« 近藤邦雄教授が情報処理学会フェローの称号を授与される | トップページ | SDGs Media Lab. 高大連携プログラムに参加して(Reported by メディア学部4年 鈴木萌水) »

2019年3月に卒業された卒業研究「プロダクトデザイン」の研究成果 その3

2019年6月 8日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

梅雨も近づき、暑さを感じることもある季節になりましたが、快適な卒研室内でのゼミでは今年の卒研生の意見交換が活発になってきました。春に卒業なさった皆さんも研修などが終わり本格的な仕事へと進んでいることと思います。

本日は、倉橋さん、高橋さん、栃木さんの研究成果を紹介します。

31

倉橋さんは、温暖化などを背景にペットボトルを携行する人が増加し、このことはゴミ問題にも関係性していることを指摘しました。調査の結果、水筒は所有しているもののあまり使用していない人が約半数いることが分かりました。そこで一般的な水筒の問題点を洗い出し、これらを改善するために、今回は特に収納性と使用頻度を重視し、薄さやカバン内での動き回りやそ片手だけでフタの開閉を可能にする水筒のデザイン提案を行いました。

高橋さんは、共働きの家庭が増加した今、水回りの清掃や衛生管理に時間をとられることが予想以上に負担になっていることを指摘しました。調査の結果、現行製品の清掃衛生関連容器のデザインには作業時間の短縮に特別な工夫を施したものが見当たらず、また、アンケートの実施結果からは使い切りや狭い場所での使用角度と握り易さに問題があることを確認しました。これらの調査結果を踏まえ、容器底部や握り部分および吐出部が回転する容器のデザイン提案を行いました。提案物は3Dプリンタにて実寸モデルでも制作表現し、説明力の高い提案になりました。

栃木さんは、電子マネーの普及が進む中、相変わらず財布のニーズは高い現状を指摘しました。現行製品の調査や周辺でのヒアリング、そしてインターネットを利用したアンケート調査を実施した結果、財布へのニーズと課題が見えてきました。その中でも今回は特に小銭の収納管理と財布からの取り出し易さの点に着目し、ハンドスピナーをモチーフにした収納部形状を有するコンパクトな財布のデザイン提案を行いました。提案物は3Dプリンタにて動作部分も含めた実寸モデルでも制作表現し、説明力の高い提案になりました。

メディア学部 萩原祐志

高校生向け」カテゴリの記事

« 近藤邦雄教授が情報処理学会フェローの称号を授与される | トップページ | SDGs Media Lab. 高大連携プログラムに参加して(Reported by メディア学部4年 鈴木萌水) »