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2018年11月

万博2025とSDGs

2018年11月30日 (金) 投稿者: メディア社会コース

2025年に開催される万博が大阪に決定しました。2020年が東京オリンピックですから、日本は国際的に注目を浴びると思います。丁度、55年前と同じ状況になりました。1964年東京オリンピック、1970年大阪万博。この二つのイベントにより、日本は大きく発展しました。同じことが起きることを期待できます。
2025年の大阪万博ではSDGs(国連が提唱する持続可能な社会を実現するための開発目標)が重要なテーマとして位置づけられています。若い学生たちはこのSDGsを学び、持続可能な社会の実現に寄与してほしいとおもいます。
千代倉

グローバルメディア論にてNPO法人ETIC.の講演 地域ベンチャー留学について

2018年11月29日 (木) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア社会コースの飯沼瑞穂です。

世界にはさまざまな社会課題が存在しています。 グローバル規模の課題も、良く見ていくと
その原因の発端が先進国にあったり、発展途上国の課題と思っていたものも先進国の
消費社会を支えるために改善が出来なかったりと、グローバル化が進んだ現在では、世界の課題に目を向けると同時に地域の課題に目を向けることが重要になっています。
グローバルメディア論は2年生の講義科目です。前半はグローバルメディアの歴史や
社会問題のメディアの取り扱いについて学び、後半ではグローバル課題に目を向け、
メディアの在り方について考察します。
2年生の春休みは、大学から出て、より広い社会に目を向ける良い機会です。
今回、グローバルメディア論では、解決に向けて社会企業家精神を養うための学生向け
地域ベンチャーイ留学について、NPO法人ETIC.で広報を担当している
杉山真之助氏に紹介をしていただきました。
ETIC,の杉山さんは、学生時代から世界旅行を通じて、貧困の問題や児童労働の問題に身近に感じた結果、日本に戻り日本の社会問題を解決する仕事に興味を持つようになったとのことです。
Img_2684_5 ETIC.杉山さん
実際に、ETIC.を通じて、地域ベンチャーインターンシップに参加された
横浜国立大学2年生の大崎千晶さんと立教大学3年生の松尾翠さんも登壇し、充実した
インターンシップの経験について語ってくれました。
NPO法人ETIC.実践型インターンシップ
http://www.etic.or.jp/
地域ベンチャー留学
https://cvr.etic.or.jp/
文責:飯沼瑞穂

「おおた研究・開発フェア」展示報告

2018年11月28日 (水) 投稿者: メディア社会コース

 

皆さんは、毎年10月に大田区蒲田で開催されている「おおた研究・開発フェア ~産学連携・新技術展~」というイベントをご存知でしょうか? 蒲田は、東京工科大学のキャンパスがある地として馴染み深いところですが、昔からモノづくりの工場がひしめく下町として知られ、いまもその文化や伝統は引き継がれています。このイベントは、そういう町の特長・特性、さらには羽田空港や新幹線の品川駅から近いという地の利を活かし、全国各地から最新の技術やシステムを披露する場として始まりました。

今年(10/25(木)-26(金))は第8回(https://www.pio-ota.jp/ota-r-and-d-fair/8/)を迎え、約90の企業や大学・自治体の展示がありました。メディア学部のインストラクショナル・メディア・プロジェクト(IMP)も、株式会社KIBIとともに、“IT・システム開発”のカテゴリーで産学連携の取り組みを紹介しました。以下の写真は、イベントの様子の一部です。

Mainstage_2  Teu_booth  

 Presen1  Presen2  

〔図〕 メインステージ(上左),東京工科大学のブース(上右)

研究紹介(下左),導入事例紹介(下右)

 

テーマは“外国人留学生向け就職支援システム「KIBI」とBlendedラーニング型研修プログラム”であり、モノづくりの紹介ではなかったのですが、外国人を雇用したい企業や留学生を送り出したい大学から関心を寄せていただきました。

また、思いがけない出会いもありました。イベント2日目に、二つ隣のブースから突然一人の若いスタッフがやってきて、研究の説明を求めてきました。私はいつも通りに淡々と研究紹介をしたのですが、それが終わると、その若者はいきなり「実は私はメディア学部の卒業生です。昨日から(工科大のブースが)気になっていました」とカミングアウトしてきました。こちらとしては「早く言ってよ!」という感じでしたが、その後は少し談笑しました。どうも7年前に伊藤(謙)研を卒業したようで、今はSEとして日々奮闘しているそうです。ちなみに、私のことは覚えてないとのことでした(正直でいいのですが、少し悲しいかな…)。その他にも、デザイン学部の卒業生や日本工学院専門学校の職員との交流や、過去の研究で縁のあった方との再会などが図らずもあり、非常に有意義でした。

このイベントには、ほぼ毎年、工科大のどこかの研究室が出展しています。蒲田キャンパスあるいは蒲田の街の散策ついでに、イベントに立ち寄ってみてはいかがでしょう?

