« 2019年5月 | トップページ | 2019年7月 »

2019年6月

メディアの基礎としてのコンピュータ

2019年6月30日 (日) 投稿者: media_staff

 

技術コースの羽田です.

今日は1年生むけの講義科目,「システム基盤技術の基礎」についてのお話です..

この科目は1年生にむけて,コンピュータとインターネットを中心とした「システム基盤」についての基礎知識を学ぶという科目です.コンピュータサイエンスの基礎にあたる内容のうち,メディア学部らしいトピックに関連するようなものを抜き出して行っています.
現在は,前半のコンピュータの仕組みについての話がおわり,最後のトピックであるインターネットとその応用についての授業が行われています.

先週の授業では,インターネットの歴史について簡単に話をしました.
今の学生くらいの年齢の人たちには信じられないかもしれないのですが,四半世紀つまり25年ほど前には,インターネットは未だ「誰もがつかえる」ようなものではなかったのです.実のところ携帯電話もちょうど存在が知られるが手に入りにくいものだった頃ですね.私も大学院でコンピュータの研究をしていなければインターネットに触れることはなかったでしょう.多くの家でインターネットが使えるようになっていくのはこのあとしばらくたってからになります.

インターネットの歴史で一番誤解を生んでいる話といえば,「インターネットと核戦争」の話です.もともとインターネットの祖先にあたるARPANETというネットワークはアメリカ国防総省の高等研究計画局というところが資金を提供して,複数の大学や研究所で開発された技術です.
この「国防総省」という言葉と,ARPANETの始まった1969年(アポロ11号が月に行った年ですね)という年から「核戦争」という言葉が強く連想されたようです.しかしながらこの説は多くの当事者から否定されており,インターネット=核戦争を生き抜くためのネットワークである,というのは都市伝説にすぎないようです.
この国防省が主導してはじまったネットワーク接続のプログラムは有効性が知れるにつれ,多くの研究所や大学が加わるようになってきましたが,軍のネットワークに直接接続できない人たちも数多くいたようです.
そこでアメリカ国立科学財団(NSF)というアメリカの科学技術振興のための組織が資金提供をはじめ,CSNETやNSFNETと呼ばれるネットワークが整備されます.これらが元となって現在のインターネットは始まりました.日本のインターネットもこのNSFNETに1989年に接続されて世界と繋がるようになりました.
インターネットは今では世界中でなくてはならない社会基盤の一つとなりましたが,その歴史は浅いものです.
今後もますます発展するであろうインターネットとそのサービスはメディアにとっても欠かせないものとなっていくことでしょう.

(羽田久一)

2019年のワールドカップ(ラグビーじゃないやつ)

2019年6月29日 (土) 投稿者: メディア技術コース

ワールドカップといってまず思い浮かぶのはサッカーでしょう。昨年あったばかりですが、日本のチームも出場していることもあり大変盛り上がりました。出場できるようになる前はテレビでも少しだけ放映されていましたが、サッカーファンの間だけしか話題になりませんでしたから、すごく状況が変わったものだと感じます。今年度はラグビーのワールドカップが日本で行われます。ラグビーは日本ではそこまで一般的な人気を得ていると思えませんが、前回のワールドカップで活躍を見せた影響もあるせいか、今回のワールドカップのチケットを買おうとしたところ、九州などで行われる一部の試合以外はもう完売になっていて購入できないようなくらいには人気があるようです。

 

ところで、今、私が気になっているまた別のワールドカップがあります。多分、ほとんどの日本人が現在開催されていることを気にも留めていないのではないでしょうか。それはクリケットのワールドカップです(7月14日まで開催)。クリケットというスポーツは日本では馴染みが無いものですが、一部の国(旧英連邦の国)では非常に人気があるようです。ネパールに行ったことがあるのですが、子供が外で遊んでいた場面に何回か遭遇したときにはクリケットの練習をしているようでした。日本で野球やサッカーに相当するものがクリケットなようですね。

 

ところで、私がクリケットに興味を持ったのはそのネパールに行ったときで、テレビで延々と試合を放送していたのです。ルールはよく知らなかったのですが、ひたすら投げられたボールを打つのを延々と繰り返していて、ボーッと見ているのに最適、という感じでした。その、盛り上がっているような盛り上がっていないような雰囲気でありながら、それがはやっている国においては熱狂的に応援されているのが不思議な競技です。ちなみに、インドで「巨人の星」の原作をもとに作られたアニメは、クリケットを題材としたものになっていました。今ではだいぶルールも覚えてきて、YouTubeやワールドカップのサイトにあがる動画を見て、それなりに楽しむこともできるようになってきました。ということで、今は毎日、試合の経過を眺めて喜んでいます(といっても、そこまで大ファンというわけでは全くありません)。

 

Eden_gardens_under_floodlights_during_a_

Eden Gardens under floodlights during a match.

by JokerDurden

 

気づくことができればインターネットであっという間に情報に辿り着くことができるのが現在ですが、そもそもそれに興味が向いていなければ調べようとすることもなく、今回のようにそれなりの規模で興味を惹いている出来事にも全く気づくこと無く過ごしてしまうのだなあという感想をこのワールドカップについて知ったときに抱きました。そういえば、タイの人に冬季オリンピックのことを話したときに全く知らなかったことに驚いたことがありましたが、考えてみると同じことですね。それがいいとか悪いということでは無いですし、世の中のことを全部知っているべきということも無いですが、これだけ情報が取得しやすい状況であっても、全く関わること無く過ぎ去ってしまうことが世の中には沢山あるのだということを実感して、人は自分で選んだ限定された世界を眺めているのだなあと感じました。

 

ちなみに東京工科大学にはかつてクリケットクラブがあって(いまでもある?)、かなり強豪で日本代表に選ばれる選手も居たように記憶しています。私の研究室にも所属している学生がいましたし、よく昼休みに中庭で練習していたことを覚えています。今はみかけなくなってしまいましたが。

 

 

太田高志

 

 

 

 

 

曲線折りを使ったパッケージデザイン

2019年6月28日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

鶴田です。

先日、知人から頂いたお菓子のパッケージに「曲線折り」を見つけました。
曲線折りとは、紙を曲線で曲げるように折ることです。曲線で折られた紙は曲面になりますので、「鶴」とか「かぶと」とかの一般的な折り紙で曲線折りを見かけることはありません。

P_20190626_144141_vhdr_auto_hp P_20190626_144247_vhdr_auto_hp

上の写真では、箱の天面と側面が接続する部分に曲線の折り目がついています。普通の箱では直線が一本あるはずですね。曲線で折られた面の両サイドは曲面になります。ですから、きっちりと箱が閉じれなくなり側面との間に隙間ができてしまいます。

隙間ができてしまっては箱として機能してないのでは?と思うかもしれません。しかし、次の点を考慮した上でデザインを重視して曲線を折りを採用したのだと推測できます。(以下、私の考えです)

  1. 中身のクッキーが個包装なので、外箱の密閉性は低くて良い。
  2. この箱は比較的薄い紙であり、普通に(直線折り)で組み立てても多少隙間ができる。

曲線の曲がりが大きい(曲率が高い)と面も大きく曲がってしまいますが、これぐらいのカーブであれば、箱が閉じれる程度の変形に収まっているようです。折り方を変えるだけでいろいろな形が現れて面白いですね。

クッキーおいしかったです。

卒研中間発表の中間発表…という名の交流会

2019年6月27日 (木) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部着任2年目の森川美幸です。
私の研究室がオープンしたのは、今の4年生が配属になった去年の今頃。
この4月から卒業研究の授業が始まり、学生たちはそれぞれ自分の研究テーマに取り組んでいます。

