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【研究紹介】”未体験視点”を体験したらどうなるか?

2019年1月 2日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

昨今の VR (Virtual Reality) の普及に伴い,いろいろなところで「 360 度動画」を目にする機会が増えました.例えば,このような動画です.

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上記の動画も,こちらで紹介されている動画も我々「菊池研究室」が制作協力をしていますが,我々の研究室では 360 度動画を単純に制作するだけでなく,「普段人間が生活している上で体験することがないであろう映像を制作した場合,視聴者はどのようなことに関して没入感や恐怖感を感じるのか?また,そのような感性を引き起こす要因はなんなのか?」を明らかにする研究を行っています.

この研究成果は,2018年8月3日~7日にイタリア・ミラノで開催された 「 The 18th International Conference on Geometry and Graphics ( ICGG 2018 )」にて発表を行いました [1].

この研究では,360度カメラとドローンを使用して撮影した映像に対して,被験者約 500 名に対して「映像に関する情報を一切与えずに Head Mount Display( HMD )で鑑賞してもらう」という実験を行い,アンケート調査をもとに分析を行いました.
その結果,

●周囲環境のシチュエーションにおいて夕方から夜を選択すると恐怖感が増幅すること
●注視点を画面の中心に固定させながら奥行き方向への移動を行うことで恐怖感と没入感を感じさせることができること

が明らかとなり,この要素を含む映像を制作すると緊張感を増幅させることができることがわかりました.

この研究は現在,「ライブ映像配信」に応用することを念頭にいまも研究を続けています.

360度動画に関する記事は,こちらも参照してください.

カメラ6台でおもしろ映像体験!? - 360度動画「Crossing Tokyo」

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[1]Yuya Sato, Tsukasa Kikuchi, "RESEARCH on Video Representation by Unexperienced
Viewpoint using 360-Degree Movie", Springer International Publishing AG, part of Springer Nature 2019 L. Cocchiarella (Ed.), ICGG 2018—Proceedings of the 18th International Conference on Geometry and Graphics, Advances in Intelligent Systems and Computing 809, pp. 1023–1037, 2019.

文責 : 菊池 司

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