以上

文責: メディア学部  松永 信介

2018.11.25


2018年TCC賞グランプリは「UHA味覚糖 さけるグミ」のWebムービー(メディア学部 藤崎実)

2018年11月27日 (火) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部社会コースの藤崎実です。

広告業界にはいくつかの広告賞があります。今日は広告コピーに焦点を当てた賞のご紹介です。表題のTCCとは「東京コピーライターズクラブ」の略です。TCCは東京を中心に日本全国で活躍するコピーライターやCMプランナーの団体で、私も会員です。

TCCの会員数は約900人。コピーライターやプランナーによるこれだけ大きな規模の団体は世界でもTCCだけ。誕生は1958年に遡り、今年で60年もの歴史を誇ります。

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(※画像はTCCのサイトよりキャプチャ)

そして1年間の優秀コピーを集めた「コピー年鑑」の第一号が1963年に発刊されます。以降、「コピー年鑑」は毎年発行され、今年で55年冊目。年鑑に掲載されるのは受賞作を始めとした厳正な審査を経た作品だけです。例えば2018年の場合、一時審査66名・最終審査36名、審査期間も約3カ月にも渡り‥。つまり年鑑に載ること自体が相当な名誉だというわけです。

広告は「時代を映す鏡」と呼ばれますが、歴代の受賞コピーには時代性と広告の歴史が反映されています。もしみなさんが、広告研究や社会学の研究をコピーの観点から行う場合、「コピー年鑑」は絶好の教科書になるはずです。

そして、1026日、今年のTCC賞の贈賞式とパーティがホテルニューオータニで開催されました。

今年の一般部門は応募総数5,298点。内訳は、グラフィック2,897点、テレビCM・その他映像 1,293点、ラジオCM
289
点、WEB 819点。その中で頂点立つ、TCCグランプリには、UHA味覚糖のWebムービー「さけるグミ vs なが〜いさけるグミ」が受賞しました。

UHA味覚糖 「さけるグミ vs なが〜いさけるグミ」公開サイト 

UHA味覚糖公式チャンネル内 再生リスト

コピーは、井村光明氏(博報堂)。このWebムービーは、SNSで話題になることを意識して作られたものです。こうした企画意図からも広告の時代性が伺えますね。

TCCにはコピーライターの登竜門とも呼べる新人賞があります。今年は384名の応募に対して最高新人賞1名・新人賞25名が受賞。こちらも今年で言えば14人に1人の割合ですので、かなりの狭き門だということがわかります。

今日はその中からひとつだけご紹介します。「ヘーホンホヘホハイ」です。これは日本マクドナルドで使われたコピーで、期間限定で発売された「ベーコンポテトパイ」のことです。

熱くてハフハフだから「ヘーホンホヘホハイ」。この読みづらいネーミングをTVCMや店頭でポスターを見た人も多いのではないでしょうか。

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※田中雅之氏(ビーコンコミュニケーションズ)のコピー

このコピーの企画のユニークさは、商品名をわざと発音しずらくすることで、注文時の店員とのコミュニケーションに“遊び”の要素を入れた点にあります。注文しやすい商品名にするのではなく、注文しづらいから思わず笑ってしまう。友だちどうしの間で話題になる。こうした楽しさを設計して仕掛けることも広告クリエイターの出番というわけです。


東京コピーライターズクラブのサイトはこちらです。みなさんも気になったコピーや思い出のコピーを検索してみてはいかがでしょうか。    (メディア学部 藤崎実)

台湾、高雄、義守大学訪問

2018年11月26日 (月) 投稿者: メディア技術コース

1121日に台湾の義守大学を、コミュニケーション&デザイン学部と東京工科大学のメディア学部との間で学部間の連携関係を結ぶために訪れました。メディア学部はすでに海外の多くの大学と連携関係を結んでおり、学生のインターンシップの受け入れや教員の相互訪問、共同研究などを行っていますが、義守大学ともこれを機会に色々な面で交流を図っていくことになる予定です。

義守大学は台湾といっても台北ではなく、南部の高雄市にあります。高雄は国際空港があるので東京(成田)から直接行くことができますが、義守大学は市の中心部からは離れた位置にあり、地下鉄とバスに30分程乗って辿り着きます。義守大学のコミュニケーション&デザイン学部のデジタルメディアデザイン学科の学科長である孫先生と涂先生が7月下旬に東京工科大学を訪問され、そのことをきっかけに今回の話に繋がりました。今回は、連携のための書類にサインをする調印式のために、こちらから訪問いたしました。

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義守大学、デジタルメディアデザイン学科がある建物

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先端メディアゼミナールIの学生さんが研究会発表

2018年11月25日 (日) 投稿者: メディア技術コース

文責:メディア学部講師 榎本

20181120日(火)21日(水)と早稲田大学で開催された「人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SLUD)第84回研究会」でメディア学部2年生の学生さん(宮崎太我くん)が研究発表しました。先端メディア学III(2年生前期)で行った研究内容を後期の先端メディアゼミナールIで研究会発表用に書き下ろした内容です。

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発表タイトルは「二者間バイアスの間にどう割って入るか」というものです。

こちらの研究室では円滑なコミュニケーションはどのように実現されているのかを解明するのがテーマですが、宮崎くんは、三人会話の中で取り残されてしまった一人が、どうやって他の二人の会話に割って入れるのかに興味を持ちました。

先行研究(アメリカの社会学者Sacksら(1974))は、会話は話し手が代わる代わる入れ替わることによって成立しており、誰が次の話者になるかを2通りあると言います。一つは話し手に名前を呼ばれたり視線を向けられたりするという方法です。もう一つは、聞き手のうちで真っ先に話しだした人が次の話し手になるというものです。しかし、三人以上の会話では、その中の二人が交互に話し、三人目の人がなかなか話せないという状況が生じます。これを「二者間バイアス」と言います。ではこの三人目はどうやって話し手になれるのでしょうか?