基本的に我が研究室は個別面談をベースに指導を行っているため、研究室の仲間たちが今どこまで進んでいて、どういう状況なのか、なかなか知る機会がありません。
ただ、研究の質を上げていくためには、お互いの状況を知って刺激を受けたり、切磋琢磨することも大事です。
というわけで我が研究室では今月、7月の卒研中間発表に向けたプレ報告会ということで、卒研生全員を集めた「中間発表の中間発表」を行いました。
緊張感あふれるプレゼンテーションの場、というわけではなく、ドーナツやお菓子やジュースを用意し、和気藹々と意見交換してもらったのです。
配属前の3年生たちにも、自由に見学してもらいました。
Img_0839
4年生の前期というと、就職活動にも力を入れなくてはいけない期間。
研究を進めるのはなかなか厳しいとわかっているのですが、そんな中でも我が卒研生たちはとてもよく頑張ってくれていると思います。
中にはもうちょっと頑張って欲しい学生もいますが、今後に期待、ですかね。
新たに配属になった3年生たちも、先輩の研究テーマや取り組みの様子を見習いながら、自分はどんな研究をしたいか、しっかりと考えて欲しいと思います。
それにしても、新たに配属になった卒研生たちに、毎度毎度こういった、お菓子やジュースが用意されている研究室だと誤解されていなければいいのですが…。
普段はお菓子、ないですからね!

(メディア学部 森川 美幸)

入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート②【充実の学生生活編】(メディア学部藤崎実)

2019年6月26日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

東京工科大学メディア学部で学ぶ学生は、みなさん生き生きしています。そんな学生の姿に触れることができる点も、オープンキャンキャンパスの魅力です。

今回も前回に続き、2019年616日(日)に行われたオープンキャンパスの様子を振り返ります。前回は「研究生活」がテーマでしたが、今回は「学生生活」にスポットを当てたレポートをお届けいたします。

0_20190622023701
◆メイン会場の片柳研究所に入ると、東京工科大学の公式キャラクターの「こうかとん」とニコニコ笑顔の学生が迎えてくれました!
 →「こうかとん」についてはこちらへ

1_20190622023701

◆当日は朝からとても良い天気でした!

2_20190622023801

◆パンフレットには当日のスケジュールが書かれています!

22

◆大きなモニターを見ながら作曲を行なっている学生がいました!

3_20190622024001

◆音楽が大好きな学生のみなさん!興味・関心を同じくする仲間たちとの学生生活は、きっと一生の宝物になることでしょう。みなさん、表情が生き生きしていますよね!

4
◆仲間たちとの毎日は音楽が共通の言葉になります。創作活動は苦しい時もあることと思いますが、きっと充実していることでしょう。

7
◆今まで一生懸命取り組んできた研究成果を来場者へ説明している学生がいました。やはり、研究成果の説明には熱がこもりますね!

5
◆最先端のCGを学び、新しい表現に挑戦している学生がいました。その楽しそうな様子から、日々の充実感が伝わってきます。

6_20190622024301

◆テクノロジーを活用したり、YouTuberを活用した新しいプロモーションの研究を行なっている学生がいました。
その成果は、社会的な意義をもたらすことでしょう!

9

8

10

◆映像制作は、学べば学ぶほど奥の深い世界です。また仲間たちとのチームワークも重要です。仲間と一緒に、同じ時間を過ごした学生生活は、貴重な思い出になることでしょう。大学での学びは、きっと将来を支えてくれるはずです!

11

◆オープンキャンパスでは、教員による個別相談や、現役大学生による相談コーナーもあります。大学での研究のことや、キャンパスライフなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。次回のレポートでは、清潔でデザイン感覚溢れる本大学の建物や空間に着目した「充実のキャンパス空間」をお伝えします。お楽しみに!

--------------
東京工科大学の「
2019年オープンキャンパス」は、直近では下記のスケジュールで開催します。多くの方のご来場をお待ちしております。
7月14() 84() 825()   詳しくはこちらへ
-------------- 
(メディア学部 藤崎実)

[シリーズ難聴-2]情報工学系のメディア学部で聴覚障害支援の演習をやる意義。

2019年6月25日 (火) 投稿者: メディア社会コース

今年度後期より、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」がスタートします。情報工学系のメディア学部で聴覚障害支援の演習を行う意義とは何でしょうか。


Fotolia_121536613_s  

 皆さんは、聴覚障害者を支援している専門家として、耳鼻科医、言語聴覚士、特別支援学校(ろう学校)の先生、手話通訳者を思い浮かべるでしょう。実際に、これらの方々が聴覚障害者を支えており、欠かせない存在であることには間違いありません。しかし、インターネットやスマートフォンのような通信機器が普及し、AI(人工知能)やセンサー技術が発展していくミライにおいて、これまでとは違う支援の方法もあるのではないでしょうか。情報工学の専門家が集まっているメディア学部で、聴覚障害者のコミュニケーション支援に取り組むことはとても自然なことなのです。聴覚障害についての理解を深め、新しいカタチの支援方法を考えるのがこの演習の目的です。

 聴覚障害には先天性と後天性があり、聞こえないまま育つと言語発達に大きな影響があります。先天性で重度難聴の場合、音がほとんど何も聞こえないため口話を習得することが困難なケースがあり、手話を使ってコミュニケーションをとります。実は、日本には手話が2種類あり、「日本手話」と「日本語対応手話」と呼ばれています。それらを混ぜた「中間型手話」もあるようです。「日本手話」は日本語とは文法が異なり、別の言語と言えます。手だけではなく、体や表情を使った表現豊かな言語です。「日本語対応手話」は、口で日本語を話しながら、それに合わせて手話を行います。聴覚障害者がどちらの手話を選択するのかは、家庭環境や学校の方針にもよりますが、一緒にコミュニケーションをとっているうちに「中間型手話」が生まれたようです。なお、ある程度聞こえる聴覚障害児で口話を中心としたコミュニケーションをとっていても、手話を覚えることで、言葉への理解が深まったり、雑音化でのコミュニケーションに役立つ場合もあります。

 近年では、新生児スクリーニングにおける技術の進歩により、早期に聴覚障害を見つけることが可能となり、早期に療育することでコミュニケーションや言語発達の遅れを少しでも軽減できるようになりました。デジタル音響技術も進歩しており、補聴器や人工内耳の性能も上がっています。2014年には人工内耳の適応年齢の見直しがなされ、1歳から手術を受けることが可能になりました。人工内耳の先進国であるオーストラリアでは、15年ほど前から生後6ヶ月で手術を受けることが可能となり、コミュニケーションや言語の発達においてさらに優位になることが分かっています。そのため、聴覚障害者が社会に出て聴者と一緒に生活や仕事をするチャンスが増え、職業の選択肢も広がっています。

 しかし、補聴器や人工内耳を装用したとしても、聴者と同じように聞けたり話したり出来る訳ではありません。例えば、雑音化や複数の人が話している環境で、どの人が何を言っているのかを聞き分けるのが困難なケースがあります。そのため、情報を聞き逃したことから、次にしなければならない行動が違ってしまうこともあり得ます。もしも、電車に乗っている時に大きな地震があり、車内アナウンスで指示があったとしても、雑音が多い環境下でその情報を聞き取ることは難しいかもしれません。聴覚障害者は見た目では判別しにくいため、周囲の人も困っていることに気づかないかもしれませんし、本人も自分が置かれている状況を把握することが出来ません。車内アナウンスをリアルタイムにテキスト化して、車内のデジタルサイネージに表示すれば、聞こえにくい人にも情報が正確に伝わります。

