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大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介

2019年3月 8日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

本日のブログでは,私が担当する大学院の授業「プロシージャルアニメーション特論」について紹介したいと思います.

プロシージャルアニメーションとは「手続き型のアニメーション」という意味で,アニメーションにおけるオブジェクトの動きをアルゴリズムやシミュレーションによって自動的に作り出す手法を指します.

大学院における本授業では,そもそも「シミュレーションとは何なのか?」や「シミュレーションの意義とは?」を問いかけます.
そして,シミュレーションにおける「アルゴリズム型アプローチ」と「データ型アプローチ」を比較しながら,その長所と短所,および応用の仕方を検討していきます.

次のフェーズでは,流体シミュレーションのアルゴリズムに関して学んでいきます.
流体シミュレーションで使用される偏微分,および 2 階偏微分に関して,偏微分によって何がわかるのかという「偏微分の意味」から学び,グリッドベースとパーティクルベースのアプローチ,およびそれらの長所をミックスした「 FLIP 」というハイブリッドなアルゴリズムも学びます.

01
図. FLIP シミュレーションの例

最終週には,受講生自らが調査をしてきた最新の研究論文に関して発表会を行います.

また,授業中に時間があるときには「なぜ研究成果は学術論文にまとめて学会誌に投稿しなければならないのか?」という,研究者としての根本的な考え方などに関しても議論を行っています.

大学院の授業では,学部までの授業では得られない知識や経験が得られるだけでなく,教授陣との濃密なディスカッションを行うことができます.これらは必ず,大学院生の「人生の中でのかけがえのない体験」となることでしょう.

今後も多くの大学院生と有意義な時間を過ごしたいと思っていますので,是非「大学院進学」を進路のひとつとして検討してほしいと思います.

過去のプロシージャルアニメーション特論紹介記事もあわせてご覧ください(こちらから).


文責 : 菊池 司

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