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転ばぬ先の....

2019年2月19日 (火) 投稿者: media_staff

昨日に引き続き技術コースの羽田です.
卒論などの時期,論文のバックアップを忘れずにとはよく言われます.とはいえ学生はなかなかそういう作業をサボりがちになるものです.自分のPC本体だけではなく,SDカードやUSBメモリにも保存しておく,DropBoxやGoogleDriveといったオンラインサービスを使って,そちらにもファイルを登録しておく,ときどき自分にメールで原稿を送っておく(先生にも送るとなお良い)などがよく言われており,これらをすべて併用して一日一回行っていれば安心です.とはいえ,なかなかこの手間をかける学生はすくないようでネットを検索しても「卒論消えた!」とか「卒論ごとPCで壊れた」といった話はたくさん出るのですが,いざそれが自分のことになるまでは,自分にも関係あることという実感がわかないようです.

私の研究室では昨日のようにLaTeXの環境で論文を書くと同時に, githubというサービスにファイルを登録しています.このサービスではオンラインのサーバ上でファイルを更新ごとに保存してくれる仕組みになっており,いざというときには登録したところまで戻って復活させることができます.できれば一日2回といいたいところですが最低でも毎週のミーティング前にはここに登録するようにしてあれば1週間前のファイルまでは戻ることができるようになります.

このような仕組みを取り入れていなかった頃のしばらく前に「本当に」PCが壊れてしまった学生が出ました.それも締め切り直前です.バックアップをとっていなかった彼はどうしたかというと,添削用に印刷しておいた論文からもう一度自分で原稿を打ち込みなおすことになってしまいました.
私の研究室では毎年卒論を書き始める頃にはこの話をしています.すると,みんなその話に驚いて,慌ててバックアップを取り始める...とはいかないもので,何年かに一人は「一ヶ月分なくなりました」などと言ってくる学生が出てきます.
転ばぬ先のバックアップ,無事に卒業するだけではなくこれからの人生においても「ほんの少しの手間」を大切にする習慣は大切です.
(羽田久一)

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