 この演習では、まず聴覚障害への理解を深めることから始めます。耳栓をして聞こえにくい状況を体感したり、手話や指文字を使って聴覚に頼らないコミュニケーションを体験したり、補聴器や人工内耳についてインターネット調査を行ったりします。その後、音声をリアルタイムにテキスト化するアプリや、音声を振動に変換して伝えるデバイスなど、現存する聴覚障害支援ツールを実際に使ってみます。最後に、聴覚障害支援に相応しく新しいアイディアを提案します。

 演習を通じて、聴覚障害への理解が深まり、様々なテクノロジーやコンテンツによる支援の可能性を実感することを目標とします。さらにその体験から、人工知能・IoT・スマートデバイスなどを組み合わせて、新たなソリューションを創造するアイディアへと繋がることに期待します。

 

<授業計画>
第 1回:きこえにくい環境下でのコミュニケーション体験
第 2回:音の性質、聴覚障害に関する調査と理解
第 3回:指文字によるコミュニケーション体験(基礎)
第 4回:指文字によるコミュニケーション体験(応用)
第 5回:手話によるコミュニケーション体験(基礎)
第 6回:手話によるコミュニケーション体験(応用)
第 7回:補聴器、人工内耳に関する調査と理解
第 8回:読唇術、筆談によるコミュニケーション体験
第 9回:聴覚障害者が必要としている配慮の調査と理解
第10回:音声認識技術によるリアルタイム字幕の体験
第11回:その他のコミュニケーション支援方法の調査と理解
第12回:聴覚障害支援の考察とディスカッション
第13回:提案の素案作成と発表
第14回:提案書と発表原稿の作成
第15回:提案の発表

 


メディア学部 吉岡 英樹

Img_6054

略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在のコンテンツビジネスイノベーション研究室は2020年度にて終了し、聴覚障害支援メディア研究室として新たなスタートを切る。


 

研究発表のためのOHPシート:昔話

2019年6月24日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

1980年から90年代初めの研究発表では、OHPシートが使われていました。白黒の文字のみの場合は、プリンターで出力すればよかったですが、私が研究していたようなカラー画像をOHPにすることはとても面倒でした。数色の色だけならプリントしてもいいかもしれません。


Ohp1

私が研究していた80年代初期では、フルカラーの画像をOHPにするために、まず、画面を撮影するか、特別な機器で35ミリのフイルムに撮影して、それをプリントしてもらいます。その写真と説明の文字などをA4用紙に張り付けて、さらにそれを写真屋に持っていき、透明のフィルムに焼き付けてもらうことによって、フルカラーのOHPとして発表に使えることになります。1週間から2週間かけてOHPができることになります。

続きを読む "研究発表のためのOHPシート:昔話"

大学院メディアサイエンス専攻 2019年度先端特別講義のおしらせ

2019年6月23日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース


大学院メディアサイエンス専攻 2019年度先端特別講義

「TVML技術と自動番組制作」

講師:林 正樹(Masaki Hayashi)准教授
(Sweden, Uppsala University:メディア学部の提携大学)
 

使用教室:片柳研究所棟 KE203教室
開講時間:各開講日の4限(15:00~16:30), 5限(16:45~18:15)

第1回目はすでに終わりましたが、大学院生、学部生は第2回目からも参加できます。
講義ページを確認して、第1回目の内容を自習してきてください。
http://hayashimasaki.net/TUT/

Img_2793

講義日程と内容
(1) 6月20日(木) TVMLの基礎と実習(4,5限)
 台本を書くとCGアニメーションができるTVML (TV program Making Language)の基礎を学ぶ。また、TVML Playerを各自のノートPCで動かし、アニメーションの制作実習を行う。

Img_2794
 
2) 6月27日(木) TVMLによる番組模倣と自動番組制作(4,5限)
 TVMLによるテレビ番組の模倣と、これをもとにした自動番組制作技術について、講義と実習を行う。
 
(3) 7月4日(木) ニュース番組の演出解析とWordpressによるニュース番組制作(4,5限)
 ニュース番組を題材として、テレビ番組の演出の解析を行う。また、Wordpressの記事が自動番組制作技術によりTVMLアニメーションになるシステムの実習を行う。最後にコース課題の説明をする。
 
(4) 7月18日(木) 制作課題発表と、TVML研究の将来展開(4,5限)
 各自の制作課題の発表を行う。最後に、TVML研究のさまざまな展開と、将来展望について論じる。

お料理音響実験その後と「今度は輪ゴム楽器」?!

2019年6月22日 (土) 投稿者: メディア技術コース

 昨年後期、大淵・越智研究室の講義先端メディアゼミナール「AIと音響分析」で、研究室で天ぷらを揚げてその音を分析するという、お料理音響実験を行いました。その結果は、3月の記事で報告があったように、学会(芸術科学フォーラム)で発表して見事受賞しました。その内容について、今回は紹介したいと思います。

天ぷらは、以下の図のように、揚げ始めと出来上がりで音が違うことが、経験的に言われていました。それを今回科学的に調べたのです。

Tempra_befores Shuwas Untitled1

Tempra_afters Pichis Untitled2

 

Tempra_comps

音は一定時間ごとに区切ったうえで、以前先端メディア学で行われたコイン当て実験のように、音の大きさや音色、高さに関係する物理量が抽出されます。それと答え(揚がったかどうか)をAIに学習させて、新しい音を入力したときに揚がったかどうか判別させます。

Tempra_ai

この研究は現在精度などを挙げるべくAIの改良中です。

Sentan2019_1_s

また、今学期は新しく、輪ゴムを弦に見立てた楽器の音の研究をしています。
Wagomus

羽田先生のアドバイスのもと、クギなどを使ってオリジナルの自動輪ゴム演奏機械が制作されました。

Wagomu_jidous

現在目下分析中です。天ぷらと一緒に発表があった鉛筆の筆記音の研究もそうですが、音の研究は本当に幅が広いですね。

メディア技術コース 越智

研究の種見つけた!:学生主体の情報交換の場「知の発見」

2019年6月21日 (金) 投稿者: メディア技術コース

Chino_hakken_005m_20190621205201音について研究を行っている大淵・越智研究室では、学生自身が企画した、研究等の紹介と意見交換の会が毎週開かれていて、研究のアイデアが活発に出てくる場になっています。

二年半前に大学院生(当時、昨年大学院修了)の大谷君により「知の発見」と名付けられて開始し、調査した論文、イベントや学会参加、新しい音響機器など、おもしろいと思ったことを各自が持ち寄って共有しています。教員も参加することがありますが、学生主体で自由参加で開かれています。現在は、大学院生の松井君が大谷君を引き継ぎ、中心となって開催しています。

2年生でニコニコ学会βというイベントのボランティアスタッフをした大谷君は、初めて研究発表形式の講演を聞いてとても面白いと思ったそうです。研究に関心を持って大学院進学をするきっかけにもなったそうです。大谷君は、さらに、同じような会を自分もやってみたいと思いました。毎週開催できるように、参加者各自の研究報告に限定せずに、興味を持った国内外の研究論文を広く紹介する会にしようと企画しました。当時大淵研は新しい研究室だったので、自分たちが新しくて面白い文化を作ろうと思い立ったのです。その後、共有内容を論文に限定せずに広く興味を持ったイベント・技術・機器などに広げて現在の「知の発見」という形にして、今は10名前後の有志で毎週続く会になっています。

それでは、今までどんな内容が発表されたか、少し紹介していきます。

(1)論文紹介:AIで好きな曲をダンスゲームにする [1]

