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2019年1月

チューリング・パターンを用いたうり坊の模様

2019年1月16日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

コンテンツコースの加納です。

松の内も過ぎ、お正月気分もすっかり抜けた頃かと思いますが、前回の記事に引き続き、年賀状と干支に関する記事を投稿します。

今年の干支は、亥(い)、つまりイノシシです。

私は毎年、その年の干支と科学を絡めたネタを年賀状に書いているのですが、今年はイノシシの子ども、うり坊に注目しました。

イノシシは幼少期、縞瓜に似た縞模様が体に沿って生えており、その姿から俗に「うり坊」や「うりんこ」と呼ばれています。今回、この模様を数式で表現することができないかと考え、調べたところ、チューリング・パターン (Turing Pattern) [1]にたどり着きました。

チューリング・パターンとは、コンピュータの生みの親として知られるイギリスの数学者アラン・チューリングが考えた、反応拡散方程式(物質の反応と拡散を支配する方程式)によって描かれるパターン(模様)です。近年、さまざまな生物・植物の模様が、このチューリング・パターンであるという事実が、実験的に明らかになっています。

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【研究紹介】プロジェクションマッピングはエンタメだけじゃない!プロジェクションマッピングによる動作支援

2019年1月15日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

皆さんは「プロジェクションマッピング」というと,何を思い浮かべるでしょうか?
東京ディズニーランドのそれや東京駅でのものを思い浮かべる人も多いことと思います.

このように,「プロジェクションマッピング」というと「エンターテインメント分野」のコンテンツを想像される方が多いと思いますが,プロジェクションマッピングとは「映像を実際に存在する物体にマッピング(投影)することで,ある種の錯覚を利用して鑑賞者の印象を操作する」モノであると捉えるならば,その利用方法はなにもエンターテインメント分野に限ったものではないと思われます.

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高大連携企画・映像制作ワークショップを開催しました

2019年1月14日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

2019年1月13日(日)に東京工科大学八王子キャンパスの PC 教室を利用して,「中高生にもできる映像制作ワークショップ:私も CG 映像作家になれる!」を開催しました.

このワークショップは,東京工科大学メディア学部と神奈川学園中学・高等学校「高大連携共同研究」として進める企画のひとつとして開催しました.

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図.ワークショップの様子

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海外でCGアニメーターとして活躍するメディア学部OB若杉氏の講演

2019年1月13日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

2019年1月7日の3年生向け講義であるコンテンツディベロッピング論の時間に,海外でCGアニメーターとして活躍するメディア学部OB若杉氏に講演をしていただきました.
若杉 遼氏は2010年MS学部を卒業しており,現在Sony pictures imageworks canadaで働いています.この講義では「海外CGアニメーターの仕事と、CGアニメーション映画のキャラクター」と題して,アメリカやカナダにおけるCGアニメーション映画の制作の仕事とその映画に登場するキャラクターの制作について紹介いただきました.
CGアニメーションに興味を持ったきっかけ,海外でのCGアニメーターの仕事,CGアニメーション映画のキャラクターの作り方,さらには,海外で働くときの考え方などをお話しいただきました.

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インドネシアの提携校バンドン工科大学の学生と一週間で制作したゲームの紹介ビデオ

2019年1月12日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

昨年9月に次のような記事に書かれているように,メディア学部,メディアサイエンス専攻の学生らがインドネシアのバンドン工科大学の学生らと1週間でゲーム制作をしました.
制作したゲームを学生らが紹介したムービーが公開されましたので,ぜひご覧ください.
●バンドン工科大学芸術学部開催によるDigital Game Design Summer Courseに参加  2018年8月18日
http://blog.media.teu.ac.jp/2018/08/digital-game-de.html
●インドネシアの提携校バンドン工科大学でのワークショップ 2018年9月11日  (三上先生)
http://blog.media.teu.ac.jp/2018/09/post-3df5.html
●インドネシアの提携校バンドン工科大学でのワークショップ(2)  2018年9月13日  (三上先生)
http://blog.media.teu.ac.jp/2018/09/2-06e6.html
バンドン工科大学とのワークショップ 加藤木健太/王旭/桑原健吾/武田孝騎/森中太一
http://bit.ly/2SRmGmx