宮崎くんが会話データを分析した結果、以下の8通りのやり方があることがわかりました。

1) 横槍を入れる

2) 前の発話を詳細化する

3) 知識的権限に基づいて話す

4) 独り言をいう

5) 誰にともなく発話する

6) 宛先を得て話す

7) セカンドストーリーを語る

8) 司会的な発話をする

詳細は以下の発表スライドをご覧ください。

http://www.cloud.teu.ac.jp/public/MDF/menomoto/CS/Conference/20181120slud.pdf

宮崎くんの発表はとても落ち着いていて堂々としたものでした。他の大学の先生方から「本当に2年生なの???!」と誉めていただきました( *^ ^* )

質問も皆さんからいただき、次の研究課題がたくさん見つかりました。

やはり、たまには大学の外に出て、色々な方に出会うのが良いですね。

台湾の明新科技大学

2018年11月24日 (土) 投稿者: コンテンツ創作コース

こんにちは、コンテンツコースの佐々木です。

台北科技大学を訪問した後、新幹線で新竹まで移動しました。新竹は、いわば台湾におけるシリコンバレーのような場所です。ハイテク企業の集まる街で日本企業の支社も沢山おかれています。いまでは、台湾のデジタル産業の中心となっています。

新幹線新築駅前 高先生と

この新竹には、明新科技大学という私立大学があります。台北科技大学が先端技術研究の中心とすれば、こちらは先端的な実学を追求する大学といえるかもしれません。例えば、健康医療に加えて美容関係を学ぶ学科もあれば、サービス業やホテル経営などを学ぶ学科もあります。

今回の訪問では、ホテルでの食事サービスに関連する料理研究のクラスや、ネイルアートの技術を使った美術クラフトの授業なども見学しました。どこか、東京工科大学が持つ「実学主義」に通じるものがあります。そういえば、大学内のジムには、ゲームセンターやボーリング場もありました。( ボーリング場は、東京工科大学でも自慢の設備です )

ハンガリー料理の演習でした

医薬品コースでは、ネイルアートの演習も

いま、この明新科技大学では、新学科の構想が進んでいるそうです。その名前は「メディア / ゲーム発展学科( 仮 )」となるそうです。メディアとゲームの力を未来の社会に役立てるというコンセプトの学科だそうです。東京工科大学・メディア学部の教育研究のコンセプトに近いので、将来のコラボレーションが楽しみです。

林学長や新学部設立メンバーのみなさん

林学長や、曾新学科長ともお会いして、将来の協力関係のイメージを共有することができました。ここ新竹の大学と、東京工科大学の間で、留学生の交換なども実現したら素晴らしいと思います。

新学部は、来年の9月からのスタート。優秀な学生さんを集めるためのPRが、まもなく始まるとのことです。台湾に来るたびに感じることですが、学生さんたちの目が輝いていて、将来へのパワーを感じます。日本の高校生のみなさんも、こちらへ来て、新しい刺激の中で勉強するということも、良い刺激になるかと思います。

メディアコンテンツコース・佐々木和郎



台北科技大学のVR研究室

2018年11月23日 (金) 投稿者: コンテンツ創作コース

皆さんこんにちは、コンテンツコースの佐々木です。

ただいま、学会参加のために台湾へ出張中ですが、今日は台北科技大学にお邪魔してきました。台北科技大学は台湾の理科系国立大学としてトップクラスで、創立は1912年 (大正元年)という台湾ではもっとも古い、歴史ある大学です。建築や生産工学が中心ですが、現在ではデザインやデジタルメディアを研究する学科もあります。

台湾教育界の重鎮である林(リン)先生に、いくつかの学科をご案内していただきました。まずは、メディア学部に関係の深いところとして、インタラクティブ・デザイン学科の呉(ウー)先生のクラスにお邪魔しました。 VRコンテンツのインターフェースデザインについても研究を進めています。

ちょうど大学院生の研究ミーティング中でしたので、私も飛び入りで授業に参加させてもらいました。心配していたコミュニケーションは、先生も学生もみな英語が話せるので問題ありませんでした。

今日のトピックは「VR とAR技術の将来」といったところ。クレーン操作のVRシミュレータや、台湾美術館に展示されたAR作品などを見せていただきながらディスカッション。どの学生さんもユニークで意欲的なテーマを持っていて感心しました。ハンディキャップのある人のためのVR、金融とVR、女性の社会参加とARなど、いろいろなアイデアを聞き、こちらも大変勉強になりました。

東京工科大学との交換留学のことなども話しましたが、彼らがメディア学部に来てくれたら、とてもいい刺激になると思いました。これまでアメリカやオーストラリアへの留学経験のある学生さんもいて、すでにインターナショナルな雰囲気の研究室でした。

林先生、呉先生、講師の龍(ロン)先生、大学院クラス学生の皆さん。今日は貴重な時間を有り難うございました。ぜひ日本にも来て下さいね!多謝。

メディアコンテンツコース:佐々木和郎


林先生と記念撮影


VR酔いをなくせるか(NICOGRAPH研究発表)

2018年11月22日 (木) 投稿者: メディア技術コース

 先日、芸術科学会主催のNICOGRAPH2018(福岡)で、大学院メディアサイエンス専攻修士2年の加藤木健太君が、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)ユーザーの頭部回転の予測に関する口頭発表をしました。
 
 VRでおなじみのHMDは、頭部の回転を検知して表示映像を反応させます。例えば顔が右を向いたらHMD内の画像は左に移動させた表示をしないといけません。
 
 この反応時間をゼロにすることは通常できません。センサーで検知する時間やPCへの情報転送の時間がわずかですがかかります。表示処理にも少しは時間がかかります。これらの合計だけ表示システムの反応は遅れてしまいます。
 

