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2019年4月

今年度初開講!大学院授業「メディアビジネス特論」紹介

2019年4月30日 (火) 投稿者: メディア社会コース

皆さんこんにちは、メディア社会コースの森川美幸です。

私の研究室のニュースページ(ブログ)にも書きましたが、この4月から大学院の授業「メディアビジネス特論」が始まりました。

この授業は、“メディアを使ってコンテンツを供給する”というビジネスを行っている、企業または個人、もしくはコンテンツそのものについて、マネジメントという視点から分析していこうというものです。

授業は、まず履修生に、興味のある企業・個人・コンテンツについて独自の問いを立て、調査・分析してもらい、その結果を授業で発表してもらった上で、皆でディスカッションを行うという流れで進めています。

今年度、第一セメスターの水曜3限に初開講し、計27名の大学院生が履修してくれました。

人数が多いので、興味のあるメディアごとに6つのグループに分け、それぞれ問いを立てて仮説を構築し、調査を行ってもらっています。

今年度の履修生が選んだメディア産業は、

・テレビ

・ゲーム

・映画

・ミュージカル(演劇)

・音楽

5種類(6グループ中2グループがゲーム産業を選択しています)。

次回の講義では、ゲームを選択したグループのひとつが、「2030年のゲームスタイルはどうなるか?」という問いに対する調査・分析結果を発表する予定です。

私の講義では、他の授業も根本的には同じなのですが、教員が話す内容をただただ聞く(時には聞き流す)のではなく、語られているテーマについて自分の頭でしっかりと考え、自分なりの見解を適切な言葉で周囲に伝えられるかどうか、という受講生の姿勢を重要視しています。

この大学院の講義も、もちろんグループでどんな研究発表をするかも大事なのですが、実は発表するグループのプレゼンテーションをどう聞き、どう考え、それに対してどういうコメントをするか、という、オーディエンス側の学生の姿勢がとても重要なのです。

本講義を通し、メディア業界へのビジネス的理解を深めると共に、ディスカッションに積極的に参加する力を養ってもらいたいと思っています。

 

(メディア学部 森川 美幸)

フローラ逍遥(本の話)

2019年4月29日 (月) 投稿者: メディア技術コース

「フローラ逍遥」というタイトルの本があります。著者は澁澤龍彦です。様々な花をひとつづつ挙げて、植物画とともにそれにまつわるエッセイを書いたもので、非常に綺麗な本でもあり、花を題材として文章をまとめるという視点が面白く、好きな本です。ちなみにフローラ(flora)とは大雑把にいって植物全般を意味する言葉(動物はフォウナ:Faunaといいます)で、逍遥というのは気ままに歩くことを意味します。いろいろな植物(花)を巡って、そぞろ歩きのようにそこから感じたり思いついたことを書き留めたというイメージが喚起されて、簡潔でありながら本のイメージを的確に表現していて格好いいタイトルです。

 

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さて、そんな本にあやかってではないですが、先日タイに行ったときに面白い花をみかけたので写真を撮ってきました。形が面白いのもありますし、色も花が真っ白で、緑の葉を背景にして非常に綺麗です。これはなんだろうかと帰ってきてから調べてみました。昔であれば、植物図鑑を端からずーっと眺めて見つけ出すか、詳しい人を見つけて聞くなどをしなければならなかったと思いますが、今では画像をGoogle検索にドロップするだけであっという間にでてきました。スパイダーリリー(Spider Lily)という花で、学名は Hymenocallis caribaeaとあります。学名(caribaea) からわかるようにカリブ海地方が原産の花のようです。Spiderは蜘蛛で、Lilyは百合ですから、蜘蛛百合ということですね。なるほど、細い花の部分が拡がっている様子が蜘蛛の足のように見えます。ただし、この名前を知るまで、この綺麗な花から蜘蛛は想像しませんでした。

 

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さらに和名として、ササガニユリ(笹蟹百合)とあります。ササガニとは何ぞや?と思い、これもネットで検索してみたところ、以下の画像のようなカニがヒットしました。

 

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うーん、足の拡がりが似ているように見えるだろうか?そもそもあの花を見て思いつくほどササガニって有名なの?と疑問が沸き起こりました。ということで、さらに「笹蟹」を調べてみると「笹蟹とは蜘蛛の古名」とあります。なんと、笹蟹とは蜘蛛のことで、結局、蜘蛛百合を別の呼び方をしているような名前だったのですね。ちなみに、笹蟹で検索すると、笹蟹や笹蟹丸という名前のサボテン?(多肉植物)の画像が沢山でてきます。これも、細長い葉?のような部分が沢山外側に伸びているようなものでした。

 

ネット上の情報の逍遥をしてみたという感じですが、今ではすぐに情報が見つかって、関連の情報を次々と辿ることができます。それらを一つの繋がったものとして見ることが簡単にできて、なかなか面白く感じる散歩になりました。ただ、この花に関連して何かエッセイの題材を思いつくことはできませんでした。あまり、花やカニや蜘蛛に関連した知識や体験が無いのです。いくつもの花をとりあげそれぞれに何か思い浮かぶような教養を改めて感嘆しましたが、デジタル技術でそうしたものの一部が補完できる過程を体験できたように感じました。

 

太田高志

卒業研究成果が学会でダブル受賞

2019年4月28日 (日) 投稿者: メディア技術コース

 少し前の話になりますが、メディア学部4年生(当時)の渋谷新樹君が、3月の2つの学会でダブル受賞しました。
 
●映像表現・芸術科学フォーラム2019 優秀発表賞(3月12日、会場:早稲田大学)
「AR技術を用いたリフティング訓練システムの開発」(ポスター・デモ発表)

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来場者の体験の様子

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フォーラム実行委員長の向井信彦先生と

●情報処理学会第81回全国大会 学生奨励賞(3月16日、会場:福岡大学)
「複合現実感デバイスを用いた身体動作訓練手法の提案」(口頭発表)

Photo_1渋谷君の口頭発表

Photo_2セッション座長の井村誠孝先生から盾の授与


 渋谷君は、卒業研究でマイクロソフト社のHololensというゴーグル型PCを用いたARの応用システムを開発しました。ARをスポーツの練習に応用する研究です。題材としてサッカーのリフティングを取り上げました。
 
 このシステムの利用者は、ゴーグルをかけながら足を動かしてリフティングをします。ゴーグルは透過型で、自分の足も含め周囲が見えます。ボールだけはCGで合成表示します。この仮想ボールを足でけり上げて現実に近いリフティングを体験できます。
 
 同じ研究発表を複数の学会で行ってはいけません。上記2つの発表は観点を変えて別々の貢献内容を主張しました。「フォーラム」の方はポスター発表会場持ち込みの実演も行い、現実感の高さを強調しました。「情報処理学会」では、口頭発表でより一般的な動作訓練手法として提案し、実験結果として多数の被験者の訓練成果の報告をしました。
 
 HololensはARシステム製品として完成度の高いものです。容易に想定できる使い方をするだけでは研究としての新規性は出せません。卒業研究の過程で渋谷君はだいぶ苦労をしましたが、何とか新規性を主張できるだけの成果を出し、ダブル受賞という結果となりました。
 
メディア学部 柿本 正憲
 

続・ニューヨークタイムズにまつわる話

2019年4月27日 (土) 投稿者: メディア社会コース

皆さんこんにちは、着任2年目の森川美幸です。

先日、私の研究室のニュース(ブログ)ページに、「ニューヨークタイムズにまつわる話」と題し、米ニューヨークタイムズ社が刊行している雑誌媒体についての記事を載せました。

その記事の最後に、もうひとつニューヨークタイムズにまつわるネタがある、と書いていたのですが、その話について、こちらのブログの方に書きたいと思います。

皆さんの中にも、ツイッターやインスタ、YouTubeなど、いわゆるSNSや動画投稿サービスを利用して、情報発信や作品発表をしている人は多いのではないでしょうか。

インターネットの普及で、昔はメディア企業にしかできなかったマスへのコミュニケーションが、個人でもできるようになったことは、メディア文化史において革命的な出来事でした。

一般人ながら何千人、何万人のフォロワーを持ち、人気者になっている有名ユーチューバーやインスタグラマーもいますよね。

これはもちろん日本だけの現象ではなく、世界中に起きていることです。

 

近年、北米で注目されているひとりの詩人がいます。

彼女の名前はルピ・クーア。

今年27歳になる、インド系カナダ人女性です。

2014年に刊行された初の詩集『ミルクとはちみつ』(日本語版も出ています)は全世界で250万部を売り上げました。

この出版不況の時代に、詩集が250万部も売れるというのは、驚異的なことです。

このルピ・クーアが人気詩人になったきっかけが、何を隠そうインスタグラムだったのでした。

そう、彼女はインスタで自分の作品を発表するインスタ詩人だったのです。

自分で描いたイラストや、セルフポートレートと共に投稿される、恋愛や失恋や性に関する強い感情がこもった彼女の詩に多くの人が共感し、インスタフォロワーは350万人を超え、今も増え続けています。

彼女の詩は一編一編が短いですし、使っている単語も難しくはないので、英語が苦手な人も一度彼女のインスタを見てみるといいかも知れません(@rupikaur_)。

ここで、ニューヨークタイムズとの絡みに戻るのですが、私の手元に彼女の最新詩集『the sun and her flowers』がありまして、そのオビに“#1 NEW YORK TIMES BESTSELLER”の文字が踊ってるわけですね。

 

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ニューヨークタイムズのベストセラーリストと言えば、出版業界の中でも非常に権威ある書籍ランキングなのです。

音楽チャートでいうビルボードのランキングみたいなものです。

そこで1位、ということは、本当にすごいわけです。

インスタから出てきた、20代の詩人が、ニューヨークタイムズのベストセラーランキング1位を取れる時代。

 

しかし待ってください。

インスタを見て、熱狂的に彼女を支持しているフォロワーは若い人中心なのではないか?

