いろんなデータを音に変えてみよう
2018年12月14日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
みなさんは、「音」というとどんなものを思い浮かべますか?
メディア学部では、様々なメディアをIT技術で分析・加工するため、音もデータの一種として扱います。つまり、音を単なる数値の列として扱うということです。これは逆に言うと、どんなものであれ数値の列があれば、それを音に変換することができるということです。こうした技術を「可聴化(sonification)」と呼びます。「可視化」とか「見える化」といった言葉は良く使われますが、それの聴覚版ですね。
試しに、気象庁のデータベースから、東京都八王子と、沖縄県与那国島の約40年分の平均気温データを取ってきました。グラフにするとこんな感じです。
このデータを可聴化してみましょう。CDなどの音データは、1秒に44100個の数値があるという設定なので、44100日分が1秒になるようにします。温度をそのまま使うと、ちょっと音量が小さすぎるので、全体的に増幅してみます。ついでに繰り返し再生するようにしてみると、結果はこんなふうになりました。
どちらも、1年365日が基本的な周期になっているのは同じなので、似たような雰囲気の音にはなりますが、微妙に音色が違うところもありますね。だからといって何かすぐに役立つわけではありませんが、こういうデータを集めて試し聞きをしていると、そのうち何か面白い発見があるかも?
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