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NICOGRAPH2018での発表報告 (経路探索・店舗レイアウト自動生成)

2018年11月21日 (水) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の渡辺です。

例年、11月は多くの学会が開催されます。そんな中で、「NICOGRAPH」という学会では毎年メディア学部の教員や学生が多数の発表を行っています。11月3-5日に福岡市で行われた「NICOGRAPH2018」では、私の研究室から8名の学生がポスター発表を行いました。私は大学教員として今年で19年目となりますが、1つの学会で自身の指導学生が発表する件数としては過去最高となります。

このブログでは、これらの研究を4回に分けて2件ずつ紹介したいと思います。今回は、大学院修士1年の津川巧君と義澤勇輝君の研究を紹介します。彼らは「学士・修士一貫早期修了プログラム」(詳しくはこちら)の適用学生で、大学入学4年目にして既に大学院生として研究を行っています。

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スランプはチャンス

2018年11月20日 (火) 投稿者: メディア社会コース

この時期、試験対策などの勉強の真っ最中のみなさんも多いと思います。

同じペースで勉強をしていたのに、急に理解や記憶が進まなくなるということがあります。それはいわゆるスランプかもしれません。

いま大学4年生は卒業研究の仕上げとして卒業論文を書いていますが、順調に執筆できていたところで、急に筆が進まなくなることがあるようです。

機械のように、一定のペースで動かせば一定のペースで製品ができる状況などは線形と呼ばれます。勉強を含めた、人間の活動は線形ではないのです。だからこそスランプになることがあるわけです。

研究者は、スランプであっても、しつこく考え、考え続けることをやめません。スランプ自体は、確かにいいことではないですし、気分も落ち込みますが、その後には、意外にもスムーズに研究が進むことが多いものです。

アーティストや作家はもちろん、科学技術の分野でもスランプの後に成果が出たという話は枚挙に暇がありません。

相対性理論に用いられる数学的形式をアインシュタイン以前に完成させていたと考えられる数学者のポアンカレもそうした経験を書き記しています。

スランプは、現在は、急に落ち込むという意味で使われていますが、語源的には、偶然に出会うという意味もあるようです。

スランプはチャンスなのかもしれません。無意識の部分が働いているのかもしれないのです。

スランプに対処する方法は、できるなら、積極的に休んでみたり、他のことをしてみたりすること、そういうことができなければ、スランプであることを認めて、スランプの前に勉強したことを復習してみるのがいいと思います。

そんなふうにやり過ごしたら、次の段階へ進んで、ぜひ大学に入ってきてください。

(メディ学部 小林克正)

これまでのITとAIのちがい

2018年11月19日 (月) 投稿者: メディア社会コース

こんにちわ、メディア社会コースの進藤美希です。
みなさんはこれまでのITとAIがどう違うかご存知でしょうか。
似ているところもたくさんありますが、違うところもあります。
これまでの I Tシステムのプログラムは記述された通りに、定められた通りの動作をするものでした。もしその記述に間違いがあれば、その間違いは人がひとつずつ修正しなければなりませんでした。しかし、正しく設計され、正しくプログラムが記述されていれば、いろいろな、業務の自動化や、効率化に、とても役に立つシステムになりました。
これに対して A I は、大量のデータから特徴を捉えたり、微妙な変化を発見することができます。また、計画をつくったり、創作をすることもできます。結果、あたかも、人間と同様な知能があるかのように見える働きを行うことができるのです。
ITとAIをともに上手に使って、より社会を発展させることを、わたしたちは、研究しています。

 

 

先端メディアゼミナールの学会発表

2018年11月18日 (日) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の寺澤です。

11月3日(土)に横浜市の慶應義塾大学矢上キャンパスでIEEE TOWERSのポスター発表会がありました。今年度前期に私の「先端メディアゼミナール」を履修した重田浩希君(3年)が発表を行いました。矢上キャンパスは理工学部と大学院があるエリアです。

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重田君の発表テーマは「インターネット上の文章からキーワードと行動の関係性を自動抽出するシステムの検討」です。皆さんも日常的にGoogleなどの検索エンジンを使って検索をしていると思います。その時には「検索ワード」を一つ以上指定しますが、調べる対象によっては何を検索ワードにしたらよいかわからない、あるいは思い出せないということはありませんか?そうすると、検索ができなくなってしまいます。重田君はそのような状況に対応する仕組みを研究しようとしており、そのための第一歩を授業の中で実装して今回発表しました。

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ソサエティ5.0とビジネス

2018年11月17日 (土) 投稿者: メディア社会コース

みなさんこんにちわ。メディア社会コースの進藤美希です。
ソサエティ5.0についてはこのブログでも発信していますし、お聞きになったことがあるかもしれません。
これは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会のことです(内閣府ホームページより引用)。
非常に技術的なテーマと思われるかもしれません。
しかし、そうではないのです。
私が専門としている広告においても大きな意味をもつ考え方です。
どういうことでしょうか。
広告はこれまではテレビなどの決まったデバイスで、決まった場所で(たとえば家のお茶の間など)で見るものでした。
しかし今では、スマホを持ち歩き、場所にとらわれず、様々な広告に接するようになりました。
フィジカル空間(現実空間)が高度化すると、さらに、今いる場所や、している動作に応じて、最適な情報、最適な広告を、選んで出すことができるようになります。
たとえば、急に雨に降られて、傘がないので、雨宿りに入ったコンビニで、みなさんが、スマホをひらくと、そのコンビニで、どこにビニール傘が売られているか、場所や値段をすぐに教えてくれるといった具合です。
これは、確かに広告ではありますが、困った状況にある人を助ける情報ということもできます。
ますますスマートな社会になりますね。