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NHK学生ロボコン2018

2019年1月11日 (金) 投稿者: メディア社会コース

NHK学生ロボコン2018に登場したロボットをWEB3Dと映像で紹介します。

東京工科大学工学部松尾・上野研で作成されたものです。
以下のLINK、WEB3Dと映像をクリックしてください。
千代倉

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大学院の授業における仮想キャラクタ創出に関する意見交換について

2019年1月10日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

先日の大学院授業ではデザイニングにおけるソフトコンピューティングの適用事例のひとつとして、遺伝的アルゴリズムをとりあげました。その際、赤塚不二夫さんのウナギイヌを題材として使わせていただきました。ウナギイヌはウナギとイヌを親とする架空キャラクタですので、遺伝的アルゴリズムをデザイニングに活用するための題材として分かりやすいと考えたからです。赤塚不二夫さんは遺伝的アルゴリズムを活用してウナギイヌのデザインモチーフを創出したとは思いませんが、いや、でも、もしかしたらとも思いながら。

大学院の授業は少人数の利点を活かし、ゼミ形式で意見交換しながら行っています。学生さんたちは、ソフトコンピューティングとデザインに何か関係などあるのだろうかと感じていたようですが、唯一無二の解は存在しないデザインにおいては、ファジィ理論や進化計算などソフトコンピューティングの考え方を導入することで、興味深いデザイン支援システムを構築できる可能性もあることを理解してくれたようです。

メディア学部 萩原祐志

【再掲】世にも恐ろしい本当にあった話...(からぁ~の,エール!)

2019年1月 9日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

2019年もスタートし,日本の大学ではそろそろ卒業研究最終発表や修士・博士の学位審査会などが開催される時期になってきました.

学部 4 年生,あるいは大学院前期・後期の最終学年の皆さんはまさに追い込みの時期になってきたわけですが,この時期だからこそ,私の過去の失敗談を再掲しておきたいと思います(笑).

こちらをご覧ください

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ノーベル平和賞

2019年1月 8日 (火) 投稿者: メディア社会コース

2018年のノーベル平和賞はコンゴ共和国の医師デニ・ムクウェゲとイラン、ヤジディ教徒の人権活動家ナディア・ムラドが受賞しました。受賞理由はは「性暴力撲滅への努力」です。現在もなお、世界中で多くの女性が悲劇の中にいることを二人は訴えています。
ノーベル平和賞は他のノーベル賞と違いがあります。他の賞はスウェーデンで表彰が行なわますが、平和賞はノルウェーで行われます。表彰対象が個人に限定されず、団体も対象になります。「国境なき医師団」はその一例です。

コンゴの医師がスピーチで印象的なことを言っていました。「最大の敵は無関心である。」問題解決策の第一歩は多くの人が問題を知ることだと思います。

メディア学部で学ぶ学生は映像、コンテンツ制作に高い技能を持っています。彼らが、さらにSDGs(Sustauinable Development Goals)を理解すれば、未来社会で大きな貢献ができると思います。

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千代倉

新年の片柳研究棟

2019年1月 7日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

コンテンツコースの加納です

あけましておめでとうございます。

今日(1月7日)は、新年最初の授業日です。

今朝、7時頃に大学に到着すると、朝日を浴びて美しく輝く片柳研究棟に目が奪われました。周りには雲ひとつありません。まだ日が低く、キャンパス敷地の大半は陰になっていたのですが、輝く片柳研究棟との対比がまた趣があり良いものでした。「早起きは三文の徳」と言いますが、新年早々幸先の良いスタートとなり、それ以上の徳(得)をした気分です。

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この時期にしか見ることのできない片柳研究棟の朝の顔、ぜひ皆さんもご自身の目でご覧になって下さい。

加納 徹

【研究紹介】”匂い”で季節感を感じさせることはできるか?

2019年1月 6日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

本日のブログでは,菊池研究室で行った「季節感を感じさせる嗅覚刺激に関する研究 [1]」に関して紹介したいと思います.

人間には,視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の「五感」がありますが,昨今の VR ( Virtual Reality )の発展・普及に伴い,嗅覚ディスプレイの研究・開発が盛んに行われるようになってきました.
嗅覚ディスプレイとは,匂いを提示する装置のことで,映画やゲームのシーンに合わせて匂いを提示して臨場感を高めることや,電子広告と同期して匂いを発生させて新たな宣伝方法を実現することが期待されています.

