「Dance x Technology」: 大学院メディアサイエンス専攻特別講義が行われました.
2018年12月25日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
「Dance x Technology」: 東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻特別講義
大学院メディアサイエンス専攻特別講義は後期に8コマ分を開催しています.
先日,つぎのような講義を開催しました.
講演者:藤本 実氏 (m plus plus株式会社) http://www.mplpl.com/
日時: 12月21日(金)5限 16;15~18:15
場所: 片柳研究所KE302
講演題目:「Dance x Technology」
藤本さんは,メディア学部の助手として勤務したこともあり,年末の大変お忙しい時に,学生らのために八王子までお越しいただきました.メディア学部の学生らが大変興味を持つ仕事内容であり,大学院生のほかに学部学生も多数参加していました.
講演にあるように,ダンスの表現に挑戦するための新しい技術開発をお話しいただきました.大学における研究成果が高く評価され,それを展開するために起業して,新しい舞台・ライブパフォーマンスを実現してきています.今回の講義では,これらの仕事内容の紹介とともに,新しいことを開発するきっかけになるような新作コーナーや実験コーナーなども説明いただきました.
[1] 公開された仕事 http://www.mplpl.com/works/
ここでは講義で紹介された一部を紹介します.そのほか多数の成果はm plus plusのホームページをご覧ください.
1. SAMURIZE from EXILE TRIBE 2016年 NHK紅白の演出
130人のLEDをコントロールシステムの制作 2016年
ないものは自分たちで物を作ろうということで開発をしたそうです.世の中には必要とされてもないものはいっぱいあるので,自分たちで制作するかが大切であるということを思い知らされます.
http://www.mplpl.com/project/219/
小型ムービングライト2つを身体に装着したウェアラブルパフォーマンスシステムの開発過程を紹介いただきました.制作後のシステムの話ではなく,制作の工程をお話いただけたことは,学生にとってとても大切なことでした.
LED パネルを自作して,人間の身体にデジタルな数字表現を組み合わせたLEDダンスパフォーマンスを実現しました.1着で9000個のLEDをつかっているとことです.
2018年4月には神戸市のイベントにも参加しています.
https://078kobe.jp/events/6602/
人間より大きく・人間より速いパフォーマーを作るというコンセプトから制作が始まったと紹介されました.この開発には公的な資金も獲得しており,研究者としも高い評価を受けているといえます.
制作工程,失敗例,試行錯誤の様子までもざっくばらんに紹介いただきました.このようなことは学生の勉学,研究意欲の向上にもとても大切なことです.
[2] 新たなアイデアをもとにした新作制作や実験的な制作
社員や藤本氏自身のアイデアをすぐに作品にして実験してみるということをしているとのことです.アイデアが浮かんだらすぐに安価の材料を購入して,制作して,動作確認をしたり,制作物の評価をしたりしているそうです.一日でアイデアから制作評価までを行って,可能性をみているようです.一見ばかばかしいように見えることでも実際に形にしていくことが大切であることを示しています.
これらの実験は,
テクノロジーとダンスの融合による常設舞台公演への挑戦を続けるm plus plus株式会社の基礎的な力をつけ鵜rために役立っていると思いました.
大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄
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