招待講義 風とつばさ 水谷衣里氏「ソーシャルビジネスについて」

2018年11月16日 (金) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、社会メディアコースの飯沼瑞穂です。

社会メディアコースでは3年生後期の専門科目に、ソーシャルアントレプレナーシップという授業が開講されています。ソーシャルアントレプレナーシップとは社会起業家精神を指します。
多くの社会起業家達は、起業という形で社会課題を解決しさらには、社会の仕組みを変えることを目標にしています。この授業では、ソーシャルビジネスなどについて学びます。ソーシャルビジネスとは、利益を追求することよりも社会課題の解決を優先するビジネスのことを

 

指します。多くの課題が社会には存在しますが、NPOなどの非営利団体が直面する問題は、資金不足や寄付に活動の存続が依存していることがあげられます。その点、ソーシャルビジネスは、持続可能な形で活動を収益性を上げながら行うことができるという利点があります。

 

今回この授業に、株式会社風のつばさの代表取締役を務めている水谷衣里氏をお招きして講義を行っていただきました。水谷さんは以前東京工科大学で講師として教えていた経験もある方です。 今回はソーシャルビジネスとは何か、成功事例や、ソーシャルビジネスを成功させるためには何が必要なのか、など話していただきました。ソーシャルビジネスの成功事例として聴覚に障がいをもつろう者のための遠隔手話ビジネス、シュアールShuR、などの紹介をしていただきました。ShuRはITを使った手話の通訳のサービスを提供しています。水谷氏がビジネス立ち上げ期から関わっていらした事例の紹介でした。学生同士のディスカションを中心とした活発な講義となりました。ソーシャルビジネスの成功例などに興味のある方は、是非、以下のサイトを見てみてください。

 

 

 

                                        文責:飯沼瑞穂

 

 

 

 

 

メディア学部・研究紹介動画撮影レポート

2018年11月15日 (木) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部新任の森川です。

みなさんは東京工科大学公式ウェブサイトの、メディア学部ページ内にある、研究紹介動画をご覧になったことがありますか?

現在公開中の動画はこちら

先日、ここに公開する新たな動画の撮影を行いました。

今回メインで登場するのは、本学が採用している学士修士一貫プログラムでこの秋から大学院生となった優秀な学生たち。

彼らの研究の概要を、カメラの前で、時に画像や動画を使いながら説明してもらいました。

研究テーマは、ゲーム関連から健康関連、広告や農業に関することまでさまざま。

 

最初は「緊張する~」と言っていた学生たちですが、不思議なことに、カメラの前ではそんなことおくびにも出さず、はきはきと滑舌良く研究の話をする姿が印象的でした。

私にも経験がありますが、研究に自信があればあるほど、また、研究が好きであればあるほど、研究の話になると饒舌になってしまうんですよね。

学生たちの生き生きと語る様子を見て、研究は楽しい、と思ってくれる学生が、これからひとりでも増えるといいな、と思いました。

今回の動画を見て、彼らのような研究がしたい、研究って楽しそう!と思った高校生の皆さん、是非我が東京工科大学の門を叩いてください。

さらに、研究の道に興味を持った、という在校生の皆さんは、大学院進学や学士終始一貫プログラムへの挑戦を考えてみてはどうですか?



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(メディア学部 森川美幸)

逆引き辞典全面協力SDGs高校生のWeb記事に紹介されました

2018年11月14日 (水) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア社会コースの飯沼瑞穂です。

SDGs関連の活動と研究が紹介されました。 以下がその、紹介記事です。
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SDGsとは国連が2015年に採択した持続可能な開発目標ですが、社会メディアコースでは、開発目標に関連する題材を取り扱ってきました。特に、メディアやコンテンツを活用した   社会課題の解決に関する研究が今後必要となってきます。課題に関する認知度を上げたり、課題解決に必要な人材育成に役立てたり、課題解決そのものの技術を支えたりと、さまざまな方法がありえるでしょう。特に、教育の場面ではメディア活用は重要性を増しています。例えば遠隔授業の実践や、ITリテラシーの向上など教育面でICT(Information Communication Technology) はとても重要です。教育格差の問題にもITリテラシーの課題は関連しています。社会メディアコースでは持続可能な開発に向けた研究を行っています。
文責:飯沼瑞穂