音楽に合わせてダンスをするゲーム(Dance Dance Revolution)のダンスステップの指示を、好きな曲から自動生成するという研究です。機械学習の手法である、再帰型ニューラルネットワーク(Reccurent Neural Network: RNN)や畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network: CNN)などと、音響特徴量の分析を組み合わせています。音響特徴量とは、音楽中にどの周波数(高さに相当する物理量)の音がどの程度の強さで含まれているかなどです。既存の曲とそれに対するステップの指示の譜面のセットから機械学習を行って、未知の曲が与えられた時にもステップの指示を生成できるようにします。これは福永君の、キー音のあるリズムアクションゲームの自動生成の研究のアイデアの生まれるきっかけになりました。

(2)論文紹介:鳥の鳴き声の自動検出 [2]

この研究は、自然環境の中で録音したデータから鳥の鳴き声がいつ録音されたかを取り出すというもので、その技術の精度について世界中で競い合う大会が行われているということが「知の発見」で共有されました。環境や野生動物の観察のため、野山にカメラやマイクを設置して長時間映像と音声を記録するということは、実は世界中で行われています。そのとき大変になるのが、どの時刻に何が(例えば鳥が鳴いた、など)起こったかということを書きだすこと(アノテーション)です。長時間の録画・録音のため、人手で行うのには非常に手間がかかるので、自動的に鳥の声などを検出できるようになることは、上記の分野に大変に役立ちます。この研究紹介の共有は、昨年鳥の鳴き声の研究をしたS君の研究のヒントになりました。

Sekireim

Tsubamem ちなみに、工科大では現在、上の写真のようなハクセキレイ(上)やツバメ(下)といったさまざまな鳥が見られます。夜は裏の森の中から「ホーホーホー」という鳴き声も聞こえますよ。工科大で鳥の声を録音してみても興味深い結果が観察されるかもしれませんね。

他にも楽しい研究紹介・イベント紹介があり、学生の新たな研究のアイデアに繋がったものがあるので、また次回に紹介したいと思います。

メディア技術コース 越智

参考文献:

[1] Donahue, C., Lipton, Z. C., & McAuley, J. (2017, August). Dance dance convolution. In Proceedings of the 34th International Conference on Machine Learning-Volume 70 (pp. 1039-1048). JMLR. org.

[2] Stowell, D., Wood, M., Stylianou, Y., & Glotin, H. (2016, September). Bird detection in audio: a survey and a challenge. In 2016 IEEE 26th International Workshop on Machine Learning for Signal Processing (MLSP) (pp. 1-6). IEEE.

ギャンブルのヒントになるかどうか

2019年6月20日 (木) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

 

先日の「音響コミュニケーション論」では、独立成分分析という手法を紹介しました。この手法を使うと、例えば複数の楽器を演奏している音を複数のマイクで録音すると、それぞれの楽器の音を取りだすことができたりします。この手法の鍵となるのが「独立性」という概念なのですが、これがなかなか難しい概念で、数学が苦手な人にこれをどうやってわかってもらうかが、悩みどころです。

 

悩んだ末に、こんな例を考えてみました。まずは以下の表を見てください。

 

A 3 1 3 1 1 1 3 2 1 2 3 2 2 2 1 1 1 3 1 3 1 3 2 1 2 3 1 1 1 2
B 3 4 2 1 4 4 2 3 1 3 3 2 3 2 4 4 1 2 1 3 4 3 2 1 2 3 4 1 1 2

 

あるカジノに、1から4のどれかが出るルーレットがあるとします。上の表のA行は、ディーラーが「今から○の目を出しますよ~」と言って宣言した数字です。そしてB行は実際に出た数字です。さて、A行とB行には何らかの関係があるでしょうか?

 

少し統計学を学んだことがある人は、こういうときに、A行とB行の相関係数を求めます。Excelでも簡単に計算できますが、やってみると0.037というとても小さな値になりました。だから関係は無い、と結論付けた人は、残念ながらこのギャンブルには勝てません。

 

もう少し注意深い人は、上の表をよく見ると、AとBの間の関係性に気付くはずです。例えばディーラーが1と言ったときには、ルーレットの目は1か4のどちらかです。他の数字でも同じような関係があります。この関係に気付いた人にとっては、ディーラーの宣言を聞くことはとても有益です。2回に1回は当たるはずですから、仮に当たりのオッズが4倍だとすると、ボロ儲けですね。

 

こんなふうに、片方の値の予想をしたいときに、もう片方の値が役に立つかどうかというのが、独立性の定義です(役に立たないときが独立、役に立つときは独立では無い)。そして、取り出した2つの音の独立性を計算できるようになると、独立成分分析による音の分離が可能になるというわけです。

 

◆入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート①【充実の研究生活編】(メディア学部藤崎実)

2019年6月19日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

2019年6月16日(日)に行われたオープンキャンパスの様子を、これから数回にわたり、各テーマに沿って、写真で振り返りながら、レポートをお届けします。第1回目のテーマは、【充実の研究生活編】です。

東京工科大学メディア学部では、様々な研究を行なっています。入学希望者にとっては、大学での研究活動は多いに興味があることでしょう。では、各研究室では、どんな研究を行なっているのでしょうか?オープンキャンパスの様子をお伝えしながら、研究についてご紹介いたします。

Photo_9 

_1_1

_2_1
◆当日は好天に恵まれ、早朝から多くの人が本大学に来ました。

_9
当日のパンフレットより。
当日出展している各研究の内容や、説明会の内容が書かれています。このパンフレットを片手に、大学内をいろいろ見学してください!

_5
◆片柳研究所の4階ではメディア学部の説明会が開かれました。

_6
◆講演は、柿本正憲教授/メディア学部長です。

_7
◆国際的な交流が多いのも本大学の特徴です。多くの留学生が本大学で学んでいます。

_8
◆保護者の方、入学希望の高校生など、多くの人が柿本先生のお話しを熱心に聞いていました。

_3_1
◆メディア学部では、メディアに関するさまざまな研究が行われています。その中には、あなたの興味をひく研究も、きっとあるはずです。

ゲーム教育カリキュラムの研究、アニメーションの自動生成に関する研究、映像配信、SDCGプログラミング、人工知能、Iotの可能性、会話分析に基づく相互行為に関する研究、VRやARの活用に関する研究などなど・・・。

東京工科大学では、これからの日本に必要なテクノロジーや、メディアや、インターネット分野の最先端の研究を行なっています。例えばAIに関する研究は、今、もっとも注目されている分野です。理論研究、実証研究など、さまざまな研究を行うことで、新しい知識を増やすことができます。それは実務に役立つ、あなたの力になることでしょう。

_4_1
先輩たちは、自分が興味のある分野の研究に日々取り組み、大きな成果を挙げており、充実した研究生活を送っています!

_10                   

_11_12 

_13
片柳研究所の5階では、教員による個別相談や、現役大学生による相談コーナーもあります。

大学での研究のことや、キャンパスライフなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。次回のレポートでは「充実の学生生活」をお伝えします。お楽しみに!