デジタルネイティブ世代が、果たして紙の本をそんなに手に取るものだろうか。

だとしたら、彼女の出版された詩集を手に取っているのは中高年齢層?

でも、20代女性の愛と恋の葛藤が描かれた詩を、好んで読む年齢層ではないのでは??

皆さんはどう思いますか?

ルピ・クーアの詩集を買っているのは誰なのか。

ネット時代の今、紙の本や雑誌の読者とは、一体誰なんでしょうね。

 

(メディア学部 森川 美幸)

 

専門演習:tangible interaction design 2019

2019年4月26日 (金) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
 
4月に入り,2019年度の授業もぞくぞくとはじまりました.私の担当する学部2,3年生向けの演習であるタンジブルインタラクションデザインも新しい学生を迎えることとなりました.
2019年の専門演習タンジブルインタラクションデザインは基本に戻って  Arduinoを使ってみることになりました.数あるマイコンボードの中でもArduinoは基本設計から10年くらいは経っているボードで,正直なところ力不足なのは否めません.CPUも遅ければ周辺機器も少ないので,できることは限られます.しかもボードは大きく専用の基板(シールド)を作らなければ,外部の回路を一体化させるのも困難です.
 
しかしながら今でも初学者が最初に使うボードとしてならば魅力はあるなと思うのは,なんといっても豊富な情報量です.インターネットを探せば非常に多くの作例が出てきますし,書籍や雑誌記事なんかも豊富に揃っています.前回まで使っていたESP32は機能が豊富で,とくにそのままWIFIでインターネットにつながるという点は非常に良かったのですが,そこにたどり着くまでが大変だったというのもあり,初心に戻ってArduinoを採用することになったわけです.
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こちらの写真は,3種類のマイコンボードです.左から micro:bit, ESP32 Devkit, ArduinoUNO になります.
micro:bit はイギリスのBBCが作ったSTEM教育のためのボードで,イギリスではなんと12歳以下であれば無料でもらえるそうです.
CPU本体は裏面なのですが,小さな基板にLEDが25個とボタンが2つついていて,そのままゲームを作ったりできるようになっています.
真ん中のボードが前回の演習で利用したESP32の開発キットで,こちらはWIFIやBluetoothに対応しているのが特徴です.メモリ量もCPU速度もArduinoに比べると段違いに速く,さまざまな応用が考えられます.銀色の四角い部分の中にCPU本体やメモリなどが収められています.
昨年度の作品であるLINEにメッセージをおくるぬいぐるみなんかは,この機能をフルに活かしたものであると言えるでしょう.
そして,一番右のものがArduino Unoと呼ばれるもっとも基本的なArduinoのボードです.真ん中にあるコンピュータ本体にあたる部品が非常に大きいのですが,これは単純に「ピン」が大きいだけで中身は非常に小さいものです.これの紹介はまた授業の進み具合をみて行っていきたいとおもいます.
まだ,3回しか授業が行われておらずみんな慣れないはんだ付けを行い,プログラムをすこし動かした程度ではあるのですが最終的にはどのような作品が出てくるのかが楽しみです.
 
(羽田久一)

 

クアラルンプールのランドマーク「Petronas Twin Towers」(マレーシア出張報告6)

2019年4月25日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部では、アニメーション制作をするときに、都会などの背景を制作したり、カメラの視点や向きをいろいろ工夫して構図を決めます。ゲームにおいても背景モデリングが重要な課題になります。

私たち教員はいろいろな出張において、街並みや建物の風景を撮影してきます。背景制作のための参考資料に将来なると考えているためです。

三上先生の記事にも紹介されているPetronas Twin Towersを訪問できました。
 MSU訪問の3日め
今回の訪問では3月27日から29日までMSU訪問期間となっており、30日の深夜のフライトで帰国予定になっていました。そこで、マレーシア出身の大学院メディアサイエンス専攻の卒業生に案内していただき、Petronas Twin Towersやモスク、イスラム美術館を見ることができました。

カメラの向き、方向によって建物の印象が変わってしまいます。

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Petronas Twin Towersには、真ん中には渡り廊下があり、そこにまず上がってクアラルンプールの風景をみることができます。そこから下をみたら、白い点々があり、何かなっと思っていたら、「あそこはお墓ですよ」とことでした。都会の中心にもいっぱいのお墓があるのですね。

さらにそこから、エレベータで86階まで上がって、街並みの様子と建物の見え方を観察してきました。高所恐怖症の方にはちょっといけない場所かもしれませんね。カメラの位置や方向を変えるといろいろな構図の写真を撮ることが分かります。また、建物の一部を撮影すると、その形や部品がはっきり見えたりします。概略だけでなく、詳細も知っておくと、モデル制作時に役立ちます。

写真を何枚お見せします。
観光気分とともに、モデル制作や構図設定の参考にしてください。

 

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大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄

面接官にメディア学部生が自分の専門性を説明する方法

2019年4月24日 (水) 投稿者: メディア技術コース

 2020年度入試から、東京工科大学の3学部が「専攻制」をとります。
 
 これに対してメディア学部は専攻制をとらず、1学部1学科のままです。理由は、メディア学の分野が多岐に渡り、専攻に分けると細分化しすぎてしまうためです。代わりに「メディアコンテンツコース」「メディア技術コース」「メディア社会コース」という3つを設けています。これら3つは「専攻」とするには広すぎる概念ですので「コース」としています。
 
 メディア学部のように幅広い分野を自由に学べると、反面、学生が就職活動の面接などで専門分野を聞かれた際、簡単には説明がしにくい、という問題があります。実際には各学生は自分の卒業研究テーマが3年次後半から4年次にかけて決まります。なので、細かい研究対象分野は説明できるはずです。
 
 問題は「メディア学」という分野と細かい研究対象分野とでは詳細度が違いすぎる点です。ここをうまくつないで自分の専門性を説明するツールが「コース」です。
 
 以下の2枚のスライド資料は、私の1年生向けの授業配布資料の抜粋です。
 

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 右側のスライドにある「映像」「CG」などが上述した研究対象分野です。これらの研究分野名は、どのコースであっても説明としてはめ込むことが可能です。ここに書いてある以外のメディア学部の研究分野名でも、どのコースにも当てはめることができるのです。
 
 各コースの横長の箱の右端にある「制作」「技術」「活用」は、研究対象に対する自分の立ち位置を表します。これら3つ以外のいい用語があればそれを使ってもよいでしょう。
 
 このように、
 
●大きな分野としてはメディア学

●少し細分化した専門性としてはコース

●具体的に取り組んでいる研究対象

●研究対象に対する自分の立ち位置

を示すような説明を就活面接のときにすれば、面接官にも理解されやすくなります。より詳しい話を聞かせてください、という展開になるかもしれません。

 メディア学部 柿本 正憲

森川研究室ウェブサイト更新中!

2019年4月23日 (火) 投稿者: メディア社会コース

皆さんこんにちは、着任2年目の森川美幸です。

新年度になって初めてのメディア学部ブログ投稿です。

今年度も、オープンキャンパス等、さまざまな情報や、雑感などを投稿していきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

今年度第一回目の投稿は、何と……宣伝です!!

着任してから細々と、研究室のウェブサイトを運営していたのですが、昨年度はあまり更新できませんでした。

しかし今年は、コツコツとニュースページ(ブログ)を更新しています。

まだそれほど大した内容にはなっていないものの、今後さまざまな情報をお届けしたいと思っています。

森川研究室ウェブサイトはこちら

森川研究室のニュースページはこちら

 

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4月から卒業研究Ⅰや大学院の講義も始まりました。

着任2年目ですが、まだまだ私がどういうことをやっているのか、森川研究室がどういう研究室がわからない人も多いと思います。

是非研究室のウェブサイトを覗いてみてください。

 

ちなみに、ウェブサイトのトップページに使っている画像は、自分が写っている1枚を除き、すべて私が撮ったものです。

この画像も、今後は適宜更新していきたいと思っていますので、お楽しみに!

