ヒラメキICTクラブ(その3)
2019年4月 9日 (火) 投稿者: メディア技術コース
こんにちは、寺澤です。
このシリーズの最後として、3月6日に行われた、事業報告会について書こうと思います。「ヒラメキICTクラブ」は平成30年度の総務省の公募事業で採択されたものです。追加採択を含め23の実施協議会(団体)が選ばれて事業を実施しましたが、その報告会が品川でありました。はじめに総務省と文部科学省の担当室長から講演があり、その後2つの会場で各事業の報告がありました。また、ポスターと作品展示等を行う部屋が別に用意され、全団体の取り組みを見て回ることができるようになっていました。
全国から様々な団体が集まっていましたが、各地域の産業に関連した講座構成などそれぞれに特徴のある取り組みが行われていました。使用している道具や環境もロボットを動かすタイプのものや、micro:bit、IchigoJam、ノートPCなど様々でした。小学生を対象としたものが多い中、高校生や高齢者も対象としたもの、高齢者と子供の組み合わせ、親子の教室など、対象もバラエティーに富んでいました。
どの団体も苦労していたのは、メンターの募集と育成のようでした。実施主体となる協議会に地域の大学や企業、プログラミング教室、学校、行政などを巻き込み、学生や会社員、保護者、企業退職者や地域でITに興味のある人などを集め、講習会等を開いてから実際の講座に臨むという例が多かったようです。メンターは、指示し、教える、という人ではなく、受講者に寄り添い、一緒に学ぶ伴走者のような役割です。特に受講者が子供の場合は、距離感やコミュニケーションに戸惑いがあったという報告をよく目にしました。
下の写真は「ヒラメキICTクラブ」の(展示開始前の)ブースと、実際に報告を行った代表の高畠さんです。我々の特徴であるステップアップ型の講座展開とその成果について報告しました。
我々の場合、以前の記事にも書いた通り、協議会の中心組織は理科教員OBの組織なので、そのメンバーがメンターの半数程度、企業からのボランティア参加や本学学生のメンターが半数程度で構成できました。また、保護者が中心であったサポーターの中から、メンターになってくれそうな人が数人現れ、この事業の課題である、持続可能なICTクラブの運営に向け方向性が見えてきました。2019年度もこの活動は継続し、拠点を増やして展開していく予定です。
(メディア学部 寺澤卓也)
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