皆様も一度は,テレビ番組で美味しそうな料理を見たときに「あぁ~,どんな匂いなんだろう?」っと思ったことがあるでしょう?(笑).
嗅覚ディスプレイが実現できれば,その願いが叶うわけですね!

さて我々菊池研究室では,近い将来「映像と匂いを同時に提示するコンテンツ」が実現できると考え,それに先立って「映像と同時に匂いを提示することによって,映像から受ける”季節感”を増幅させることができるのか?」ということを明らかにする研究を行いました.

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書評:メディア学キーワードブックが芸術科学会Divaに公開されました.

2019年1月 5日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

芸術科学会誌 DiVA第45号に「メディア学キーワードブック こんなに広いメディアの世界,コロナ社,2018」の書評が掲載されました.
https://art-science.org/diva/
書評はこのDiva (pdf)の18ページにありますので,ぜひ読んでいただきたくお願いします.
書評:メディア学キーワードブック こんなに広いメディアの世界(伊藤貴之)

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SDGsバッジ

2019年1月 4日 (金) 投稿者: メディア社会コース

現在、SDGs(国連が提唱する持続可能な社会を実現するための開発目標)は世界的な規模で広がりつつあります。日本では首相を本部長とするSDGs推進本部が設置され、日本の企業全体に影響力のある経団連でもSDGs本部があります。

私は日本MOT振興協会のソーシャルデザイン委員会で委員長を務め、SDGs推進の仕事をしています。この委員会には内閣府からも二名の方が参加されています。背広に以下の写真のようなSDGsバッジをしていました。このバッジはニューヨークの国連本部の売店で売られているそうです。聞くところによれば、内閣府、経団連で、SDGsを推進する方々は背広につけているそうです。
私も購入しました。これから、学内、学外の会議にでるとき、着用しよう思います。
千代倉
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広告学会「クリエーティブフォーラム2018」と広報学会「研究発表全国大会」にて (メディア学部 藤崎実)

2019年1月 3日 (木) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

2018年も多くの学会活動に参加しました。ある学会へは仲間の応援に、ある学会へは勉強のために、そして私自身もいくつかの学会で発表させていただきました。光栄なことに全国大会やフォーラムの運営実行委員のお声がけもいただき、いくつかお手伝いさせて頂きました。
この運営実行員に関しては、自分を育ててくれた広告や広報分野への恩返しです。大変名誉で光栄なことだと実感しています。今日はそのお話を。

2018年5月には、日本広告学会のクリエーティブ分野における全国大会「クリエーティブフォーラム2018」の実行副委員長をつとめさせていただきました。

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このフォーラムは東京と地方開催を隔年で行なっており、2018年は名古屋開催でした。

2017年の暮れから準備の打合せを始め、着々と準備を重ね当日を迎えました。

テーマは「名古屋の国際賞受賞作品にみる『地域を元気にする』広告クリエーティブ~産業界も広告もローカルからグローバルへ~」。


インターネットの発展により、地方と東京の差がなくなり、名古屋のクリエーティブに世界から注目が集まっている事実にフォーカスした内容でした。ローカルだからこそチャンスがある。ローカルだから、むしろグローバルとつながっている。私もそう思います。
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東京とは違った環境からのクリエーティブがむしろ世界から注目されているのは大変興味深いですよね。当日は若い世代の参加も多く大変な盛況となりました。2019年の東京開催の会場は広告会社のADKさんです。日程が近づいたら、私も本校の学生に告知する予定です!

