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デバイスの歴史はかくも長い

2018年11月 2日 (金) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
金曜2限のインタラクティブデバイス論という講義では3人の教員が5回づつ講義を行っています.
先週からミドルパートで私の担当となり,主にユーザーインターフェースデバイスについての話をしています.
私のパートでは現在使われている技術を概観することを目標として講義をおこなっています.今週は過去から現在に至るデバイスの歴史の話を行いました.
みなさんはパソコンの入出力というと何を思い浮かべるでしょうか.どんなパソコンにもついているものといえば,キーボードとマウス,そして液晶ディスプレイですね.そしてマウスのかわりにトラックパッドがついているノートパソコンも一般的ですし,最近ではペン入力に対応したノートパソコンも増えてきました.
現在のパソコンに欠かすことのできないマウスですが,これが発明されたのはどれくらい昔でしょう?最初のMacやWindowsが発売されたのが1984,5年ですからそれより前のはずですね.
答えは,なんと1967年で,この年に特許が出願されています.1968年の12月にはそのマウスを使った歴史的なデモ(実演)が公開され,今でも語り継がれており,Youtubeなどで映像を見ることができます.
それから30年ほど経って,WindowsやMacが一般化したのですから気の長い話ですね.
ちなみに,このマウスを発明し,特許をとったダグラス・エンゲルバードはほとんど特許料を受け取れなかったそうです.あまりにも先進的すぎてマウスが世界に普及しだす頃には特許が切れていたのです.
こんなふうに,現在普及している技術も,発明されてすぐに広く使われるようになったわけではなく,長い時間をかけて使われるようになってきています.次に世界に広がる技術の種も,世界のどこかで発明されているかもしれません.
(はだひさかず)

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