 

(メディア学部 森川 美幸)

 

マレーシアのブルーモスクの見学 (マレーシア出張報告5)

2019年4月22日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の提携校MSUの近くに、ブルーモスクという有名な大きなモスクがあります。
これは、シャー・アラムという地域にある世界で4番目の規模を誇るブルーモスクです。

名称は次の通りです。
Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah
スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク


前回は時間がなく訪問できませんでしたが、今回の訪問ではホテルのすぐ近くでしたので、少しの時間でも見たいと思っていました。
27日の講義と学生指導が終わった後にホテルに戻るとき、まだ明るい時に、案内していただきました。実は、日本では10度台の気温でしたが、マレーシアでは35度から40度くらいの日々が続いたそうで、外を歩いてどこかに行くということは少なく車の移動だそうです。そのためにホテルから1キロもないモスクですが、帰宅時に案内してもらえました。

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2019年3月に卒業された卒業研究「プロダクトデザイン」の研究成果 その1

2019年4月21日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

20193月にメンバーは全員無事に卒業しました。メンバーの誰からも卒業研究のポスター公開の快諾いただいています。この公式ブログにて、3名程度ずつ紹介させていただきます。

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今回は、内田さん、小笠原さん、小堀さんの成果を紹介します。

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内田さんは、スマホなどの形態端末が普及した今も腕時計が大好きです。実は腕時計が好きでこだわりを持っている人は多いにもかかわらず、調査結果からは家の中での置き場については無頓着な人も多いことを指摘しました。このことを踏まえ、大切な腕時計に必要な磁気帯びや姿勢差に対応する腕時計の収納具のデザイン提案を行いました。

 小笠原さんは、車内でのスマホ活用シーンが増えていることに着目しました。現行品やユーザーの調査を行い、できる限りスマホの固定場所を限定しない手段が必要なことを指摘しました。これを踏まえ、シンプルな形状ながら車内ならではのスマホ固定具のデザイン提案を行いました。

 小堀さんは、学生や会社員にとって必須のモノとしてボールペンに注目し、できれば多色が必要であることを調査にて確認しました。このことを踏まえ、かさばることがなく、かつ、ユーザーのニーズに応じたインク色構成を可能にするボールペンのデザイン提案を行いました。提案物は3Dプリンタでの確認も行い、リアルな提案物となりました。

 メディア学部 萩原祐志

MSU学長Shukri先生との面談(マレーシア出張報告4)

2019年4月20日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

MSU滞在の最終日に、Shukri学長にご挨拶しました。前回の訪問時にから、東京でもお会いしたりしていましたので、久しぶりという感じではなかったです。さらに三上先生が2017年にMSUを訪問して講義や交流をしています。このようにいろいろな活動が継続しています。

三上先生の記事 MSU訪問の2日め
http://blog.media.teu.ac.jp/2017/05/msu1-5bdd-1.html
三上先生の記事 MSU訪問の4日め
http://blog.media.teu.ac.jp/2017/05/msu4-8e5d.html

そして、メディア学部との交流活動から、東京工科大学との提携も行うことができ、いろいろな活動に展開しそうです。
その理由の一つに前回の訪問にはまだなかった International Medical School、Faculty of Health and Life Sciences などのほかに病院まで幅広く展開していることです。本学にも医療保健学部や応用生物学部があり、Shukri学長はじめ先生方が応用生物学部を見学したりもしています。

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東京工科大学大学院卒業生モンキー・パンチ氏(本名:加藤一彦氏)を偲んで

2019年4月19日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

 

去る,2019年4月11日,「ルパン三世」シリーズで著名な漫画家モンキー・パンチ氏(本名:加藤一彦氏)がご逝去されました.

様々な紹介ページで,モンキー・パンチ氏が東京工科大学大学院メディア学研究科メディア学専攻(現在のバイオ・情報メディア研究科メディアサイエンス専攻)の卒業生であることが伝えられております.モンキーパンチ氏は2003年4月から2005年3月まで在籍し,2005年3月に修士(メディア学)を授与されております.ちなみに,ルパン三世のテレビ第一シリーズの監督であるおおすみ正秋氏も同級生として,本学大学院に進学され見事修士号を授与されております.

モンキー・パンチ氏もおおすみ正秋氏も,指導教員は,私の師匠であった金子滿先生でした.金子先生も残念ながら昨年6月にお亡くなりになっておりますので,当時の大学院のことを知る私から同氏を偲んで,当時について研究についておおすみさんらを交えて語った日々を思い起こしていきたいと思います.

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修了証書と記念品の授与
(左:指導教員の金子先生 右:モンキー・パンチ氏)

 

モンキー・パンチ氏が入学した2003年は,東京工科大学大学院メディア学研究科メディア学専攻が誕生した年です.その4年前,日本では初となる「メディア学部」が誕生し,学部教育からさらに高いレベルの研究を求め,大学院が設置されました.

大学院も含めた本学の基本理念は「生活の質の向上と技術の発展に貢献する人材を育成する」であり,その具体的な理念として下記の3つがあります.

・実社会に役立つ専門の学理と技術の教育
・先端的研究を介した教育とその研究成果の社会還元
・理想的な教育と研究を行うための理想的な環境整備

大学院を設置し,教育と研究の環境を整備することは,新たに産声を上げた「メディア学」をさらに高め,実社会に役立つ教育を通じて,先端的な研究を行いその成果を社会還元していくために必須であったと言えます.

 

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2003年当時の当時のコンテンツテクノロジーセンターの設備
(当時はまだ高価だったMayaをはじめとする3DCGソフトウェアや作画ツール,ペンタブレットなどが充実)

 

このような理念のもと,業界での実績があるモンキー・パンチ氏やおおすみ正秋氏,さらには元CGARTSの宮井あゆみ氏らが大学院に進学して,他の学生たちとともに議論しながら学んでいただけたというのは,大学の理念とも合致する大変喜ばしいことです.

ちなみに入学当時,モンキー・パンチ氏はすでにパソコンを利用した漫画の作画を試行していました.他の記事では1975年ごろにパソコンに触れてすぐに購入し,1988年からマッキントッシュを仕事にも用いたと記録があります.

モンキー・パンチ氏は他のコンテンツ同様に漫画も制作だけでなく流通やメディアもデジタルになると当時から予測しており,来るべきデジタル漫画時代における制作手法や表現の在り方,流通などについて,大学院で研究を進められました.

指導教員である金子滿先生は日本のCGの草分け的存在の一人で,1983年放映のNHKのアニメ作品「子鹿物語」において日本で初めてテレビアニメにコンピュータを用いた人物でもあります.(現在NHKの朝のドラマで放映されている「なつぞら」とも関連がありますがそれは後ほど別なBlogで)

私は金子先生のもとで,当時急速に進行していたアニメーションのデジタル制作の研究をしておりました.透明なセルにインクで着色しフィルムに撮影していたいわゆるフィルムアニメーション(アナログアニメーション)がコンピュータ上での彩色や合成に代わり,3DCGと組み合わせ表現するデジタルアニメーションになっていった過渡期でもありました.その際に,従来のフィルムアニメーションで培ってきた知識や技能をコンピュータ上でもうまく活用し品質を上げるための方法論や,新たなツールとの共存や移行のための方法論などを調査しまとめていました.そうして出来上がった「デジタルアニメマニュアル」が,制作関係者に広まり,アニメのデジタル化に少なからず寄与することができました.

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デジタルアニメマニュアル
(出版:東京工科大学/デジタルアニメ制作技術研究会)

 

モンキー・パンチ氏の研究はまさにこのデジタル移行(拡張)を漫画の世界で実現するための研究でもありました.単にコンピュータを使って漫画を描くということだけでなく,デジタルデータとなった漫画の表現手法や制作のためのツールに求められる機能など様々な検討を行い修士論文「電子(デジタル)出版によるデジタル漫画の考察とそのキャラクター」を執筆しました.

大学院に入学した当時は66歳だったと伺いました.すでに漫画家として多くの人から尊敬される存在で,むしろ教える側であるモンキー・パンチ氏が,66歳から再び大学院で学び,研究をまとめ上げて修士号を取得する姿には大変敬服いたしました.

当時はキャンパスの喫煙所で研究ミーティングや授業の後に,モンキー・パンチ氏と先述の同級生おおすみ正秋氏とともにタバコをふかしながら,「いやー授業の課題がしんどくてねー」なんて話をして過ごしていたのが懐かしいです.研究の進め方や論文の書き方など,指導と呼ぶにはおこがましいですが,いろいろとお話ししました.すでに作品を通じて多くの実績を残してきた,モンキー・パンチ氏やおおすみ正秋氏の知見を体系化して論文として明文化していくということは大変貴重です.そのため,あまり学術研究の枠にとらわれすぎて,二人の良さが薄れてしまわないように,研究を進めてもらっていました.

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卒業式の集合写真
(私は不在ですが,前列左からおおすみ正秋氏,金子滿先生,宮井あゆみ氏,モンキー・パンチ氏)
(それ以外はメディア学部から進学した大学院の同級生ですが,この中にはCG監督として活躍しているOBがすでに2名おります)

 

モンキー・パンチ氏は卒業後,2010年から3年ほど本学の客員教授として着任いただき,後進の育成にもご尽力いただきました.また,大手前大学にて人文科学部やメディア・芸術学部の教授も務められました.制作現場の最前線できらめく実績を残された方が,さらに高みを目指し自分の知見を理論化したり,新たな取り組みを推進する手法を得るべく大学院に進学する姿は大変刺激になりました.

実は私自身も,一度社会人になってから,社会人大学院生として修士号,博士号と取得してきました.学ぶのはいつからでもできるなと本当に思いました.そして,モンキー・パンチ氏やおおすみ正秋氏を指導されていた金子先生のお姿を見て,常々私も指導者として,現場で実績を残された方とともに研究を進める楽しさと,その価値を学ぶことができました.

ご存知の方も多いと思いますが,私の研究室の博士課程にはゲームの世界で著名な遠藤雅伸氏が在籍しております.あのころと同じように日々刺激を受けながら,指導すると同時に自分も学び成長させていただいています.

これからも,自分が専門とするゲーム,アニメ,CG,映画などの分野で,博士課程や修士課程の学生を指導できるという立場から,産業界の発展に寄与していければなと思った所存です.

 

ある意味,私の進むべき方向を示してくれたような,そんな日々を共に過ごさせていただいたモンキーパンチ氏のご冥福を心よりお祈りいたします.

