2018年3月に卒業された卒業研究「プロダクトデザイン」の皆さんのポスター紹介 その6/6
2018年9月 9日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
今年の夏は暑かったですね。それでも9月に入り、空を見上げれば秋の雲が観察できるようになりました。八王子キャンパスからの絶景の一つ、夕焼けの美しさを楽しめる季節となります。
それでは今日は、吉田さん、渡邉さん、和田さんのデザイン提案を紹介します。
吉田さんは、新宿駅などの巨大な駅構内において目的の場所にたどり着くまでに右往左往している人が多いことを指摘しました。現場での観察を続けた結果、迷いながらも通路案内の道具としてスマホを活用している人が多いことも確認しました。ただし歩きスマホの問題が指摘されている今、こうした場所においては、むしろ巨大な具現物の案内版を準備したほうがよいという結論を導き、シンプルな形状の巨大案内板を提案しました。
渡邉さんは、コーヒーの消費量が増加している中、忙しい朝などでもインスタントコーヒーではなく、ドリップコーヒーを飲みたい人が多いことを指摘しました。現行製品について調査し、メンテナンスや置き場所などの問題も指摘し、コンパクトさと迅速さに特化したマシンというコンセプトを導き、一人暮らしの学生などが使う狭い台所でも違和感なく使えるコーヒーメーカーのデザイン提案を行いました。提案物は3Dプリンタにて縮小模型を作り、具現物としての可能性も確認しました。
和田さんは、移動用機器としてのバイクの価値を指摘しつつ、バイクの短所でもある事故時における危険性について考察しました。死亡につながる大怪我の損傷主部位は頭胸腹であることを確認し、特にヘルメットの脱落防止問題に着目しました。現行製品の中では脱落しにくいフルフェイル型の問題解決をデザインの糸口とし、通気性、重量、素材の点で従来にはないようなヘルメットのデザイン提案を行いました。
今日のブログにて、今年の3月に卒業なさったみなさんのポスター紹介は終了です。18名全員の紹介をさせて頂きました。もちろん全員が紹介快諾して下さっています。社会人としての生活リズムに慣れてきたころだと思います。みんな健康第一でがんばってね。
メディア学部 萩原祐志