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首につけるVR

2019年1月18日 (金) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
記事のとおり,12月22日の土曜日に大学院修士1年生の中間発表が行われました.
このとき,我々の研究室の学生の発表は二位と五位という成績だったのですが,今日は二位になった伊藤くんの「首への熱刺激による VR 体験者への方向提示の提案」という研究について紹介します.
この研究では,VR空間でのリアリティを増強させるために,首に温冷感を提示するデバイスをとりつけます.首輪のような形状を3Dプリンタで作成し四方向にペルチェ素子を取り付けています.これを VR のアプリケーションと連動させることにより画面内のオブジェクトの方向からの熱刺激を再現することができます.
VRのコンテンツと組み合わせることで,背中のほうから冷たいものが首筋に触れるような体験,熱いものの近くに寄ったりするような体験といった,画面内だけでは足りないような臨場感を再現することができる簡単なデバイスとして期待しています.

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VRというと今はバーチャルユーチューバーという言葉がひろまっています.これは一般的なVRの仕組みをつかって,仮想キャラクタを動かす仕組みを使ってYouTubeのコンテンツを作るものですが,大学院の研究ともなるとその先につながるような体験をより強くするための仕組みが求められます.既存のヘッドマウントディスプレイやPCだけではなく,自作のハードウェアを組み合わせることで世の中ではなしとげられていない体験を世界ではじめて作り出す.そのような研究をもっと勧めていければと思います.
(はだひさかず)

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