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幅広く学ぶということ

2019年5月12日 (日) 投稿者: media_staff

昨日に続き,技術コースの羽田です.
5/11,12の週末は東京工科大学では毎年恒例の保護者面談が行われました.
これは,普段大学に接することのすくない保護者の皆様と,教員がお話をさせていただく場です.
学生の普段の様子や,高校までとは異なる成績表の読み方などについて聞かれることが多いのですが,それと同じくらい多いのは就職活動に関してです.
3,4年生の保護者が気にするのはもちろんなのですが,はやい人では2年生の頃から「就職に有利なこと」について聞かれることもあります.就職に有利な資格はもちろん,就職に有利な科目などについても問い合わせをいただきます.そのときの私の答えは「特に有利なもの,というのはないができる限り興味の幅を広げていろんな勉強をして欲しい」と答えています.
ほんの2,3年前には「データサイエンティスト」という言葉はあまり知られているものではありませんでしたが,今では花形職業として取り上げられています.自分の過去の知識では想像できない新しい職業が人気になることもありますし,自分の知らない分野が,自分の好きだった分野と密接に関係していることもあります.私の講義ではインターネットやコンピュータのシステムの話をするのですが,それと「ゲーム」や「音楽」は現在では密接に結びついてしまっています.ネットワークでつながったサーバが動いていない限り,現在の主流である対戦型ゲームも,スマートフォンを使ったソーシャルゲームも動かないのですから,ゲームに関係した仕事につきたい場合にもCGやゲームアイデアを考えるよりもネットワークを勉強するほうが有利な場合も考えられます.

メディア学部では情報科学に近いコンピュータやインターネットの仕組みから,3DCGのための数学,社会科学や認知科学といった人と関連した分野まで幅広い講義が揃っており,学生は自由に選択することができます.学部の1,2年のような大学生活の前半では,自分の興味を今までの自分の知識で決めてしまわずになるべく広い種類の講義をとって欲しいとおもいます.思わぬ繋がりが発見できたり,新しい自分の興味や進むべき道を見つけられることは少なくないはずです.
(羽田久一)

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