2019年のワールドカップ(ラグビーじゃないやつ)
2019年6月29日 (土) 投稿者: メディア技術コース
ワールドカップといってまず思い浮かぶのはサッカーでしょう。昨年あったばかりですが、日本のチームも出場していることもあり大変盛り上がりました。出場できるようになる前はテレビでも少しだけ放映されていましたが、サッカーファンの間だけしか話題になりませんでしたから、すごく状況が変わったものだと感じます。今年度はラグビーのワールドカップが日本で行われます。ラグビーは日本ではそこまで一般的な人気を得ていると思えませんが、前回のワールドカップで活躍を見せた影響もあるせいか、今回のワールドカップのチケットを買おうとしたところ、九州などで行われる一部の試合以外はもう完売になっていて購入できないようなくらいには人気があるようです。
ところで、今、私が気になっているまた別のワールドカップがあります。多分、ほとんどの日本人が現在開催されていることを気にも留めていないのではないでしょうか。それはクリケットのワールドカップです(7月14日まで開催)。クリケットというスポーツは日本では馴染みが無いものですが、一部の国(旧英連邦の国)では非常に人気があるようです。ネパールに行ったことがあるのですが、子供が外で遊んでいた場面に何回か遭遇したときにはクリケットの練習をしているようでした。日本で野球やサッカーに相当するものがクリケットなようですね。
ところで、私がクリケットに興味を持ったのはそのネパールに行ったときで、テレビで延々と試合を放送していたのです。ルールはよく知らなかったのですが、ひたすら投げられたボールを打つのを延々と繰り返していて、ボーッと見ているのに最適、という感じでした。その、盛り上がっているような盛り上がっていないような雰囲気でありながら、それがはやっている国においては熱狂的に応援されているのが不思議な競技です。ちなみに、インドで「巨人の星」の原作をもとに作られたアニメは、クリケットを題材としたものになっていました。今ではだいぶルールも覚えてきて、YouTubeやワールドカップのサイトにあがる動画を見て、それなりに楽しむこともできるようになってきました。ということで、今は毎日、試合の経過を眺めて喜んでいます(といっても、そこまで大ファンというわけでは全くありません)。
Eden Gardens under floodlights during a match.
by JokerDurden
気づくことができればインターネットであっという間に情報に辿り着くことができるのが現在ですが、そもそもそれに興味が向いていなければ調べようとすることもなく、今回のようにそれなりの規模で興味を惹いている出来事にも全く気づくこと無く過ごしてしまうのだなあという感想をこのワールドカップについて知ったときに抱きました。そういえば、タイの人に冬季オリンピックのことを話したときに全く知らなかったことに驚いたことがありましたが、考えてみると同じことですね。それがいいとか悪いということでは無いですし、世の中のことを全部知っているべきということも無いですが、これだけ情報が取得しやすい状況であっても、全く関わること無く過ぎ去ってしまうことが世の中には沢山あるのだということを実感して、人は自分で選んだ限定された世界を眺めているのだなあと感じました。
ちなみに東京工科大学にはかつてクリケットクラブがあって(いまでもある?)、かなり強豪で日本代表に選ばれる選手も居たように記憶しています。私の研究室にも所属している学生がいましたし、よく昼休みに中庭で練習していたことを覚えています。今はみかけなくなってしまいましたが。
太田高志
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