 

文責:東京工科大学 メディア学部 教授 三上浩司

 

 

 

カットする? [ その2 ]

2019年4月19日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

「カットする?」シリーズにようこそ! 前回の記事では「カット」という言葉の由来を考えた。「カット」というものが、映像制作の仕事でいかに重要か理解してもらえただろうか。

今回のテーマは「シャドー・カット」である。
「シャドー・カット」とは、ある映像作品において「使われなかったカット」のこと。

まさに「カット」され「捨てられて」しまった映像である。映画製作の過程において、編集技術者たちは、通常どれくらいの量の映像を「カット」するのであろうか?

通常の映画の場合、上映時間1分につき20分の映像素材が使われずに捨てられているという。完成品に使われた原料の使用効率でいうと1/20になる。2018年に日本で公開された劇場映画のうち、興行成績上位10作品の平均上映時間は、121分であった。ということは、映画一本あたり「40時間」もの素材が「カット」されている。せっかく撮影されても、これだけの素材が捨てられるのである。

映画史において最も「歩留りが悪かった」といわれる作品は、フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録( 1980 )」である。

編集を担当したウォルター・マーチ氏によると、「地獄の黙示録」の完成品の長さは 2時間25分(145分)であった。プリントされたフイルムは、230時間(13,800分)あった。(撮影されたフィルムはもっとあったということ)ということは、1分につき95分のロス。完成された映画と、フィルム全体の比率は、なんと「1:95」であった。

この作品が「撮影されたが使われなかったフィルムの量」が最も多い世界記録保持者である。しかし、カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー賞・作品賞と音響賞など沢山の国際賞を受賞した。いまでは映画史に残る傑作のひとつとして評価されている。「歩留りが悪ければ、作品の出来も悪い」という法則は成り立たないのである。この作品が音響と編集に費やしたポストプロダクションの期間は、2年という長きにわたった。

テレビ局のドラマ製作では、こうした「シャドー・カット」があまりにも多い作品は、予算効率が悪いということで内部批判にさらされることがある。担当したプロデューサーは「歩留り(ぶどまり)が悪い」と叱られるのである。

 

担当:コンテンツコース 佐々木和郎

 

 

提携校MSUの学生による研究発表(マレーシア出張報告3)

2019年4月18日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

3月27日午後には、Department of media science and graphicの学生3名の卒業研究プロジェクトの発表を聞きました。

1.SDG16のためのゲームの開発について紹介してもらいました。
Godotゲームエンジンを利用して、RPGゲームの制作をしていました。

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2.Implementation AR Technology in Aircraft MRO trainingの研究でした。企業との共同研究でもあり、非常に大きなプロジェクトの説明をしてもらいました。ARやVRを利用して時間短縮やコスト削減、マニュアルの整備などに挑戦する内容でした。

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3.A Basic japanese Language Learning Turn Based RPG Gameの制作について紹介してもらいました。日本語を勉強するためのゲームを海外の学生が制作するということに興味を持ちました。実際の評価はこれからですので、成果が楽しみです。

 

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一生大切にできる宗形英作さんのコピー「誰もが初めは無名だった」(メディア学部 藤崎実)

2019年4月17日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

4月になり、新しい季節が始まりました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
緊張感でいっぱいのみなさんを見ていると、かつての自分を思い出します。まだ何者でもない自分への不安。漠然とした将来への不安。
不安という言葉は「期待と不安」という風に、セットにされる場合が多いようですが、
不安でいっぱいの若い時は、とても期待を感じる余裕などなかったことを思い出します。

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将来何かを成し遂げたい。夢は確かにある。自分には才能があるのか、ないのか、それさえもわからない。
やりたいと思っていることに自分は向いているのか、もっと他のことに向いているのではないか。
不安の要素は無限です。将来の保証など何もないので、不安のループは際限なく続きます。
私もそうした不安な気持ちと長らく付き合ってきたひとりです。


そんなみなさんに是非とも贈りたい言葉があります。
表題に掲げたコピー、「誰もが初めは無名だった」というコピーです。
コピーとは、広告用に作られた言葉です。コピーは真実を描くことで人の気持ちを動かすことが求められるので、時代を超えた名作が多いのが特徴です。

私がこのコピーを知ったのは、社会人になり広告業界で働くようになってから。
当時の上司で、私の師匠でもある宗形英作さんが若い時に書き、数々の賞を受賞した有名なコピーでした。

仕事を始めた頃、才能で勝負する毎日に、私は不安で押しつぶされそうになりながら、日々もがいて苦しんでいました。
まだ何者でもない自分への不安とどう向き合っていいのか。そんな私にとって、このコピーは大切な宝物になりました。
このコピーがあったから、今、私は何とかなっているのだと切に思います。

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コピーの解説ほど野暮なものはないので、内容については触れません。
ただ、まだ何者でもない自分に不安を抱く人にとって、一生自分を支えてくれる名コピーだと思います。

「誰もが初めは無名だった」

これからです。頑張ってくださいね!

(メディア学部 藤崎実)

マレーシア提携校MSUでの講義 Creative technology for Game & Animation (マレーシア出張報告2)

2019年4月16日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース


2019年3月27日にマレーシアのManagement&Science Universityで講義をしました。メディア学部の柿本学部長、三上浩司教授とともに、私もMSUの客員教授です。今回の訪問も客員教授として、学生らに講義することが目的のひとつです。

 

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さて、当日は10時15分開始12時30分という枠があり、講義とアニメーション紹介として計画をしました。教室の環境の違いを理解していましたので、事前にお願いしておりましたが、写真のような接続をしてPC画面を表示しようと試みました。
ノートPCには、type-CからHDMIの変換、中央の短いケーブルはHDMIをVGAに変換するケーブル、それにプロジェクタのケーブルを接続するということで、PC画面をプロジェクトしたかったのですが、なぜかうまくいかず。。。
USBメモリの講義用データをお借りしたPCを使って利用しました。バックアップとしてにUSBメモリに講義データを持っていきましたので、安心でした。

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講義は、Creative technology for Game & Animationと題して、メディア学部で講義している1年生向けの内容と3年生向けの講義内容の中から、キャラクターメイキングの紹介をしました。また、最近の研究成果であるキャラクターの配色、ロボットのモデリング、顔の表情制作なども紹介しました。最後に香港城市大学から来ていた学生らによる、研究成果を利用して制作したキャラクターとそのアニメを見てもらいました。この後、質問もあり、MSUでの講義のためにスライドが欲しいという希望もありました。
今後、さらに交流を深めて、メディア学部の教育成果を普及していきたいと思います。

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大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄

カットする? [ その1 ]

2019年4月15日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

「ここはカットでお願いします」。最近のバラエティ番組で出演者の誰がよく使うセリフがある。これは「いま話した部分は、放送では無し( 無かったこと )にしてください」という意味であろう。

ではなぜ「無しにしてほしい」というシチュエーションで、「カット」という言葉を使うのだろうか。英語の「カット( Cut )」は、本来は「切る」という意味である。「取り除く」あるいは「捨てる」という意味を強調したいのならば「リムーブ( Remove )」とか「ディスカード( Discard )」と言うべきではないだろうか。そうでないと「私を真っ二つに切ってください」とお願いしていることになる。

皆さんご存知のように「カット」という言葉は、映画制作の現場から来た言葉である。映像の「編集」作業では、映像の順番を変えたり、あるシーンの長さを変えたりするために、物理的なフイルムを切ったり繋いだりする。フイルムを「カットする( 切る )」という一手順を表す言葉が、「編集」そのものを表すようになり、その後さまざまに転用されて使われるようになった。

映画のある場面で、アングルが違う画面ひとつひとつを「カット」と呼ぶ。カメラで撮影された一続きの映像は「ワンカット」である。「次のカットにいきましょう」と言えば、カメラの撮影位置を移動して台本の別の箇所を撮る。「ファイナル・カット」は、編集の最終( 完成 )バージョンのことである。映画監督とは「カット!」と叫んで、すべての撮影作業と俳優の演技を止める特権を持った唯一の人物のことである。

また、面白いことに「編集作業」を表す言葉は、最初は国によって違っていたそうだ。アメリカでは元々「カット」だったが、イギリスやオーストラリアでは「ジョイント( つなぐ )」と言っていたらしい。フイルムを「切って捨てる」ほうを取るか「拾ってつなぐ」ほうを取るかで、同じ作業も言い方が違ったのだ。

バラエティ番組の話に戻る。スピードアップする現代では、うっかり発言も多発して当然だ。番組中に話が盛り上り過ぎて「カットしてほしい」場面が出るのもしかたない。しかし「この番組は生だからカットできません」と言われて気づいても時すでに遅し。SNSでも同様に気をつけたいところだ。

さて、メディア学部では一年生向けの前期授業として、映像技法の基礎を学ぶ「映像創作入門」を開講している。

今年度4月9日( 火 )の第一回授業では、「わかっているようで実は謎が多い」映像の不思議について考えたい。映画において「カット」がどれだけ「すごい威力」を発揮しているか。そして我々観客がどのように「騙されて」いるか。その驚くべきその事例や、裏話をお聞かせする予定である。

 

担当:コンテンツコース 佐々木和郎

 

Taylor's Universityのデザイン学部訪問 (マレーシア出張報告1)

2019年4月14日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

2019年3月26日にマレーシアの私立大学である Taylor's Universityのデザイン学部を訪問しました。

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1月に Taylor's UniversityのNoorhayati先生らがメディア学部を訪問されて、交流について太田先生、寺澤先生が相談をしました。ちょうど私が3月にマレーシアを訪問する予定でしたので、ご挨拶をしました。

