サウンド×ヒューマン研究室・2018年度卒業研究発表会
2019年2月11日 (月) 投稿者: メディア技術コース
2月初旬は卒研発表会の季節です。今年も「サウンド×ヒューマン研究室」の卒研生16人が最終発表に臨みました。2名の中間発表と合わせて、合計18件の発表会です。
「音に関係のあることなら、何でも自分の好きなテーマを選んで良い」というのが当研究室のモットーなので、バラエティに富んだ発表テーマが並ぶのが自慢です。今年もこんな感じで、魅力的なテーマばかりです。こちらでも触れられているように、「ミュージック・アナリシス&クリエイション研究室」との連続開催で、両方聴講された皆さんにとっては、まさに音づくしの4時間になったのではないかと思います。
- アコースティックギターの音の印象評価
- 立体音響技術によるホール音響の再現
- 機械学習を用いた漫才音声の解析
- BGMによる作業効率の変化
- ヴァーチャルリアリティにおける立体音響の研究
- オーディオミキシングのための新しいインターフェースの開発
- 朗読音声合成のための韻律分析・生成
- 音によるゲームプレイヤーの行動変化
- セキセイインコの音声から感情を読み取る
- 雑音除去による音声聴取正答率の変化
- 特殊効果としての音源分離の研究
- 機械学習を用いた歌唱者特定
- シンセサイザーのための新しいインタフェースの研究
- 機械学習による音楽の分類と可視化
- 機械学習によるラジオ番組音声の分析
- 画像を用いたグラニュラーシンセシス用音源の作成
- ラウドネス測定値と音の存在感との関係性の研究(中間発表)
- 機械学習によるタップ音を用いた指の種類識別(中間発表)
今年の特徴は、「機械学習」という言葉が5回も出てくることです。やはり社会的なニーズの高まりには、学生の皆さんも敏感ですね。他にも、音楽・聴覚・動物など、いろんな観点の研究が並んでいます。このように様々な対象に興味を持った人たちが、「音の研究」という共通項のもとに集まって1年間を過ごしたことは、とても良い体験だったのではないかと思います。このあと、発表会でのコメントを受けて、卒業論文の最終稿の提出が待っていますが、きっと素晴らしい論文が出そろうことと期待しています。
(大淵 康成)
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