ソーシャルビジネスに関するノルウェーで開催された国際学会に参加

2018年11月13日 (火) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、社会メディアコースの飯沼瑞穂です。
先月、ノルウェー、オスロの国際学会で発表をしてきました。
ICSR  という学会でBI Norwegian School というビジネススクールで行われました。
BINorweigian Schoolはオスロ―の近郊にある大学で、ノルウェーでは最大のビジネススクールでヨーロッパでは2番目に大きい経営大学だそうです。 
近年、世界で企業の社会的責任の重要性が増していますが、国連のSDGsの採択も後押しする形となり、グローバル企業は率先してCSR(Cooperate Social Responsibility)活動を行うようになりました。国際学会では、グローバル企業のCSR活動に関する近年の動向や、ソーシャルビジネスに関する研究の発表が行われました。特に、企業による新しい価値の創造や、社会との共通の価値観をだれがどのように構築していくのか、など価値創造に焦点を当てた学会となりました。
今回、私が発表した内容はソーシャルデザインと日本における、ソーシャルビジネスについてですが、日本からの発表は私だけだったため日本の企業のCSRやソーシャルビジネスに関する質問が多かったです。
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オスロ―は、ノーベル平和賞の授与式が毎年行われることでも有名です。オスロ―の海に面した美しい港に、ノーベル平和賞センターがあります。学会の合間を見て、こちらの資料館にも足を運びました。今年のノーベル平和賞は、性暴力と戦う2人の活動家が授与しました。一人はイラクのテロ組織ISISによる性暴力の被害者でもあるナディア・ムラド氏、もう1人はコンゴで被害者女性の治療と支援を取り組む医師デ二・ムクウェゲ氏です。
私が滞在していたちょうど1週間前に授与の発表があったため、ノーベル平和センターでも
2人についた資料が配られていました。今年は#Me Too運動もあったことが授与に影響を与えたようです。
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ノルウェー人の学会主催者の方が市内を案内してくださいました。オスロ―市内は、静かで穏やかな空気が流れており、市民が楽しめるオペラ劇場や美術館、カフェやショップ、小さな公園と王宮がそろっています。彼女が、”ノルウェーの地下鉄は市内へと人を移動させるために出来ていないのです。美しい自然がオスロ―を囲んでいますので、週末には市民が地下鉄に乗って気軽にスキーにいったりハイキングを楽しめるように、市内から郊外へと人を移動するために地下鉄はデザインされています”と言っていたのが印象的でした。数日間の滞在ですが、SDGsランキングNo1の国らしい発想だと思いました。
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オスロ―港
文責:飯沼瑞穂

NICOGRAPH2018で、演技の声のリアリティについて発表しました

2018年11月12日 (月) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

以前の記事に続き、NICOGRAPH2018での当研究室からの発表を紹介します。今回の発表は、伊東彩織さんの「音声からの疲労度検出に用いるデータ収集方式の比較検討」です。前の記事で紹介した二人と同じく、伊東さんも「先端メディア学/先端メディアゼミナール」の受講生でした。2年前期に始めたテーマを、1年半かけてじっくり仕上げたのも同様です。

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このテーマでは、最初に「疲れた人の声ってどんなふうに変わるんだろう?」と興味を持ち、3コマ270分連続で行う演習の教室に行って、演習開始前(疲れてない)と演習終了後(疲れてる)に大勢の学生の声を録音させてもらいました。その声の分析を進めていくうちに、もっと多くのデータを使って分析してみようということになり、今度は研究室のメンバーで「疲れた感じの声を演技で出してみて、それを録音しよう」ということを行いました。

ところが、この2種類のデータを分析してみたところ、どうも辻褄が合いません。演習前後の声の自動分類ができるモデルを作っても、演技の「普通の声」と「疲れた声」はちっとも分類できないのです。逆も同様です。このことから、「疲れたように演技した声は、本当に疲れたときの声を必ずしも再現しているとは言えない。研究に際しては注意が必要である」という結論を定量的に導き出したのです。

音声から話者の心理状態を推定しようという研究は、いま学会で非常に盛んに行われています。しかし、演技音声を何も疑わずに使っている研究例も多く、そんな中で一石を投じることができる発表だったのではないかと思います。音声研究に限らず、データの正当性を疑うというのは、非常に重要なことですね。

NICOGRAPH2018で、足音の分析について発表しました

2018年11月11日 (日) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

先日の記事に続き、NICOGRAPH2018での当研究室からの発表を紹介させていただきます。山口純弥さんと長谷川幸士さんは、私が担当する「先端メディア学/先端メディアゼミナール」を受講した3年生です。彼らは、1年後期から3年前期までの2年間、この授業で「機械学習を使った音響分析」というテーマについて学んで来ました。その中で、2年前期に始めた「足音の分析」というテーマに特に興味を持ち、二人でデータ整備を進め、そこからそれぞれ独自の観点で分析を行い、今回の学会発表に至りました。

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山口さん(写真左)の発表は「機械学習による足音からの歩行場所材質識別」というタイトルです。研究室のタイル、大学構内のコンクリート通路、砂利道など、様々な路面を歩いたときの足音を分析し、音だけの情報から「どんな路面を歩いているか」を分析することを試みました。こうした技術は、例えばライフログと呼ばれる分野で、長時間の録音データから自分の行動を振り返ることなどに応用することができます。

長谷川さん(写真右)の発表は「複数の環境下における足音を用いた歩行者判別」というタイトルで、こちらは「どんな路面」ではなく、「誰の足音か」に着目した研究です。足音から歩行者を同定する研究は過去にもありましたが、特定の路面で得られる足音に特化したものがほとんどでした。今回の研究では、異なる路面で学習と評価を行った場合の識別制度なども調べており、実用面での有用性が更に広がっていると言えます。

二人はこのあと当研究室の4年生となり、卒業研究を進めていく予定です。どんなふうに研究が発展していくのか、今から楽しみです。

NICOGRAPH2018で、優秀論文賞を受賞しました

2018年11月10日 (土) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

先日のブログ記事で論文賞受賞の報告がありましたが、私たちの研究室でも、NICOGRAPH優秀論文賞を受賞することができました。対象論文は、NICOGRAPH2018のジャーナルトラックで発表した「JackTopGuitar: オーディオビジュアルパフォーマンスのためのギターと音声入力を使用したライブインタフェース」です。

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筆頭著者の大谷さんは、現在当研究室の修士課程2年生です。これまで、学部時代に1回、修士1年のときに1回、研究の進捗を学会発表してきましたが、それらが全体としてまとまったので、今回はジャーナル論文として投稿し、無事採択に至りました。内容は、ライブパフォーマンスの音質や背景映像などを、音声入力やギター奏法などによりリアルタイム制御しようというものです。今回は、実演の様子を録った動画もあり、説得力の高い発表になったのではないかと思います。