201810月には日本広報学会の「第24回研究発表全国大会」の運営委員をつとめさせて頂きました。テーマは「未来都市とコミュニケーション ―地域の調和を実現する企業・行政・市民・メディアの役割―」です。都市生活とコミュニケーションとパブリック・リレーションズの関係を紐解く大会にすべく、運営委員全員で準備を重ねました。


なお、広報学会の全国大会では運営委員をつとめながら、私自身も口頭発表を行いました。なので、ちょっと大変だったのですが、でも、それだけやり甲斐があったとも言えます。口頭発表のテーマは下記です。発表はおかげさまで好評でした。

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ところで、近年、広告と広報の融合が言及されていますが、私も実務家時代の後半は、ソーシャルメディアの活用を通じて企業の広報部との仕事を多数経験してきました。つまり広告と広報の融合はまさに時代の流れと言えます。では、広告と広報はどのように近接して、どのように融合しているでしょうか。


実はその分野こそ、まさしく私の今後の研究テーマです。これからも、これらの分野の研究を行なっていきますので、ご期待くださいませ。(メディア学部 藤崎実)


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写真は、日本広報学会「第24回研究発表全国大会」運営委員の一コマ。左から、広報学会常任理事の河井孝仁先生(東海大学)、大会運営委員長の永江総宜先生(東京都市大学)、大会運営委員の北見幸一先生(東京都市大学)、藤崎実(東京工科大学)


「日本広報学会 第24回研究発表全国大会 プログラム」



【研究紹介】”未体験視点”を体験したらどうなるか?

2019年1月 2日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

昨今の VR (Virtual Reality) の普及に伴い,いろいろなところで「 360 度動画」を目にする機会が増えました.例えば,このような動画です.

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上記の動画も,こちらで紹介されている動画も我々「菊池研究室」が制作協力をしていますが,我々の研究室では 360 度動画を単純に制作するだけでなく,「普段人間が生活している上で体験することがないであろう映像を制作した場合,視聴者はどのようなことに関して没入感や恐怖感を感じるのか?また,そのような感性を引き起こす要因はなんなのか?」を明らかにする研究を行っています.

この研究成果は,2018年8月3日~7日にイタリア・ミラノで開催された 「 The 18th International Conference on Geometry and Graphics ( ICGG 2018 )」にて発表を行いました [1].

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流行を超えて定着した「メディア」

2019年1月 1日 (火) 投稿者: メディア技術コース

明けましておめでとうございます。
 
 東京工科大学にメディア学部が設立されたのは1999年4月です。今年はメディア学部20周年の記念すべき年です。
 
 メディアの語源は「媒体・媒介」です。情報を媒介して多くの人に伝える放送や報道の機関という意味でかなり以前から「マスメディア」が使われていました。
 
 1980年代、PCやインターネットが専門家やマニアの間で使われ始めると、80年代後半には「マルチメディア」という言葉が流行し始めました。当時にしては大量のデジタルデータを格納できるCD-ROMがPCにつながり、画像や動画もデジタル情報として扱えるようになったことがきっかけです。
 
 この流行の始まりの段階で1986年に大学組織として「メディアラボ」を設立したのがマサチューセッツ工科大学(MIT)です。組織名にするということは「メディア」が単なる流行ではなく一般に定着する言葉になると考えていたわけです。先見の明があったということです。
 
 「マルチメディアの流行」は90年代に入りインターネットの普及とともにさらに拡がりました。「メディア」を社名に含む会社がたくさん生まれました。私も一時、30人ほどの小さな会社の「マルチメディア事業部」に所属していました。90年代は「メディア」という言葉がある意味安売りされた時代でした。
 
 そんな中で、東京工科大学は日本で最初のメディア学部設立を計画しました。母体となる学部を改組するのではなく、ゼロから組織を起ち上げたのです。
 
 初代メディア学部長の相磯秀夫先生は、当時、慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科の委員長でした。「メディア学を学部レベルで教える」ことを提案して東京工科大学に移籍されました。メディアは単なる流行ではなく定着する学問だという慧眼を持っておられたのです。現在、日本の大学で「メディア」を学部学科名に含む組織数は約70に上ります。
 
 設立当時に相磯先生が提唱された「表現」「環境」「技術」は、現在もメディア学部の3つのコア領域として重要な概念です。例えば学生が2年次で選択する「メディアコンテンツコース」「メディア社会コース」「メディア技術コース」という名称もコア領域を強く意識したものです。
 
 メディア学部設立から20年を迎え、卒業生が社会の中核で活躍する場面はどんどん増え始めています。世の中に貢献する形はさまざまですが、慧眼と勇気をもって新領域を切り拓く人々が多数輩出する学部になるよう努力を続けていきます。
 
 本年も東京工科大学メディア学部をよろしくお願い申し上げます。
 
メディア学部 柿本 正憲

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