今回の訪問は、提携校のMSUでの講義や研究打ち合わせ、国際会議の開催について相談をすることが中心的な内容でした。そのために、 Taylor's Universityは夕方に短時間の訪問になりました。

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お会いした先生は、デザイン学部のExective Dean, David Asirvatham先生、Head of SchoolPouline Koh Chailin先生、そしてメディア学部を訪問された、Noorhayati Saad先生です。お互いの大学や学部の紹介をしました。提携の話題について相談し、提携文書の案を後日関係の先生方に送ってもらうことにしました。

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その後、デザイン学部を中心として大学の施設を見て回りました。見学した施設の一部を紹介します。

 

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大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄

灼熱のタイ滞在記 (10, 11日目, 最終回)

2019年4月13日 (土) 投稿者: メディア技術コース

タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。10日目です。最終日です。

 

今日の午前中は、キングモンクート大学全体のイベントとして行われる KMUTT Creativity & Techonolgy Showcaseというイベントの見学に行きました。ここに、今訪問している学科からも学生がいくつか展示を行っているとのことで、それを見るのが主な目的です。

 

場所は、今宿泊しているホテルがあるメインキャンパスや講義を行っているメディア関連の学科があるキャンパスとは別の場所に、KXビルという施設が、より街の中心部からのアクセスが良いところにあります。KXとは何ぞや?と聞いたところ Knowledge Exchange (Knowledge Xchangeと書いていました)の略であるそうです。なるほど、格好いいですな。ビルは15,6階(以上だったような、覚えてません)ありました。展示は3フロアに渡って行われており、他に講演なども行われていました(もちろんタイ語なので聴講しませんでしたが)。一般に公開されているものらしく、大学の内容を宣伝する大きなイベントのようです。

 

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下の写真にあるのは、通路内を歩くと、人の動きに合わせてインタラクティブに映像やライトが反応する展示です。実は一週間前ほどに作業中の場所を見せてもらっていたのですが、その際はほとんど外の大枠ができているくらいで、コンピューターでプログラムを書いているのが一人だけけその場にいる状態でした。これで本当に来週の展示に間に合うのだろうかと思って見ていましたが、なんとできてますね!驚きました。メディア学科以外のところからも研究成果が展示されていて、皆、英語で説明をしてくれました。

 

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午後には、いつもどおりのメディア学科のキャンパスへ戻って今度は4年生へ Interaction Designの講義です。4年生は下の学年より若干、英語が通じているような感じを持てました。講義が終わった後には質問にも来てくれました。そういうものがあると講義をきちんとできたという感じが持てますね。今回はこれで終わってしまいますが、もっと学生と直接ディスカッションできればよかったなと思いました。今回はこれで1年生以外のの学生には全部講義をいたしました。

 

ところで、タイや台湾の大学との連携に関して記事を書くたびに、こちらの学生も飛び込んでいって外の世界を体験してほしいというようなメッセージも載せるのですが、これまで反応はありません。原因として思い浮かぶのは(記事が読まれていないというのは置いて)、短期であれ留学ということを考えたときにアジアの国が対象としてイメージが浮かばないということがあるかもしれません。英語が通じないじゃん!という、あたかも英語ができるかのような理由で敬遠してしまっているのかもしれません。しかし、アメリカやイギリスに行くのには相当の英語力が求められる気がいたします。タイや台湾であれば、英語はしょせん彼らにとっても外国語であり、求められるレベルもそれほど高くなくて済みます。また、アメリカやヨーロッパが経済的に停滞し、政治情勢も混乱するなかで、アジア諸国のプレゼンスが増していいるなかで、アジアの国を知ることはメリットになるでしょう。彼らは日本文化への憧れもあり、興味を持って接してきてくれますから、海外を経験する初めとしていい選択肢だと思います。こちらの大学からも是非学生が来てほしいと言ってくれてましたので、将来に期待したいと思います。と、ここまで書いて思い当たりましたが、情報もあまりきちんと伝えられていなかったなと反省しています。こういう機会があることを広く伝える準備をこれからするつもりです。

 

ところで、この一連の記事のタイトルを「灼熱の」と書いていますが、実はそこまで灼熱ではありません。30℃から33℃くらい?なので暑いことは暑いのですが、まあ東京の夏もそれくらいですよね。4月に入るとさらに上がって40℃前後になるというようなことを云っておりましたので、そのときに行くと灼熱感がもっとあったのだと思いますが、まあイメージですからお許しください。それから、外は暑いのですが、その反動なのか建物内はどこもかしこもエアコンが効きすぎていてしばらくいると寒さでふるえてくるくらいです。何しろ外が暑いのでTシャツ一枚でいますから、寒さが身にしみます。暑さと寒さを交互に浴びせられている感じで、結構体にはきつい環境でした。

 

さて、11日目の朝早く、6時前にホテルまでタクシーが迎えに来てくれました。午前中のフライトということもあるのですが、7時を過ぎると道が混雑してほとんど動けなくなってしまうとのアドバイスだったので早くにでることにしました。電車の駅が近ければそれでいけばいいのですが、生憎、駅からも離れているので、朝早くのタクシーということにいたしました。空港周辺はそれでも混んでいてなかなか玄関口まで入り込むのが大変でした。空港のなかで念願!のもち米とマンゴーをつけあわせたスイーツにありつきました。タイに来る度に食べるお気に入りです。ご飯はもち米ですので、甘いマンゴーと合わせても非常によく合います。これを味わって、今回のタイへの出張は終わりです。帰りの飛行機は順調に予定された通りの時間で発着しました。それでは。

 

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太田

 

灼熱のタイ滞在記 (9日目)

2019年4月12日 (金) 投稿者: メディア技術コース

タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。9日目です。

 

今日の午前中は、Wa 先生が担当している3年生の卒業プロジェクトについての指導に御一緒させていただきました。教員が3名くらい居て、学生がその前でアイデアを発表しコメントしてもらいます。学生は2名で一つのプロジェクトにあたっているようです。今日は、ウェブから大気汚染のデータを取ってきて、それを利用して変化の履歴を可視化し、それを利用してゲーミフィケーションのサイトを作りたいというような内容でした(多分)。まだ、研究案を考えはじめた段階ということでまだアイデアとして未熟な感じを受けましたが、これから指導をうけてまとまっていくのでしょう。こうした進め方は、こちらの大学とも同じような感じですね。

 

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午後には3年生のクラスでインタラクティブ性を利用するアイデアを創るというワークショップをやってみました。実はキングモンクート大学の別の学科と夏に行う予定のシンポジウムで、こうしたアイデアの学生コンテストを企画しようと考えており、そのテストを兼ねて試させてもらいました。いわゆる人柱というやつでしょうか。初めに、どのようなものをユニークなアイデアとして考えて欲しいのかを実例を提示しながら説明して、その後、紙にそれぞれのアイデアをスケッチと説明文という体裁で書いてもらいました。時間は20分程度で考えてもらったのですが、意外?とそれなりにすぐ書き始めているではないですか。しかし、ユニークなアイデアがそんなにすぐに浮かぶものだろうか。君たち、もう少し悩んでから描き始めたら

 

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皆が終わった感じのところで終了としてから、新しいアイデアを考えるのにはどうすればよいのかという内容で講義をいたしました。なんでもいいから面白いことを考えろと言われてもそうは簡単に思いつけるものではないでしょう(はず)。そうした際に、何か降りて来いとばかりにおもむろに中空をにらみ続けていても神は微笑みません。そうした際には、それなりの方法がいくつかあります。もちろん、そういう方法を知っていたとしても、より広い教養と、異なるものの間に関連を見つけられるような頭の働き方を訓練することが必要ですが、とりあえず知らなければなかなかうまくいかないでしょう。初めにこうした方法を説明しなかったのは、取り組むまえに話をしても必要性を実感していないうちではあまり頭に入らないだろうと思ったからでしたが、いずれにせよ英語のせいかあまり頭に入らないように見えました(トホホ)。

 

さて、授業の終わりに、皆のアイデアスケッチを提出してもらいました。見てみると、面白いアイデアというのはやはりそう簡単には出てこないようですね。時間も短かったこともあります。ただ、説明がうまく通じていないことに起因するように見えるアイデアがいくつかあり、こういうアイデアは駄目だよと念を押したものをあえて書いているものがいくつかありました。これは、あらかじめ、指示をタイ語に翻訳してもらって配布できるようにするなど、補助の資料を作っておけばよかったと思いました。それでも、100くらいのなかに3つほどは面白くなりそうなアイデアがありました。でも、一人でアイデアを考えるときにも、面白いアイデアが浮かぶ割合はそんなものかもしれません。良いアイデアを考えるときには量が必要です。

 

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この日の夜には、先日訪問した別の学科の先生が食事に誘ってくれました。ヌッタナン先生(写真中の真ん中)は、大学院で日本の大学にいらっしゃったこともあり、日本語が話せます。連れて行ってくれたのは、クラフトビールを作っているなかなか豪華なレストランです。おまけにステージがあって、そこで毎日行われるショーが有名なところだということでした。比較的早めに入ったのでそれなりに空いていましたが、7時辺りからショーがはじまるとどんどん客が入ってきて、最後には平日だというのに席はいっぱいになりました。ショーも、いろいろな歌手が入れ替わり歌ったりダンスパートがあったり盛りだくさんの内容で、ビールもおいしいし、講義もとりあえず明日で終わりだしということで、リラックスできました。怪しげな歌手から格好いいポップス、なかには日本の歌(北酒場?)などなどあって店中ノリノリになって楽しかったのですが、ショーの音楽で終始大きな音が鳴っていて会話がほとんどできないのが難点でした。料理もこれまで自分ひとりのときに食べていた町中の屋台のような安いものではなく、300から500バーツ以上の感じで高級ですが、味もやはり上等でかなりおいしいタイ料理でした。

 

 

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さて、明日が最後の仕事です。

 

 

太田

八王子キャンパスの「さくら」

2019年4月11日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

新入生の皆さんを満開のさくらが歓迎してます。いい時期にさくらが咲いています

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この写真は、厚生棟とグランドの間のさくら並木です。バス停がある場所の横の道路です。

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八王子からスクールバスに乗ってきて、厚生棟前で降りるとこのような風景をみることができます。

また、メディア学部の教員や卒研生、大学院生が研究をしている研究棟Cからいろいろな木々を見ることができます。

次の写真はやまざくらです。このさくらも素敵ですね。勉強、研究をしながらも、キャンパスの中のさまざまな植物にも目を向けてください。きっと楽しい学生生活になると思います。

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大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄

本日放送:テレビ東京系列ワールドビジネスサテライトのトレンドたまごのコーナーに卒業生が出演予定

2019年4月10日 (水) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.