修士2年ということで、あとは修士論文を仕上げていくフェーズなのですが、まだまだ取り入れたいアイデアなどもあり、この先も楽しみな研究です。

研究に示唆をあたえてくれるもの

2018年11月 9日 (金) 投稿者: メディア社会コース

 二週間前に学会発表のためコロラドに始めて訪れました。最高気温が-2度の日があったことには大変驚きましたが、地元の子どもたちが必ず登る山やきれいな花などを始めて知ることが出来て大変有意義でした。そして治安がよく、子どもを育てる家族が治安の良さに惹かれてそこに住むことに納得しました。
 しかし、長年研究してきた日系人研究では、第二次世界大戦の間に日系人はニューデンバー収容所に収容されたということがわかっています。1度訪れたマンザナールの収容所はロサンジェルスから砂漠の真ん中の暑い暑いところを抜けて跡地に着くと、山に囲まれた広い土地にあり、研究のために訪れた私たちでさえ心細くなるような光景でした。デンバーは、マンザナールよりはややましだったということを、日本に帰りビル・ホソカワ著『日系人のコロラド』で読みました。また、一つ学ぶことが出来ました。
 このように研究に直結している読書もありますが、直結していなくても私たちに示唆を与えてくれる読書もあります。日系人研究もですが、ロボットによる人間の支援も多くの本により示唆を与えられました。これから暫く、読書と研究の関係について書いていきたいと思います。
山崎 晶子
 

メディア学部と英語と論文

2018年11月 8日 (木) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
私の研究室では,毎週1回,卒業研究などの進捗を報告するミーティングとは別に
英語の論文を紹介するゼミを行っています.
卒業論文などで参照される論文の多くは日本語で書かれた日本の学会のものが多いのですが,なぜ,英語の論文なのでしょうか?
それにはいくつか理由があります.
まず一つは英語の論文は読むのに時間がかかり,労力が非常に大きいことです.英語の論文といっても小さい文字の二段組で短くとも4ページ,多いものになると10ページ以上にもなりますから,読むだけで一苦労です.だからこそ,研究室メンバーの前で発表することで,皆のトータルな労力を減らすことができます.3日かけて読んだ論文を15分で話すわけですから,他のメンバーは15分で3日分の勉強をしたことになるわけです.これは皆で交代に勉強する価値があるというものです.

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卒業生が芸術科学会論文賞を受賞

2018年11月 7日 (水) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
先週行われたNICOGRAPH2018で,芸術科学会論文賞の授賞式が行われ,私の研究室の卒業生の論文が受賞することができました.
今回受賞したのは以下の論文です.
栗原渉, 中野亜希人, 串山久美子, 羽田久一 「Botanical Puppet: 電気刺激によるオジギソウの制御」 芸術科学会論文誌 第16巻 第4号pp. 110-117
この論文の筆頭著者の栗原君は現在は首都大学東京の大学院生ですが,学部までは私の研究室でこの,オジギソウの研究を行っていました.学部生から大学院生になったあとも研究を続けることで国際会議を経て,最終的に雑誌論文にまとまったのが昨年のNicographでの発表でした.
論文賞はその1年の間に発表された論文の中から選ばれるものということで,非常に名誉なことで嬉しい限りです.私は残念ながら授賞式には参加できなかったのですが,受賞の写真を頂いたのでこちらにも掲載させていただきます.

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(羽田久一)

今年度の卒業研究「プロダクトデザイン」のメンバーも全員が採択案を決定

2018年11月 6日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

10月のアイデアスケッチのディスカッションを経て、今年度も全員が採択案を決定しました。本日はちょうど卒業アルバムの集合写真撮影もあり、順調に終盤ダッシュへと向かうきっかけの日という感じになりました。というわけで、採択案を掲げて卒研室でも案決定の記念撮影をしました。

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これから約一か月、3Dモデラーにて形状のディテール調整をしながらのモデリング作業になります。ゼミテーブルに集まり、意見交換するよりも写真左側に並んだPCに向かう個人作業の時間が多くなります。しかしながら、毎週のゼミでの意見交換は続きます。モデリング経過を示しながらの意見交換です。アイデアスケッチ同様、モデラーに関するのスキルも各自で異なりますので、この意見交換は仲間同士の助け合いにもなります。

余力のあるひとは3Dプリンタを用いて具現物としての形状確認も行います。まだまだ印刷に要する時間の課題はありますが、研究室内に3台あるので、3D印刷を行う卒研生は増加中です。プロダクトデザインの場合は、たとえ縮小モデルでも、具現物があると提案物の訴求力は高くなるので3D印刷の試みを推奨しています。

そして12月は卒論をまとめ、年明けにはポスターを制作し、最終発表へと進みます。

メディア学部 萩原祐志

ISART TUT Game Jam Final

2018年11月 5日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

少し間が空いてしまいましたが,8月27日から28日にかけて,東京工科大学メディア学部とISART Digitalが共同開催したGame Jamイベントについて最終報告します.
「Rain」というテーマのもと,4つのチームが限りある時間のなかで言葉や文化の違いを乗り超え,特徴のあるゲームを開発することができました.

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今回のイベントの以前の記事はこちらからご覧ください.