--------------
東京工科大学の「
2019年オープンキャンパス」は、直近では下記のスケジュールで開催します。多くの方のご来場をお待ちしております。
7月14() 84() 825()   詳しくはこちらへ
--------------
(メディア学部 藤崎実)

オープンキャンパス報告(寺澤研)

2019年6月18日 (火) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の寺澤です。

先日6月16日(日)に八王子キャンパスで実施されたオープンキャンパスに私たちの研究室も出展しました。メディア学部は片柳研究所棟と研究棟Cの2か所で展示がありましたが。私たちは研究棟Cの研究室をそのまま公開いたしました。

Img_1482_blog

当日は多くの高校生、保護者の方に来ていただくことができました。ありがとうございました。今回、私たちは、昨年、一昨年に学部・大学院卒業した先輩たちの研究成果のポスターに加え、始まったばかりですが、現4年生の卒業研究のテーマに関するポスターも作成して説明を行いました。この記事ですべては紹介できませんので、詳しくは研究室のホームページをご覧ください(現在は来年度配属学生向けの内容になっています)。

Img_1476_blog

研究機材を使ってVRやプログラミングの体験もできるようにしました。

私たちの研究室は8月4日(日)のオープンキャンパスでもう一度研究室公開を行います。今度は現4年生の卒業研究がある程度進んでいるはずですので、そちらを中心に紹介したいと思います。ぜひご来場ください。

(メディア学部 寺澤卓也)

 

OpenCampus報告(羽田研究室)

2019年6月17日 (月) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.

昨日のオープンキャンパスは天候にも恵まれ,多くの方にお越しいただきました.

我々は研究室を使って2つの展示を用意しました.

Img_0804

 

一つはVR空間で風を感じるためのシステムで,従来は多方向からの風を感じるために多くのファンを利用することが多かったものが,4つのファンもでも全周囲からの風を感じることができるという研究です.
これは真ん中に座ってHMDをかぶってもらい,VR空間内の風の画面と実際に体に吹き付けられる風を感じてもらうコンテンツです.

 

 

もうひとつは味覚を変化させる研究で,かき氷の色と匂いをかえることで,本当は同じ味のかき氷でもいろんな味に感じさせるというものになります.かき氷をいれたグラスの下にLED照明がついており,こちらで色を変化させながら,スプーンについたファンから香りが流れるようになっています.

 

どちらも機材や準備の関係上,片柳研究棟への出張ではなく,自分たちの研究室だからこそ実現できた企画であり,初めての試みとしてはうまく行ったのではないかとおもいます.
なお,これらの研究は今までは学会での発表は行ってきたものの,広く一般の人に見てもらう機会というのはあまりなかったものです.次回のオープンキャンパスは7月の14日を予定しています.この日にもさらにブラッシュアップした展示を用意しますので,興味ある方はぜひともお越しいただければと思います.

(羽田久一)

オープンキャンパス開催中です!

2019年6月16日 (日) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.

今日は2019年度最初のオープンキャンパスの開催日です.
梅雨に入ったばかりで天気が心配だったのですが,今日は朝から快晴で暑いくらいの天気になっています.朝から多くの高校生と保護者のみなさんで賑わってきています.

我々の研究室は昨年までの片柳研究棟での展示ではなく,研究棟Cという我々の本来の研究室で展示を行っています.坂の一番上にある建物で,学部の説明会が行われるところからは一番遠いのですがぜひ足を運んでみてください.我々以外にもいくつもの研究室が展示をおこなっており,足を運んでもらって損はさせないと思っています.

我々の研究室では「AR技術で味のかわるかき氷」や「風を感じることができるVR体験」といった展示を用意しています.これらは今まで学会で発表してきたものですが,実際に動くものを学外の人にむけて展示するのは初めてです.

Img_0814 Img_0813

 

 

 

なお,本学はいろんなCM撮影やドラマの舞台になっていることでも知られています.今日は天気がよいので,それらの場所を探して散歩してみるのも良いかもしれません.

JR八王子駅,あるいは八王子みなみ野駅から送迎バスが出ています.夕方4時までやっていますので,東京近郊ならまだ間に合いますよ!

(羽田久一)

オープンキャンパス(山崎ゼミ: 研究棟Cー520)

2019年6月15日 (土) 投稿者: メディア社会コース

今日はあいにくの天気ですが,明日はオープンキャンパスとなります.

山崎ゼミではオープンキャンパスを研究棟C520で開きます.

研究棟の5階となります.

 

こんにちはーこんにちはという言葉がつながって会話があるわけなどを

解説します.会話と社会のつながりを考えています.

 社会コースの展示なのですが,是非

お立ち寄りください.研究室の学生が対応します.

 

 どうかよろしくお願いします.

 

山崎 晶子

 

夢ナビライブ 2019 東京会場で講義ライブを行いました!

2019年6月14日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

去る「6月8日(土)」に,東京ビッグサイトで開催された「夢ナビライブ 2019」で講義ライブを行ってきましたので,本日のブログではそのときの様子を書きたいと思います.

この日の講義ライブタイトルは,ずばり「最新の VFX 映像はこうして作られる」です.
映画やゲームの中でよく目にする CG による特殊効果( VFX )映像はどのようにして作られるのか?
なぜあれほどのリアルな映像が作り出せるのか?
その最新技術に関する理論や,高校数学・物理との関連性について,わかりやすく実演を交えながら紹介しました.

講義には,約 230 名の高校生が聞きに来てくれました.
また,講義終了後の質問コーナーにたくさんの高校生が来てくれて,講義をした私もとても嬉しかったです.

当日の写真を少し紹介します.

まずは東京ビッグサイト!(笑)

Img_4424


入り口にはわかりやすい看板が出ています!

Img_4425


これが講義ステージの様子です.
ここだけでも,A1〜6 の島が H まであります.
ものすごい広さです.

Img_4428


ちなみに,講義ライブを担当する教員は,こんな雰囲気の控室で待機しています.
結構緊張感があるんですよね...(笑)

Img_4431


この日の講義内容は,今年度のオープンキャンパスでの模擬講義でも話しますので,オープンキャンパスにも是非お越しください.
(オープンキャンパスの模擬講義の内容は,こちらで紹介しています)

文責 : 菊池 司

本校の学生も参加。広告とクリエーティブ研究に向けた足がかりとしての日本広告学会「クリエーティブフォーラム」(メディア学部 藤崎実)

2019年6月13日 (木) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

先日もこのブログで紹介させていただきましたが、日本広告学会ではクリエーティブ委員会が主催となり、毎年「クリエーティブフォーラム」を開催しています。12年目を迎えた今年は、2019511日に虎ノ門ヒルズ森タワーのADKにて開催されました。

_1

このフォーラムは研究者と実務家の接点の場として設けられました。研究者にとっては実務における最新の状況を知ることができる場であり、実務家にとっては、研究者からのアドバイスを受けることで、本格的な広告研究への足がかりを得ることができる場です。
また、2011年からは「ポスター・セッション」が行われています。

今日はその「ポスターセッション」についての記事です。今年の発表は全24研究。うち、一般部門が12人(組)、学生部門が12人(組)でした。発表者は年々増加傾向にあり、今年も大変な活況でした!