緊急告知ということで,いつもと違う時間に投稿です.

本日テレビ東京の夜の経済ニュース番組として有名なワールドビジネスサテライトの中の,新しい研究や商品を紹介するコーナーであるトレンドたまごの取材を受けました.

本研究室修了生の藤田くんが修士論文の研究である3Dプリンタの話をします.お時間あればぜひご覧ください.よろしくお願いします.

プロが使うゲームサウンドツールを直接教えてもらえます!

2019年4月10日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

伊藤彰教です。

まずは以下のプレスリリースをご覧ください!

株式会社CRI・ミドルウェアさま4月9日プレスリリース

東京工科大学4月9日プレスリリース

「あれ?そういえばこのロゴ、ゲーム画面が起動するようなところにたまに見かけるけど…」と気づいた方はなかなかの事情通です。ゲームはたった1社が作るものではなく、多くの企業さんの技術を結集して作っていきます。その中でも、多数の利用実績があるのがこの企業のテクノロジー。よくよく見てみると「あのゲームにも!」「このゲームにも!」と、次々と気づくかと思います。

そしてこの春から、この企業の社員の方を講師としてお招きして、いままで以上に実践的なゲームサウンドの演習を行うことになりました!(正直なところ「学生さんたちがうらやましい〜」と思います…)

そしてなんとこの講師の方は、本学メディア学部を卒業し、大学院メディアサイエンス専攻を修了したわれらが先輩。良くも悪くも(?)メディア学部のことをよく知っている先輩が、企業人になったいま、ゲームの制作現場のテクニックを余すことなく教えてくれます♪

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本学大学院修了の日置さん(これから日置先生!)

実はこのツール、DAWソフトのように音楽制作っぽい操作もできますし、より凝ったサウンド表現を実現するためには、わずかながらもプログラムを組んでいきます。

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「コンテンツコースなのにプログラミング?!」

そうです。ディジタル・コンテンツである以上、音楽やサウンドで自由自在にコンテンツ表現しようと思ったら、やっぱりプログラミングが<少しは>できた方がいいののです。本当なら<深く大量に>やるべきプログラミングの負担をできるだけ軽減しているのがこのツール、決して教育用のおもちゃではなく、本当にこれで売り物のゲームがたくさん作られています。

このツール、つい最近大幅なバージョンアップがなされたようで、その最新機能も含めてご紹介いただけるとのこと、楽しみですね♪

 

ヒラメキICTクラブ(その3)

2019年4月 9日 (火) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは、寺澤です。

このシリーズの最後として、3月6日に行われた、事業報告会について書こうと思います。「ヒラメキICTクラブ」は平成30年度の総務省の公募事業で採択されたものです。追加採択を含め23の実施協議会(団体)が選ばれて事業を実施しましたが、その報告会が品川でありました。はじめに総務省と文部科学省の担当室長から講演があり、その後2つの会場で各事業の報告がありました。また、ポスターと作品展示等を行う部屋が別に用意され、全団体の取り組みを見て回ることができるようになっていました。

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全国から様々な団体が集まっていましたが、各地域の産業に関連した講座構成などそれぞれに特徴のある取り組みが行われていました。使用している道具や環境もロボットを動かすタイプのものや、micro:bit、IchigoJam、ノートPCなど様々でした。小学生を対象としたものが多い中、高校生や高齢者も対象としたもの、高齢者と子供の組み合わせ、親子の教室など、対象もバラエティーに富んでいました。

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メディア学部の分野別講義分類表[2019年度版](シラバスリンク付)

2019年4月 8日 (月) 投稿者: メディア技術コース

 

メディア学部2019年度専門講義科目 分野別分類表(シラバスリンク付)
コース推奨 教育
分野
専門基礎教育科目 専門教育科目
メディア基礎科目群 メディア専門科目群 コース専門
科目群
1年次前期 1年次後期 2年次前期 2年次後期 3年次前期 3年次後期
メディアコンテンツコース 映像
コンテンツ
創作
映像創作入門 視覚情報デザイン入門 CG制作の基礎 ディジタル映像表現論 先端映像創作論 映像文化論
コンテンツプロデュース論 コンテンツディベロッピング論
インタラクティブ
コンテンツ
創作
映像創作入門 プログラミング入門 CG制作の基礎 ゲームデザイン論 ゲーム制作技術論 情報可視化
メディア芸術の基礎 コンテンツディベロッピング論
コンテンツプロデュース論 インタラクティブアート論 ゲームプログラミング論
メディア
コンテンツ
デザイン
映像創作入門 視覚情報デザイン入門 メディア芸術の基礎 ゲームデザイン論 プロダクトデザイン論 情報可視化
造形デザイン入門 コンテンツプロデュース論 インタラクティブアート論 IoTデバイス論
音楽、
サウンド
デザイン
音楽入門   メディア芸術の基礎 音楽創作論 サウンドデザイン論  
  1年次前期 1年次後期 2年次前期 2年次後期 3年次前期 3年次後期
メディア技術コース ヒューマン
インタフェース
言語コミュニケーション分析入門 視聴覚情報処理の基礎   ヒューマンコンピュータインタラクション論 感性情報処理論 IoTデバイス論
プログラミング入門
ネットワーク システム基盤技術の基礎 インターネットシステム入門   データ処理と人工知能 Webプログラミング論 ソーシャルコンピューティング論
プログラミング入門 データベースと情報検索技術 情報システム設計論
映像画像
CG処理
  メディアのための数学 CG・ゲームのための数学 イメージメディア処理論 3次元コンピュータグラフィックス論 ゲームプログラミング論
メディアのための物理 CG数理の基礎
プログラミング入門 メディア情報処理の基礎 データ処理と人工知能
音声音響
言語処理
言語コミュニケーション分析入門 プログラミング入門 メディアのための物理 音声音響メディア処理論 感性情報処理論  
メディア情報処理の基礎 データ処理と人工知能
  1年次前期 1年次後期 2年次前期 2年次後期 3年次前期 3年次後期
メディア社会コース 社会情報技術 メディア文化と社会 ソーシャルリサーチ 経営数理 統計データ分析 社会経済論 社会経済シミュレーション論
情報メディア法
ソーシャル
デザイン
ソーシャルコミュニケーション入門   教育メディア論 グローバルメディア論 ソーシャルコンテンツデザイン論 ソーシャルデザイン論
インターネットコミュニティ論 ソーシャルインタラクション
デジタル
ジャーナリズム
    デジタルジャーナリズム入門 ニュースメディア論   調査報道論
広告
マーケティング
広告・広報入門 音楽産業入門   コンテンツマーケティング論 デジタルマーケティング論 サービスデザイン
広告クリエイティブ入門
  1年次前期 1年次後期 2年次前期 2年次後期 3年次前期 3年次後期
共通科目   メディア学入門 先端メディア学Ⅰ 先端メディア学Ⅱ 先端メディアゼミナールⅠ 先端メディアゼミナールⅡ  
メディア特別講義I メディア特別講義II

 

先端メディア学・先端メディアゼミナールは多数のテーマ別シラバスがあるため、リンクは張っていません。
この表にある科目はメディア学部の専門科目(講義)です。このほかに教養教育科目、演習(メディア基礎演習・メディア専門演習・プロジェクト演習・創成課題・卒業研究)があります。
来年度以降の新規開講科目については、シラバスのリンクはありません。
開講時期は変更されることがあります。実際の履修にあたっては、時間割を確認して下さい。

 


 

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 

高校から大学に進学して大きく変わることの一つが、どの科目を履修するのか、全部自分で決めないといけないということです。

 

履修科目を決める基準としては、好き嫌いや得意不得意、時間割上の都合などもあるでしょうが、もう少し大きな視点で考えてみることも必要です。まずは自分が目指したい分野を考え、そこから逆算するように、必要な科目を考えてみるというのも、大事な考え方と言えるでしょう。そのような場合に役立つように、メディア学部では分野別講義分類表というものを作っています。カリキュラムは毎年少しずつ変わるので、今日は2019年度の新入生に向けた最新版を紹介します。上の表にあるように、メディアコンテンツコース・メディア技術コース・メディア社会コースの中から一つを選び、さらにその中の教育分野を選ぶと、1年前期から3年後期まで、どんな科目が用意されているのかがわかります。各講義名にはシラバスへのリンクが張ってありますので、興味がある科目については詳しい内容を簡単に調べることができます。

 

