研究発表のためのOHPシート:昔話
2019年6月24日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
1980年から90年代初めの研究発表では、OHPシートが使われていました。白黒の文字のみの場合は、プリンターで出力すればよかったですが、私が研究していたようなカラー画像をOHPにすることはとても面倒でした。数色の色だけならプリントしてもいいかもしれません。
私が研究していた80年代初期では、フルカラーの画像をOHPにするために、まず、画面を撮影するか、特別な機器で35ミリのフイルムに撮影して、それをプリントしてもらいます。その写真と説明の文字などをA4用紙に張り付けて、さらにそれを写真屋に持っていき、透明のフィルムに焼き付けてもらうことによって、フルカラーのOHPとして発表に使えることになります。1週間から2週間かけてOHPができることになります。
このOHPの画像は、私の博士論文にカラーで掲載されています。博士論文をカラーで印刷することも珍しかったかもしれません。
写真のようなカラーOHPを使って発表した時に、最初の質問は、「そのOHPはどうやって作ったのですか?」でした。80年代中ごろはまだこのようなカラーのOHPが目新しかったのだと思います。実は制作価格もかなりしたと思いますが、「記憶にありません。」
また、初めての国際会議のためのヨーロッパへ出かけたときも、数センチにもなるOHPシートを持って行って、研究発表しました。たいへん重いという思いをしました。しかし、このブログ記事にあるような経験をすることはないですが、落として順番がバラバラになるというような失敗は結構あります。
これらのOHPももう使うことはないかと思います。「メディア」の一つとして記念に少し残しておくことになります。
大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄
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