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NICOGRAPH2018で、足音の分析について発表しました

2018年11月11日 (日) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

先日の記事に続き、NICOGRAPH2018での当研究室からの発表を紹介させていただきます。山口純弥さんと長谷川幸士さんは、私が担当する「先端メディア学/先端メディアゼミナール」を受講した3年生です。彼らは、1年後期から3年前期までの2年間、この授業で「機械学習を使った音響分析」というテーマについて学んで来ました。その中で、2年前期に始めた「足音の分析」というテーマに特に興味を持ち、二人でデータ整備を進め、そこからそれぞれ独自の観点で分析を行い、今回の学会発表に至りました。

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山口さん(写真左)の発表は「機械学習による足音からの歩行場所材質識別」というタイトルです。研究室のタイル、大学構内のコンクリート通路、砂利道など、様々な路面を歩いたときの足音を分析し、音だけの情報から「どんな路面を歩いているか」を分析することを試みました。こうした技術は、例えばライフログと呼ばれる分野で、長時間の録音データから自分の行動を振り返ることなどに応用することができます。

長谷川さん(写真右)の発表は「複数の環境下における足音を用いた歩行者判別」というタイトルで、こちらは「どんな路面」ではなく、「誰の足音か」に着目した研究です。足音から歩行者を同定する研究は過去にもありましたが、特定の路面で得られる足音に特化したものがほとんどでした。今回の研究では、異なる路面で学習と評価を行った場合の識別制度なども調べており、実用面での有用性が更に広がっていると言えます。

二人はこのあと当研究室の4年生となり、卒業研究を進めていく予定です。どんなふうに研究が発展していくのか、今から楽しみです。

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