では、現在の広告研究にはどんなテーマがあるのでしょうか? 以下の発表タイトルをご覧ください。近年の広告研究がいかに多様性に満ちているか、おわかりいただけるのではないでしょうか。

「クリエーティブフォーラム2019」ポスターセッション発表タイトル

■「インフルエンサーへの消費者期待と広告主の理解不足、そして炎上リスク」
■『広告が届く人、届かない人』 ー行動特性から導くマーケティング感応度」
■「都市経済を変貌させる中国版TikTok(料音)のパワー 〜西安の事例から見た都市ブランディングの新しい広告のカタチ〜
■「共創ラベル効果:『お客様のアイデアで生まれました』と書かれた製品は、なぜ売れるのか?」
■広告表示の社会的責任を問うーいわゆるフェイク広告をふまえて一」
■「消費者に受け入られるオンライン動画広告とは何か」
■「ミュージアム·コミュニケーションを活用した広告コミュニケーション拡大についての考察」
■「魅力的に見える顔の角度について」
■「アンビエント·プロモーションの重要性についての一考察 -駅ビルを例に-」
■公共広告の研究一里親制度の普及を題材として一」
■「コミュニケーションの二段の流れ」を巡る社会学界と広告業界 〜1950 年代広告業界における「産学連携」の一事例〜」
■「ウェブルーマーに向けたSNSコミュニケーションの効果とマーケティング課題」
■「ASMRの広告利用による購買意欲の変化と展望」
■「東京都におけるヘルプマークのメディア広報展開の提案」
■「人と街をつなげるコラボエンターテインメントの提案 桜丘町まちじまい企画」
■「他者の存在がCRM製品の購買に与える影響」
■『報告:若者(高校·大学生)に現れ始めている新しい価値観』〜広告とマーケティングの未来を人間中心に考えたい〜
■「ファッションと建築の相関性〜ライフスタイルコミュニケーションの検討」
■「リアル店舗におけるVMDとコミュニケーション課題の考察」
■「広告コミュニケーションにおける職業制服の役割の研究」
■あなたはどのタイプ?テレビ視聴別診断」
■「好きなタレント大図鑑 〜好きなタレントから見えてくる消費者像を可視化する〜」
■「誰をお供に戦う? 6人のインスタ戦士たち〜現代版桃太郎の教え〜」
■「instagram に秘められた消費行動に影響を与える力」

毎回、参加者の投票により「一般部門」・「学生部門」でMEP賞が決まります。MEP賞とは、Most Expectative Presentationの略で「最も期待の持てる発表」の意味です。

そして、今年の「一般部門」MEP賞には、法政大学大学院 経営学研究科博士後期課程(株式会社 博報堂)の岡田庄生さん(研究テーマ「共創ラベル効果:『お客様のアイデアで生まれました』と書かれた製品は、なぜ売れるのか?」)が受賞しました。おめでとうございます!!

24研究からの金賞にふさわしい、本当に素晴らしい研究だと思います。岡田さんとは大変親しい関係です。私も自分のことのようにうれしい気持ちになりました。

_2  _3

なお、今年の「クリエーティブフォーラム」には、本学からも学生が見学に来てくれました!!

このような積極性はとても大切だと私は思います。社会の最先端で活躍する人たちの話を聞き、良い刺激を受け、知見を高めることは自分を豊かにすることにつながります。学生のみなさんにとっても、大変有意義な経験になったことと思います。これからも今の姿勢を大切に頑張ってくださいね!
 
_4

みなさんも、良い研究ができるように、良質な経験と良質な刺激をどんどん受けて、知的好奇心や研究マインドをどんどん高めていって欲しいと思います。自分ひとりでは気づかなかった研究への糸口やヒントは、自分の行動範囲と経験を広げることで意外と見つかるものです。

広告分野の研究は、社会という場で企業と生活者の間のコミュニケーション全般を扱っています。普段からアンテナを張って社会をよく見ると、この分野で疑問に思うことがたくさんあるはずです。広告分野の研究に、多くのみなさんが興味を持っていただけるといいな、と私は願っています。

(参考サイト)
「日本広告学会 クリエーティブフォーラム」
日本広告学会 

(メディア学部 藤崎実)


6月16日(日)開催のオープンキャンパスで模擬授業を行います!

2019年6月12日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

来たる 6 月 16 日(日)に開催される今年度第 1 回目のオープンキャンパスにて,模擬授業を担当させていただきます.
本日のブログでは,模擬授業と我々の研究室で行う展示内容を簡単に紹介したいと思います.

まずは,今年度のオープンキャンパス用に我々「菊池研究室」の研究成果をまとめたダイジェスト映像を編集しましたので,そちらをご覧ください(音が出ますので再生時は周囲にご注意ください).

●菊池研研究成果ダイジェスト映像 2019 年度版へのリンク

こちらの映像は,オープンキャンパスでの模擬授業,および菊池研展示ブースでも上映しますので,大画面で鑑賞したい方は是非ご来場ください.

さて,今回の模擬授業は「最新 CG 映像の作り方」と題して,CG 映像の基本的な理論と制作手法を解説しながら,皆様が日頃様々なコンテンツで目にしている最新の CG 映像がどのようにして制作されているのかを紹介します. 

Tk2018oc01
図.昨年度の模擬授業の様子

菊池研の展示ブースでは,我々の研究室で行っている「研究内容の紹介」コーナーと研究成果のひとつである「360 度動画によるバーチャルキャンパスツアー」の体験コーナーを設けます.
「360 度動画によるバーチャルキャンパスツアー」は,ヘッドマウントディスプレイを装着してキャンパス内を自由に飛び回ることのできるコンテンツとなっており,例年大変人気のコーナーとなっております.

今年度も多くの方々にお会いできることを楽しみにしておりますので,是非ご来場ください.
スタッフ一同,心よりお待ちしております.

Tk2018oc03

Tk2018oc02
図.昨年度の展示の様子

文責 : 菊池 司

6月16日(日)オープンキャンパスのご案内

2019年6月11日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さん、こんにちは。

いよいよ6月16日(日)に、八王子キャンパスでの今年初めてのOC(オープンキャンパス)が開催されます。

このブログでの予告記事本学HPのOC紹介ページで情報をキャッチしている方もいらっしゃると思います。本日はメディア学部での出展ラインナップをご紹介します。


◎片柳研究所棟(4〜5階)

【メディアコンテンツコース】
「自然現象のプロシージャルアニメーション」
「コンテンツデザインに関する研究紹介」
「360°動画によるバーチャルキャンパスツアー」
「インターネット・ライブ映像配信」
「コンピュータビジュアリゼーション」
「最先端のゲーム制作と開発技術研究」
「ゲーム教育カリキュラム紹介」
「ゲーム関連研究紹介」
「映像コンテンツのシナリオ・演出関連研究紹介」
「音と映像のコラボレーション」
「サウンドデザイン」

【メディア技術コース】
「3Dプログラミング」
「汝は人狼なりや?〜嘘つきのコミュニケーション〜」
「会話の中の暗黙知」
「『水曜どうでしょう』はなぜ面白いのか」
「魅せるコミュニケーション!?」 
「二者間バイアスの間にどう割って入るか」
「ナンパ・合コンでモテる話術の解明」

【メディア社会コース】
「新しい広告の研究」


◎研究棟C(3〜5階)

【メディアコンテンツコース】
「次世代コンテンツ研究紹介」
「ゲーム教育カリキュラム紹介」

【メディア技術コース】
「IoT・インターネット研究紹介」
「VRとARの未来」

【メディア社会コース】
「相互行為って何?」

【大学院】
「大学院生研究紹介」



上記の出展ほか、「Procedural Animation:最新 VFX 映像はこうして作られる」と題する模擬授業が、片柳研究所棟4階[KE402教室]で10:45〜11:15と14:25〜14:55の2回行われます。(※下の写真は昨年のOPでの模擬授業の様子です)

6



どれもメディア学部での最新の研究・制作を間近に体験できるものとなっています。また、大学院生の研究紹介もありますので、学部と併せて「コンテンツ」「技術」「社会」のメディア3領域へのアカデミックな取り組みを是非ご覧ください。

OC当日、皆さまにお会いできますことを楽しみにしています!