こうした情報を見ながら、自分だけの時間割を作っていくというのも、大学での勉強の楽しさの一つだと思います。履修登録締切の日まで、いろいろ悩んでみてください。

 

(大淵 康成)

ヒラメキICTクラブ(その2)

2019年4月 7日 (日) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは寺澤です。

(その1)に続いて、「ヒラメキICTクラブ」の活動について書こうと思います。

講座を運営していくために特に気を配ったのは「教えすぎない」ことです。この事業は学校教育のカリキュラムの一部ではありません。また、趣旨として、地域の子供たちが保護者や学校関係者、地域住民、企業などの支援を受けながら、そして彼ら支援者と一緒に、放課後などの時間に楽しくITやプログラミングに触れ、親しんでもらうこと、そして、このような取り組みが地域で持続的に実施されていくようにすることがねらいであり、そのような仕組みづくりの実証事業となっています。したがって、「授業」のようになってしまうと、学校教育と似た雰囲気になってしまいますし、教える人が固定化されがちなど、体制としてもよくありません。そこで、道具の使い方などの最低限の最初の指導や時間管理などの全体のコントロールをする「ファシリテーター」1人と、子供たち1人または2人に1人の割合で付き添って一緒にモノづくりを行う「メンター」を多数配置するスタイルとしました。メンターは安全などに気を配りながら、子供たちが何を作りたいのかに応じて躓いたところで助け舟を出し、一緒にアイデアを実現していく役割で、積極的には教えません。また、保護者の有志の方には「サポーター」として、運営の補助をお願いするとともに、子供たちと同様に自分でもプログラミングをやってみることで、いずれ「メンター」へと進んでいただけるようにしました。

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ヒラメキICTクラブ(その1)

2019年4月 6日 (土) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは

メディア学部の寺澤です。

現在、小学校へのプログラミング教育の導入が注目されていますが、文部科学省、総務省、経済産業省は「未来の学びコンソーシアム」を平成29年に設立し、これを支援しています。総務省は平成30年度から「地域におけるIoTの学び推進事業」を始めており、全国から地域ICTクラブの提案を公募して、その体制作りや支援策、それらを持続させていく仕組みの実証事業を行いました。私は一般社団法人全国中学校理科教育研究会支援センター(略称:全中理支援センター)が代表団体を務める「ヒラメキICTクラブ」に縁あって参加することになり、昨年は4つの小学校、1つの地域コミュニティセンター、そして東京工科大学八王子キャンパスでの講座で企画・運営・アドバイザーを担いました。

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この活動の詳細については、こちらのホームページにまとまっていますので、詳細はそちらをご覧いただくとして、ここでは、この事業で工夫したことや私が感じたことについて数回に分けて書きたいと思います。

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灼熱のタイ滞在記 (8日目)

2019年4月 5日 (金) 投稿者: メディア技術コース

タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。今日は8日目です。

今日は曇っていて、朝はやや涼しげな感じがいたしました。そのうち雨も降ってきました。雨季じゃないので雨は降らないような思い込みをしていたのですが、そりゃまあたまには降るよなあ。でも、そんなに土砂降りなものではありません。別のキャンパスに移動するのにバスを使うことには慣れてきました。乗車の登録をすると、順番待ちの番号のカードを渡されて、乗るときにはその順番に乗ります。発車時間に近づくと係の人が数字を順番に読み上げていくのですが、それが分からないため、なんとなくそれらしい番号が来たときにカードを係の人に見せることで対処しています。別のキャンパスへはバスで35分程度かかります。今日は早めについて、朝食を大学の食堂で食べることにいたしました。タイ料理として有名なカオマンガイを、100円くらい?で食べることができます。日本のタイレストランで食べると7,8倍の価格になるのでは?すごく得した気分になれますね。必殺の「マイ・ペット・クラップ(辛くないやつお願い)」を覚えたので、もう怖くありません。

 

今日は Art and Technology というテーマで Media Art 専攻の3年生に講義をいたしました(大丈夫か?)。といっても、私自身が Artist なわけではありませんから、インタラクションのデザインを Media Art 作品に使われることに関連づけて話すような内容で授業を構成いたしました。講義時間は3時間ということだったのですが、間の10分間の休憩を挟んで2時間半くらいで終わりにいたしました。こちらの学生も同じような感じで、長いと飽きてくるので適当に様子を見ながら終わりにいたしました。相変わらず、英語が通じているかどうかはよく分かりません。何名かの学生は分かっているようでしたが、割合は少なそうに見えます。こちらの先生方は大丈夫と言ってますが怪しげな感じです。そうは言っても、タイ語で授業できるわけではありませんからしょうがないのですが、もっと話さないで通じるようにスライドを準備するべきだったかなとも思いました。研究内容やサンプルを動画で見せるときはそれなりに興味を惹いているようですが、全体的な授業を聞き入る熱心さは東京工科大学と似たりよったりな感じでしょうか。といっても動画だけを見せているわけにもいきませんから、それなりの解説や理解を伝えようとするのですが、その部分はあまり伝わらなかったのかもしれません。

 

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授業が終わった後には、昼を学生食堂で食べてから、明日の講義の打ち合わせを Wa 先生といたしました。Wa 先生は海外大学との交流担当の先生で、今回、私を招待してくれた先生でもあります。滞在中にもれなく仕事のスケジュールを用意してくれた先生でもあります

 

その後、ホテルに帰ってから、少し周辺を探検することにいたしました。スバルという小さな乗り合いバスに乗って地元の市場に行ってみることにいたしました。そこは観光客用の場所ではなく、地元の人が日常の買い物をしに行くところです。ただ、こういった市場は観光客にとってはその国の人の生活を知ることができて面白い場所だと思います。東京でも、かつては築地や、今の豊洲に沢山の観光客が訪れていますね。

 

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スバルは写真にあるように、小さなトラックの荷台を座席に改良したものでです。結構な人数で乗り込むこともあり、また大分古く見える車両も多くて、よく動いているなあと関心いたします。乗るのは簡単で、停車場(周りの人を見ているとなんとなく場所がわかる)にいて、希望の番号の車両がが来て止まったら(乗りたそうにしてたら止まります。いってしまいそうだったら手で合図すればいいようです)さっさと乗り込みます。降りたいところに来て止まったらさっさと降りて、ドライバーのところに行って窓から料金(7バーツ、25円)を渡せばよいのです。安くて気楽で沢山走っているのでさほど待たずに乗れるところが非常に便利です。問題は、はじめにはどの車がどこに行くかがわからないということですが、これには非常に便利なアプリがあって、これを使えば現在地から目的地までどのバスを使えば行けるのかということが簡単にわかります。バスには番号が大きく書かれており、アプリにその番号で情報が示されています。ちなみに大型のバスには停留所がちゃんとあります。

 

さて、辿り着いたところはそれなりに大きな市場でした。地元の人が日常の買い物をする市場で、海鮮物などが大量に売られていました。夕方でしたが非常に活気があります。屋台もたくさんあって、とりあえずさとうきびジュースと焼鳥?(豚だったかも)一本を食べてみました。サトウキビジュースは砂糖を煮詰めたもの(カルメラ?)を飲んでいるような味がしました。見て回ってしばらく過ごした後で、夕食もそこの屋台の一つで適当に食べてみました(40バーツくらい)。帰りもまたスバルで帰ってきて安く面白い経験ができて満足でしたが、やはりもう少しこちらの言葉を覚えて現地の人と会話ができるとさらに楽しくなりそうですね。


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太田

得意なことを見つけよう

2019年4月 4日 (木) 投稿者: メディア技術コース

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 
 メディア学部は1999年に設立されましたので、皆さんは第21期生ということになります。
 
 メディア学は幅広い分野にまたがっています。本学部での多彩な授業から主体的に選択し、進路をじっくり考えながら自分の専門分野を決めてください。
 
 具体的なお話は来週から始まる講義のひとつ「メディア学入門」などでもする機会があります。今日は、少し一般的に自分の専門、あるいは天職を見つけるという観点での意識について話します。
 
 皆さんは小さい頃から「好きなことを見つけましょう」と言われることが何度もあったと思います。私も結果的には同じことを言いたいです。大学には「皆さんが好きになれるはずのこと」は無数にあるはずです。
 
 そのような「好きなこと候補」は必ずしもわかりやすい姿で皆さんの目の前に現れるわけではないです。最初の一瞬から「これが自分の好きなことだ」となることがらもあるかもしれませんが、それにばかりとらわれると実は一番才能に合っていることがらを見過ごしてしまう危険があります。「一目ぼれの好き」と「才能」は一致するとは限らないのです。
 
 そこで、好きなことを見つける手段として、ぜひ皆さんには、自分の得意なことを見つけるようにしてほしいです。何か他の人と同じ課題や仕事や作業に取り組んだとき、普通にやったつもりなのにほかの人よりも早くできた、あるいはうまくできた、ということがこれからあるはずです。そういうときに「これって自分の得意なことかも」と敏感に感じ取ってほしいのです。それが自分の好きなことかどうかはとりあえず置いておきます。
 
 好き嫌いはわからないけど得意、ということがらに出くわすことはあるはずです。そのときに、好きというわけじゃないから、という理由でスルーしないことが肝要です。そのことがらにまた取り組んでみてはどうでしょうか。ほかの人が口をそろえて「すごい大変だったよね」と言っているのに自分は簡単だったと思ったとしたら、得意なことである確率は高いでしょう。別の言い方をすると才能があるかもしれないということです。
 
