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オーディエンスの進化

2018年12月13日 (木) 投稿者: メディア社会コース

皆さんは色々な本を、授業で家で読んでいることと思います。この間電車を待っているときに、「高校時代までは本を読んでいたけど、大学生になったら時間後とにスマートフォンが気になってしまって、集中できない」と大学生たちが話していました。
 大学生でなくても本を読むよりも、スマートフォンなどで今話されていることを読みたい人は増えているように感じます。電車に乗っていても、殆どの方がスマートフォンを見ています。その中にはゲームをしている方も、メールなどで連絡を取っている方も、あるいはニュースを読んでいる方もいると思います。
 よくニュースなどでも、SNSでコメントをすることによって、即座に拡散されて、そのコメントに対して即座にコメントが飛び交うことが話題になります。
 このようなニュースやコンテンツ、あるいは話を聞く人を、大きな概念ではオーディエンスと言います。私は、日本の中世に関する本を読んでいるのですが、京童という都の貴人たちが起こすことなどを噂し、そしてコメントする人々が大きな勢力を持ったことが分かりました。SNSとはタイプが違いますが、このようなコメントをする人々(オーディエンス)は何百年も昔からいて、それは政治や社会にも大きな影響を及ぼしてきました。しかし、現在ではIT技術によってそれが即座に拡散されます。
 京童と原理的には同じでも、メディアによってオーディンスは進化しているのです。どのようなメディアのコンテンツを発信するのか、そしてそれをオーディエンスはどう受け取るのか、これからの学生たちはデジタルネイティブとして新たな時代をけんきゅうすることとなります。そして、新たな発見を共にすることを期待しています。
            山崎 晶子

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