 

(メディア学部:伊藤謙一郎)

タイのThammasat Universityの学生と教員がメディア学部を訪問

2019年6月10日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

 
「Tokyo University of Technology Campus Tour and CG Industrial Visits」として、一週間学生のツアーを計画した先生方から、6月4日から7日まで本学の教員と学生らとの交流をしたいとの依頼がありました。
この記事では、メディア学部の紹介と先生方による研究紹介について紹介します。
 
13:00-13:20  
1. Introduction to School of Media Science, Graduate program 
   Prof.Masanori Kakimoto Dean School of Media Science
  片柳学園、大学、専門学校の紹介、メディア学部の概要紹介、さらには、メディアコンテンツコース、メディア技術コース、メディア社会コースの内容とその関係、さらには海外大学との交流への期待として大学院生獲得と共同研究について紹介されました。
 
Dsc_8491 Dsc_8493
Dsc_8507

続きを読む "タイのThammasat Universityの学生と教員がメディア学部を訪問"

SDGs Media Lab. 高大連携プログラムに参加して(Reported by メディア学部4年 鈴木萌水)

2019年6月 9日 (日) 投稿者: メディア社会コース

去る6月1日、SDGs Media Lab.高大連携プログラムに参加しました。

聖学院中・高等学校の生徒たちと工科大生による初の合同ワークショップでした。

1559881120778 1559881120500   

「パラスポーツと高齢者の健康促進」、「図書館のイメージを変える」、「SDGsアクションへのチャレンジの壁を壊すには」、「日本の農業の未来を考える」などなど、生徒たちによるプレゼンは素晴らしく、とてもよく考えられていて感心しました。

中高生のうちからSDGsについて考えることが私たちの社会について考えるきっかけとなり、

問題提起することで様々な活動が始まるのだと思いました。

1559881120405 1559881119996

中高生による提案をよりブラッシュアップするために大学生とのディスカッションが行われましたが、大学生の方が中高生に圧倒させられていると感じてしまいました。

非常に盛り上がり、大学生にとっても大変刺激のあるワークショップになりました。

 

(メディア学部 森川研究室4年 鈴木萌水)

 

2019年3月に卒業された卒業研究「プロダクトデザイン」の研究成果 その3

2019年6月 8日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

梅雨も近づき、暑さを感じることもある季節になりましたが、快適な卒研室内でのゼミでは今年の卒研生の意見交換が活発になってきました。春に卒業なさった皆さんも研修などが終わり本格的な仕事へと進んでいることと思います。

本日は、倉橋さん、高橋さん、栃木さんの研究成果を紹介します。

31

倉橋さんは、温暖化などを背景にペットボトルを携行する人が増加し、このことはゴミ問題にも関係性していることを指摘しました。調査の結果、水筒は所有しているもののあまり使用していない人が約半数いることが分かりました。そこで一般的な水筒の問題点を洗い出し、これらを改善するために、今回は特に収納性と使用頻度を重視し、薄さやカバン内での動き回りやそ片手だけでフタの開閉を可能にする水筒のデザイン提案を行いました。

高橋さんは、共働きの家庭が増加した今、水回りの清掃や衛生管理に時間をとられることが予想以上に負担になっていることを指摘しました。調査の結果、現行製品の清掃衛生関連容器のデザインには作業時間の短縮に特別な工夫を施したものが見当たらず、また、アンケートの実施結果からは使い切りや狭い場所での使用角度と握り易さに問題があることを確認しました。これらの調査結果を踏まえ、容器底部や握り部分および吐出部が回転する容器のデザイン提案を行いました。提案物は3Dプリンタにて実寸モデルでも制作表現し、説明力の高い提案になりました。

栃木さんは、電子マネーの普及が進む中、相変わらず財布のニーズは高い現状を指摘しました。現行製品の調査や周辺でのヒアリング、そしてインターネットを利用したアンケート調査を実施した結果、財布へのニーズと課題が見えてきました。その中でも今回は特に小銭の収納管理と財布からの取り出し易さの点に着目し、ハンドスピナーをモチーフにした収納部形状を有するコンパクトな財布のデザイン提案を行いました。提案物は3Dプリンタにて動作部分も含めた実寸モデルでも制作表現し、説明力の高い提案になりました。

メディア学部 萩原祐志

近藤邦雄教授が情報処理学会フェローの称号を授与される

2019年6月 7日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の柿本です。

このブログでもおなじみのメディア学部近藤邦雄教授が、情報処理学会の「フェロー」の称号を授与されました。2019年6月5日に開催された情報処理学会総会において、認証状の授与式が行われました。

一般に学会のフェローというのは、その研究分野で大きく貢献した研究者に贈られる称号です。情報処理学会の場合は、推薦と審査を経て「情報処理および情報通信等の分野において著しく貢献した」と認められた学会員だけに授与されます。約2万人の会員から、今年フェロー称号を授与されたのは13名です。たいへん名誉なことです。今回対象となった近藤先生の業績は、「CGの非写実的表現とコンテンツ制作技術の研究およびその教育・普及に関する貢献」です。

Img_2660

近藤先生(左)と情報処理学会会長の西尾章治郎先生(大阪大学総長)

Fellow

近藤先生に授与された認証状

以下は、情報処理学会会員の研究者5名の推薦者から提出された業績推薦理由です。

『近藤邦雄君は,1980年頃の写実的なCGの研究が全盛の時代に,先駆的な非写実的表現(Non-Photorealistic Rendering)の研究を行い,その後のCG分野の拡大に大きな影響を与えた.その後も一貫して人の理解を助けるCG表現技術を発表した.近年はアニメーションやゲームなどデジタルコンテンツ制作技術の研究と教育に情熱を傾け,数多くの教科書執筆やカリキュラム開発を通じてメディア学の体系化を推進し,コンテンツ制作技術の位置づけを確立し,この分野の教育と普及に比類ない貢献を行った.』

近藤先生が研究と教育に情熱を傾けておられることは、このブログの記事を日ごろ読まれている方々は実感されていると思います。

近藤先生、このたびのフェロー認証、誠におめでとうございます。

メディア学部 柿本 正憲

 

続きを読む "近藤邦雄教授が情報処理学会フェローの称号を授与される"

縄文土器の3Dオープンデータ

2019年6月 6日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

鶴田です。

オープンデータとは、著作権や特許などに関わらずに利用できるように公開されたデータです*1。政府が収集した人口とか経済活動のデータ、研究機関や博物館などが公開している科学的なデータが含まれます。

以前の記事では大英博物館が公開している彫刻などの3Dデータ(https://sketchfab.com/britishmuseum)を紹介しましたが、今日は縄文土器の紹介です。

新潟県長岡市が公開しているのは火焔土器(火焔型土器)の3Dスキャンデータ(http://jomon-supporters.jp/open-source/)です。形が燃え上がる炎に似ていたことからこのような名前になったそうです。有機的ですがパターンがあるような気もするし、面白いですね。

Kaendoki_jute
ダウンロードしてレンダリングしてみました↑

こうしたデータを活用すると新しい研究のアイデアができたり、作品や商品を通して文化財への関心を集めることができるかもしれません。メッシュがとても細かいので(頂点数は2,516,568個でした!)ゲームなどに利用するにはデータを加工する必要がありそうです。

*1 当然ですが、利用した作品などを公開する場合は出典を明記しましょう

東京農工大学博物館で折り紙のイベントに参加

2019年6月 5日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

鶴田です。

少し前になりますが、5/25(土)に東京農工大学の博物館で国際博物館の日の記念イベントがありました。そこで、折り紙教室と簡単な講座を開催したので紹介します。

農工大博物館はもともと養蚕や繊維に関する博物館で、さまざまな織機や編機が展示されています。当日は「結ぶ」「編む」「染める」など繊維に関する技術の体験イベントが多数開かれていました。

P_20190525_120221_vhdr_auto

折り紙の講座では、下図のような折り紙のパズルの設計について紹介し、実際に問題に取り組んでもらいました。参加者は小学生(中学年ぐらい)が中心だったので解けるか不安でしたが、一部の難しい問題を除いて解くことができました。一般的な折り図にしたがって折る「折り紙」とは少し違う折り紙の世界を楽しんでもらえたようです。

__01
http://grusfield.com/tsuruta/origami/quiz_tuat.pdf

みなさんもぜひ挑戦してみてください!