 ほかの人ほど努力しなくてもより良い結果が出るのであれば、だんだんそのことがらは楽しくなっていきます。得意なことは、最初は好きかどうかに関わらず、いずれ好きなことになる確率は大きいといえます。そうなれば「好き」と「才能」が一致します。
 
 才能があるというのはプロとして標準以上に通用する、と言っていいでしょう。大学生活の中で得意というぐらいでプロとして通用するわけでないのはもちろんです。でも、同じ年代で同程度の学力の人たちの中で抜け出ているということがらは、社会に出てから切磋琢磨したときも標準以上の才能として開花する可能性大です。
 
 もう一つ、得意なことを見つける効果的な方法は、人から褒められたときを見逃さないことです。その褒められたことがらを自分なりに分析してみましょう。
 
 私はエンジニアとしてサラリーマンをしていたころ、お客さんのいかにも学者然とした大学の先生から「あーたは学者タイプだからね」と言われました。よりによってこの人にそれを言われるか、と思いました。その先生は皮肉を込めておっしゃったのだと思われます。しかし、考え方を変えれば、たとえ皮肉でも、いかにも学者の人から学者タイプと言われるのは最高の誉め言葉ではないか、と思うようにしました。少なくとも自分は学者になってもおかしくはないのだというイメージは持てました。そして今は学者のはしくれにはなっています。
 
 今言った方法の裏返しですが、友人が何かすごいと思ったらそのことを口に出して言ってみることです。できれば本人に対して直接がいいですが、やりにくければだれかほかの人に話してみましょう。そしてそういう話を聞いた人は、ぜひ本人にそれを伝えてください。
 
 そうやってお互いの得意なことを指摘し合えるような学部になっていけば、多くの人が好きで才能もあることを見つけやすくなると思います。
 
 メディア学部 柿本正憲

灼熱のタイ滞在記 (7日目、休日編)

2019年4月 3日 (水) 投稿者: メディア技術コース

タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。今日は7日目です。

今日は日曜日でさすがに休日です。ということで大学のなかも朝は人がすごく少なく閑散としております。人がいない広い場所にいるのはなかなか気分がいいですね。ということで、朝食のパンとコーヒーを持って、大学内の池の辺りにあるテーブルで朝食と洒落込みました(大学内で食事しているのは洒落ているのか)。

 

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こちらに来てから運動不足であったこともあり、食べた後に大学のなかをうろつきつつその後、そのまま外に散歩に行きました。ちなみに今日はタイ全体で総選挙の日です。5年ぶりの選挙だということで、ひょっとして外をうろついていたら何かあるかと心配していたのですが、以外と?静かな様子です。散歩をしていると、ちょうど投票所に行き当たりました。まだ朝8時くらいだったかと思うのですが、もう人がずいぶんと並んでいます。タイのこれまでのニュースなどを読んでいると、もっと騒ぎがあったりするのかと思っていたのですが、皆、淡々と投票に来ているようでした。結果がどうなるのか気になるところですが、夜になってからテレビでニュースを見ようとしたのですが、やたらとチャンネルがあるわりに選挙のニュースを放送しているところが全く見当たりません。と思ったら、France24というフランスの英語放送のようなチャンネルで扱っていました。票を一枚づつ一人が箱からとって横の人に渡し、その人が順番に広げて前方のほうに見せ、それをさらに別の人が壁の表に書き込んでいくという、気が遠くなるような開票方法をとっています。これでいつ終わるのかちょっと心配になります。

 

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さて、朝の散歩はその後、大学に隣接している多少大きめの公園があったのでそこに入り込んで散歩を続行していたところ結局1時間半くらい散歩してしまうことになって、また発汗ですごいことになってしまったのですが、近辺にあった地元の人が食べに来るような食堂で昼を食べたときにはそんなものでは済まないくらいになってしまいました。店の店頭でいろいろなおかず?が並んでいるので、適当に辛そうでないものを指さしてご飯に載せてもらったつもりだったのですが、食べてみると辛いどころではありません。口が痛くて痛くて、あわてて普段飲まないような甘いコーラを買ったのですが、飲む時に指が震えてきました。おまけにサラダにこれをかけろといわれたタレのようなものをドレッシングかと思ってかけていたらこれもまた辛くて逃げ場がありません。ホテルから拝借してきたタオルで顔をぬぐってもぬぐっても滝のような汗がとまらずひどいことになってきました。毎回、それなりに辛い目にはあっているのですが、今回のが最高(最悪?)でした。

 

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この経験で、「辛くないのにして」という言葉の必要性にかられて急遽ネットで調べました(まあ、もうその場では役にたちませんが)。辛い食事は結構すきだしななんて軽く考えて、サワディーとかコップンクラップとかだけでやっていこうとしていたことを深く反省いたしました。ちなみに、早速覚えた「マイ・ペット」を夕食時に使ってみたところ、見事辛くない食事をすることができました。素晴らしい。サバイバルタイ語ですね。例えほんの少しだとしてもこちらの言葉を使ったりすると、店の人も喜んで?覚えている限りの日本語を使ってくれようとして、少しながら交流を持つことができるような。ではファン・ディー・ナ。

 

 

 

太田

八王子市との共催で子供プログラミング講座を実施

2019年4月 2日 (火) 投稿者: メディア技術コース

皆さん、こんにちは

メディア学部の寺澤です。

私は東京工科大学と八王子市との共催による、子供向けプログラミング講座の企画と運営を行っています。講座は2種類あり、一つはMESHというブロック型のデバイスを使ってiPadでプログラムを作るものです。もう一つはUnityというソフトウェアを使ってPCでプログラムを作っていく講座です。どちらも夏休み中の1日を使って実施しています。2018年は8月4日と5日に実施したのですが、ブログ記事にできていなかったので、半年遅れですが書くことにしました。

MESH講座は本学演習講師の岡崎先生に講師をお願いして、8月4日に八王子市南大沢の市の施設を利用して実施しました。小学校4年生から6年生を対象に12名の定員の講座を午前と午後に2回実施しました。子供たちはMESHとiPadの使い方を教わった後、100円均一のショップで買ってきた紙コップやおもちゃなど様々な素材とMESHブロックを組み合わせて、自分なりの楽しい仕掛けを作りました。2人の参加者に対して一人の大学生のアシスタントを配置して子供たちのアイディアが実現するようにチームとなってサポートします。2時間半の講座の間、誰もトイレにもいかずに熱中するほどで、最後にはチームで発表会を行いました。

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灼熱のタイ滞在記 (6日目、特別編)

2019年4月 1日 (月) 投稿者: メディア技術コース

タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。今日は6日目です。といっても今回はキングモンクート大学ではありません。今日は土曜日なので大学での仕事は無いのですが、ちょうどこちらを訪問している時期にACMという学会のHCI(ヒューマンコンピューターインターフェース)を研究しているグループのタイの支部での集まり(シンポジウム)があり、ちょうどいいやつがいたということでプレゼンテーションをすることにさせていただくことになりました。朝、KMUTTの先生がホテルまで私を拉致しに迎えに来てくれて、チュラロンコン大学という別の大学に向かいます。今回はここが会場になっているのです。

 

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タイの支部でこのシンポジウムを行う栄えある第一回目だということで、ちょうどその時期にバンコクいたからということであってもスピーカーとして招待いただいたことは非常に名誉なことです。これまでの研究の紹介と、それらの経験から考えたHCIに関する考察などをもっともらしく話をしてまいりました。タイの方はタイ語の発表だったのですが、なんだかやたらと「ナハッ、ナハッ」と言っているように聞こえます。と言っても続けてナハナハ言っているのではなく、「なんとかなんとかナハッ」、「それからなんとかナハッ」という感じです。これはどうしたことかと思って慌ててウェブで調べてみると、どうやら「~ます」とか「~です」というような丁寧さを表す語尾だとのことのようですが、あまりに頻繁なので日本人の耳には大分ひっかかります。でも向こうの人から聞くと我々はやたらと「death, death」と言っているように聞こえるのかもしれません。

 

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終わった後に参加者皆で記念撮影をいたしました。また、発表の後には何かもらってしまいました。ありがとうございます。

 

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その後、3時過ぎころにホテルに帰ってまいりました。これにて今日の仕事は一応終わりです。ちょっとローカルバスに乗ってでかけてみました。行きは冷房付きのバスで14バーツ(50円くらい)、帰りは冷房無しで6.5バーツ(23円くらい)でした。40分くらい乗っていたと思いますのでタクシーに乗るよりも相当に安いです。帰りのバスは冷房が無い上に激混みで、汗が滝のように流れ落ちるのですが身動きがとれずに拭くに拭けません。すごく大変でしたが、これがリアルな体験で異国にいった醍醐味とも言えるでしょう。それでもなんとか帰って来られました。こちらではバス路線を確認できるアプリがあり、今それぞれのバスがどこにいるかをリアルタイムで示してくれます。従って、停留所で待っていて、後どれくらいで来るかが一目瞭然ですし、降りるところも全くアナウンスなどは無いものの全く問題なく目的地で降りることができました。こちらは東京のように電車の路線が沢山あるわけではなくバスがその代わりなのかと思いますが、それでこのようなアプリがあるのでしょう。日本も電車のアプリは沢山ありますからね。

 

ということで、晩ごはんはカニと卵を炒めたカレー?をローカルの屋台で食べました(50バーツ、175円くらい?)。おいしかったですよ。明日はこちらに来てから初めての休みです。初日の疲れがとれないまま連日の行事だったのでようやくの休みは嬉しいです。まあ来週の授業の準備をしなければなりませんが

 

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太田

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