続きを読む "ISART TUT Game Jam Final"

東京工科大学へ入学希望者のみなさんへ。写真でわかるオープンキャンパスの様子(その②)(メディア学部 藤崎実)

2018年11月 4日 (日) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部社会コースの藤崎実です。

 

急に寒くなってきましたね。このように冬の気配を感じるようになると、暑かった夏が懐かしく思えるので不思議ですよね。と、いうわけで、このタイミングで暑かったあの夏の日、826日(日)のオープンキャンパスのレポート第二弾です。

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①まず写真をご覧ください!紺碧の空に、みずみずしい噴水。まさに夏ですね!!



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②その暑さの最中、メディア学部の柿本学部長から「メディア学部説明会」がありました。スライドや映像を使っての説明に、多くの人が集まりました。メディア学とは何か。そこにはどんな学びがあって、どのように社会に役立つのか。参加した学生や保護者のみなさんも熱心に聞いていました。この熱気、みなさんに伝わるでしょうか。



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③メディアを学ぶことは、情報と人の関係を考えることになるのです!


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この写真は片柳研究所のロビーです。表の緑が眩しいですね!

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⑤上から見たロビーには地球が!みなさんには、きっと世界に羽ばたく将来が待っていることと思います!

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⑥メディア学部の体験フロアには、さまざまな体験コーナーが設置され、入学希望者の興味を引いていました。

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⑦音楽やサウンドデザインに興味を持つ人にも、学べる授業や実習がたくさんあります。

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⑧広大なキャンパス。情熱をぶつけて取り組むたくさんのテーマを見つけることができると思います。

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⑨こちらはフードコートが入っている建物です。コンビニもはいっています。ヨーロッパのようですよね!

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⑩入道雲をバックにした片柳研究所。この場所は、学園祭でもメインステージとして活躍します。東京工科大のシンボルともいえる風景です。

 

季節はあっという間に巡ります。未来はあっという間にやってきます。本校への入学を希望している人は、是非とも前向きに考えてみてくださいね。(メディア学部 藤崎実)







GoogleEarthとSDGs

2018年11月 3日 (土) 投稿者: メディア社会コース

私たちの卒業研究プロジェクト「ソーシャルコンテンツデザイン」ではSDGs(国連が提唱しているSustainable Development Goals)を学生が学ぶための教材を開発しています。今日はその一例をしめします。

SDGsを説明するうえで重要な世界的拠点をGoogleEarth上で3Dとして見れるようにしています。以下の画像はGoogleEarth内に作成された世界最大の風力発電所を示しています。場所はイギリス、スコットランド沖の海上です。いかに巨大かがわかるように、タイタニックが置かれています。将来、環境保護のため、このような風力発電所が数多く作られていくことでしょう。
千代倉
Titanic_side
Titanic_front

NICOGRAPH 2018 で研究成果発表を行っています!

2018年11月 3日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

2018 年 11 月 3 日(土)~ 5 日(月)の 3 日間,福岡県福岡市九州大学西新プラザにて開催される「 NICOGRAPH 2018 」に参加しています.

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本大会にはメディア学部からたくさんの教員・学生が参加していて,日頃の研究成果を発表しています.

私の研究室からは,口頭発表 1 件,ポスター発表 2 件,作品展示 2 件の発表を行います.
これらの内容は,大会終了後に改めてブログで紹介したいと思います.

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文責 : 菊池 司




デバイスの歴史はかくも長い

2018年11月 2日 (金) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
金曜2限のインタラクティブデバイス論という講義では3人の教員が5回づつ講義を行っています.
先週からミドルパートで私の担当となり,主にユーザーインターフェースデバイスについての話をしています.
私のパートでは現在使われている技術を概観することを目標として講義をおこなっています.今週は過去から現在に至るデバイスの歴史の話を行いました.
みなさんはパソコンの入出力というと何を思い浮かべるでしょうか.どんなパソコンにもついているものといえば,キーボードとマウス,そして液晶ディスプレイですね.そしてマウスのかわりにトラックパッドがついているノートパソコンも一般的ですし,最近ではペン入力に対応したノートパソコンも増えてきました.
現在のパソコンに欠かすことのできないマウスですが,これが発明されたのはどれくらい昔でしょう?最初のMacやWindowsが発売されたのが1984,5年ですからそれより前のはずですね.

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大学で学ぶということ

2018年11月 1日 (木) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
ここ数日,インターネットでなぜかオンライン授業の話が流れてくることが多かったのでそのお話を書いてみます.
大学での学びというと誰もが思いつくものとして講義が挙げられます.大学の講義が面白い,つまらないというのはよく世間でも話題になるものですね.10年ほど前からMOOCやOCWといった大学の講義をオンラインで配信する方法で世界中の講義を見ることができるようになってきています.これらのオンライン大学の仕組みで既存の大学はなくなるのでは?と言われた時期もありましたが今も大学に通う人は世界中で絶えず,安泰のように見えます.これはなぜでしょう?
大学には,講義以外にもさまざまな仕組みが用意されています.授業以外での勉強を強いる仕組みであるテストやレポート,宿題などはいい例です.また,大学では,先生のほか,先輩や後輩といった多くの人と会うことができます.人とあって話をするというのは,新しいことを思いついたり,学んだりするためのよい機会になります.それ以外にも,締切をもって各種のプロジェクトなどをやってみるといったこともオンラインでは学べないことのひとつでしょう.
こんなふうに大学というのはいろんなところに「学ばせるための仕組み」があり,新しい仕組みを作るために日々変化を続けています.オンライン授業で世界最高の先生の授業を見ればよい,というのは授業を見るという観点からは正しいのでしょうが,それは大学で学べることのごく一部でしかないということはおおくの人にわかっていただきたいと思っています.
(羽田久一)

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