キングモンクット工科大学トンブリー(KMUTT)からインターン学生がやってきた。

2019年6月 4日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

タイのKing Mongkut's University of Technology Thonburi: KMUTT (キングモンクット工科大学トンブリー校)Faculty of Industrial Education and Technologyから
Mr.Navaroot Prirungruang: Root(ニックネーム)
Miss. Sawaros Thongkaew: Bell(ニックネーム)
の2名の学生がインターンシップ学生として私の研究室にきました。

62144565_658082391284928_238148173839309 61714026_660181174409828_256974748087484


KMUTTと提携していて、学生の交流、シンポジウムの開催などをしています。7月5日には本学でシンポジウムを開催します。

彼らは2019年6月3日から7月29日まで2か月程度、メディア学部の私の研究室で研究活動をします。
彼らが興味あるキーワードは、VR,アニメ、Unreal Engine 4です。昨年の卒業研究にちょうどいい題材があるので、まずはそれを理解してもらうことにします。毎日8時間勉強、研究をすることになっています。

続きを読む "キングモンクット工科大学トンブリー(KMUTT)からインターン学生がやってきた。"

卒研配属のために

2019年6月 3日 (月) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.

現在メディア学部では3年生が卒業研究を行う研究室を選ぶための期間に突入しています.卒研室の公開や教員による説明会が休み時間などに行われていて,普段はあまり学生が通らない研究室のある側の廊下にも学生が行き交っています.そんな学生にむけたメッセージを書いてみます.

本学では卒業研究は必修の単位ですので,7月に決定したあとおよそ1年半はその研究室を中心に過ごすことになります.今までの学生生活が授業をうける教室と,サークルの部室と,食堂や図書館といったエリアだったのが,研究室という場所が新たに加わります.ここは授業がほとんどなくなる4年生になるともっとも長い時間を過ごす場所になるわけです.

ですから,私としてはなるべく多くの研究室を見学し,先生はもちろん,それぞれの研究室で研究を行なっている先輩と話をしてみて欲しいと思います.毎年すこしづつ雰囲気は変わるとはいえ,研究室ごとの独特の雰囲気というのは受け継がれていくものですし,その雰囲気が自分にあっているかというのは何を研究するかというのと同じくらい重要な要素になると感じています.

今週末の申告の締め切りまでは残り少ないですが,友達とも情報を交換しながらなるべくたくさんの部屋を巡ってみてください.

 

そして,最後にもう一つ.

多くの先生からも言われていると思いますが,今週末までに忘れずに希望する研究室を登録するように注意してください.

毎年何人かは締め切り後に「登録し忘れた」と言って来るそうですので....

#メディアミートアップ vol.9 ソーシャルメディア時代のブログの役割(メディア学部 藤崎実)

2019年6月 2日 (日) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

先日、久々に、「#メディアミートアップ」に参加してきました。ミートアップ(Meetup)とは、一言で言えば交流会です。ネット上で募集を行い、同じの興味や問題意識を持つ者同士が集まり、共通テーマについて議論したり、語り合うイベントです。

私が時々参加する「#メディアミートアップ」は、メディアにまつわる様々なテーマのもと、毎回違った多彩なゲストをお招きして行われる議論と意見交換のイベントです。

0

取り上げるテーマも、例えば、アカデミックな視点や、メディアビジネスの視点、現在のメディア環境が置かれている課題や問題点など、様々な点に特徴があります。さらに開催場所も、ヤフー本社や、スマートニュース本社、朝日新聞メディアラボなど、各メディア社で行う点も魅力です。


Photo_5  
さて、今回の第9回目、#メディアミートアップのタイトルは、「ソーシャルメディア時代のブログの役割」です。
ゲストは日本を代表する著名ブロガー、ネタフルのコグレさんと、同じくネット界で20年以上活躍され、今や元祖・インフルエンサーとも呼べるまつゆうさん、ピースオブケイクで「note」のディレクターをされている玉置敬大さんという豪華メンバー。

司会・進行は徳力基彦さん。会場は外苑前のピースオブケイク本社。(ただ、残念なことにイベント当日、まつゆうさんが体調不良で急遽欠席となり、計3名によるセッションとなりました)

当日のテーマは、「個人による情報発信」。
近年は、様々なソーシャルメディアが普及し、誰でも個人で情報発信ができる時代になっていますが、ではどのように情報発信を行ったら良いのか。そのメリットや可能性がテーマです。集まったのは情報発信で少なからず悩みを抱えている人たち。日本を代表する情報発信者と編集者と観客と一体となり、密度の濃い議論が行われました。

Photo_6
ちなみに当日のゲストのことをご存知ない方も多いと思いますので、下記にご紹介させていただきます。

ネタフル のコグレマサトさん(2018年には15周年を迎え、著書も多数執筆されている日本を代表するブロガーです)

まつゆう さん
(参考記事)まつゆう*のインターネット20年史
      インスタをやめ、noteに挑む。インターネット舞台に活動20周年「まつゆう*」の強さと葛藤

■玉置敬大(note ディレクター)note での自己紹介
■徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク取締役CMO/ブロガー/メディアミートアップ主宰 note

ミートアップ当日のことはこちらにまとめサイトがあります。

Photo_7

今回、久々に参加したのは、日本を代表する情報発信者のみなさんの知見や議論を勉強したいという気持ちもさることながら、この数年、ピースオブケイクと「note」のメディア展開に注目していることもありました。

その意味では、ディレクターの玉置敬大さんと親しくなれたことは私にとって、大変有意義でした。ピースオブケイクと「note」の可能性については、また、改めてブログを書こうと思います。


Photo_8
ソーシャルメディアやSNSの発展や普及、近年はインスタグラムの人気もあり、今や個人での情報発信が盛んです。そこには大きな可能性があると私は信じています。

私は長年、メディア関連の実務に関わってきました。そこで培ったネットワークや様々な経験が、今の私の研究を支えてくれています。メディアと情報発信とコミュニケーションとクリエイティブとマーケティングの可能性と課題を、これからも考え、研究を深めて行きます。

(メディア学部 藤崎実)

2005年の研究成果が、今年の東京大学の五月祭で紹介される。

2019年6月 1日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

東京大学で行われた五月祭で2005年に私たちが発表したオーロラの研究論文に関係したことが紹介されました。

つぎの画像は、私たちの研究論文の中のオーロラの画像です。

Gazo

2005年とはずいぶんと前のようですが、学会で発表した研究論文はいろいろなところで見られたり、引用されたりします。今はインターネットで、関連する単語をもとに論文を見つけることもできます。今年の4月に東京大学の学生から、メールが送られてきて、私たちの研究論文を見つけたが、ソースコードがあれば、見たいとのことでした。
卒業研究生が整理した資料の中に、プログラムもありました。しかし今現在、それが動くかどうかはわかりませんでしたが、送ることにしました。

続きを読む "2005年の研究成果が、今年の東京大学の五月祭で紹介される。"

« 2019年5月 | トップページ | 2019年7月 »