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ホームページの昔話

2019年5月19日 (日) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
今日はインターネットの言葉について書いてみようかとおもいます.
 
ホームページと言われてみなさんは何を思い出すでしょうか?
インターネットに接続してブラウザで表示する画面はみな「ホームページ」だという人が多いかもしれません.ところがこのホームページという言葉の歴史はWorld Wide Web(WWW)がインターネットで普及しだした頃にはすこし違ったものでした.
図はいま世の中で一番多く使われているGoogleChromeの画面です.画面の上のほうのアドレスの表示されているのと同じ列,並んだボタンの左から4番目に家の形をしたマークのものがあります.これがホームボタンで,ここを押すと表示されるページがもともと「ホームページ」だったのです.このページはブラウザを立ち上げたときに最初に表示されるページでもあることがほとんどです.
 
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ということは,ホームページというのはPCごとに違った設定を行えるものでした.もともとはこのホームボタンとして設定されていたページ=ホームページだったのです.このホームページはブラウザがPCに標準的に添付されるようになると,その価値は飛躍的に高まったと言われています.PCを買って,最初にブラウザを立ち上げたときに表示されるページですし,設定を変更しない限りはそのページが出続けるので当然といえば当然ですね.今でも大手メーカーのPCでは,ブラウザを立ち上げるとそのメーカーのページが表示されることがよくあります.
ところがネットが普及するにつれあるサイトの中で一番最初に表示されるページを「ホームページ」と呼ぶ流れも始まりました.いわゆるサイトのトップにあたるページのことで,「○○サイトのホームページ」と呼ぶ場合はこれを指していると思われます.
さらにはこの流れからか,企業や役所の公式サイトのようなサイトを指して「ホームページ」と呼ぶようになります.TVではよく「番組のホームページから感想をお寄せください」とかいいますよね.
現在では,もっと範囲を広げてウェブで見られるページならなんでも「ホームページ」と呼ぶ人たちもいます.「ホームページのアドレス」という場合や,「ホームページ制作会社」という場合にはトップページ,公式サイトを指すだけではなく単なるWebページのアドレスやすべてのWebページの制作を指すことになります.
 
今でも一番最初の「ブラウザのホームボタンを押したときのページ」だけがホームページであるという人もいますが,現在はどちらかというとホームページとは最後の「Webページと同じ意味」という使われかたのほうが多いと感じます.
このように,ホームページという言葉が使われるようになってまだ30年と経っていないのですが,その言葉の意味は大きく変化し,広がり続けています.いろんなところで「ホームページ」という言葉を聞いたときにはどの意味なのか,確認してみると面白いかもしれません.
(羽田久一)

 

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