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2019年7月

2019年3月に卒業された卒業研究「プロダクトデザイン」の研究成果 その5

2019年7月31日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

先日729日に卒業研究「プロダクトデザイン」の4年生が中間発表を行いました。大学では前期の期末試験中ですが配属した3年生も試験の合間に時間調整しながら全員参加してくれ、4年生と充実した意見交換を行っていました。4年生は全員、発表と課題提出を終え、最後の夏休みになります。

梅雨寒から一転、急に猛暑がやってきました。3月に卒業されたみなさんは会社に慣れてきたかと思いますが、いい仕事をするためにもまずは健康第一です。今回で3月に卒業なさった皆さんの卒研紹介は最後となります。松本さん、村木さんのポスターです。

松本さんは、電子化が進んでいる中でも相変わらず紙媒体としての本が大好きです。また、毎日の通学で観察するかぎりでは通勤通学時に本を読んでいる人の数は減っているとは思えないことに着目しました。そして、車両内などの公共的な場においてはブックカバーの愛用者が多いことも指摘し、アンケートの結果、ブックカバーのニーズとして家の本棚に置かれた状態も心地よいブックカバーのデザイン提案を行いました。

村木さんは、公共の場での喫煙問題に着目しました。東京オリンピックの開催でもこの問題解決は必要であることを指摘し、アンケート調査の結果、タバコと灰皿を帯同しやすいことや女性にも好まれる携帯灰皿の必要性を確認しました。これらのことを背景にタバコ・灰皿・ライターが一体となって携行でき、素材とパーツのカスタマイズ次第でおしゃれに敏感な女性にも愛されそうな携帯灰皿のデザイン提案を行いました。

さて、84日にオープンキャンパスがありますので、お越しの際は是非プロダクトデザインのブースにもお立ち寄りください。先日29日に実施の中間発表用ポスターをすべて公開しております。これらのポスターを前にして皆様からいろいろなご意見ご感想をいただけますことは、スタッフ学生にとってよい勉強に機会にもなりますので宜しくお願いします。

メディア学部 萩原祐志

8月4日(日)オープンキャンパスのご案内

2019年7月30日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さん、こんにちは。

ようやく梅雨が明けましたね。これから夏本番。厳しい暑さが続きますので熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

さて、夏と言えばオープンキャンパスの季節。八王子キャンパスでは第3回のOC(オープンキャンパス)を8月4日(日)に開催します。本日は、当日のメディア学部の出展テーマをご案内しましょう(★印は今年初めての出展です)。また今回は初めて、OC参加受付の片研会場1階ロビーでも出展しますので、こちらもお見逃しなく。


◎片柳研究所棟(1階)

【メディアコンテンツコース】
「360°動画によるバーチャルキャンパスツアー」(菊池)➡︎関連情報


◎片柳研究所棟(4〜5階)

【メディアコンテンツコース】
「インターネット・ライブ映像配信」(佐々木)
「折り紙の技術を活用した形状モデリング」(鶴田)★ ➡︎関連情報(一昨年のOCでの出展予告)
「自然現象のプロシージャルアニメーション」(菊池)➡︎関連情報
「コンテンツデザインに関する研究紹介」(菊池)
「卒研における学生のデザイン提案紹介」(萩原)

【メディア技術コース】
「3Dプログラミング」(渡辺)

【メディア社会コース】
「“進化+深化”のeラーニングの世界」(松永)★
「人間・社会・環境の予測とプラン」(小林)★

【大学院】
「大学院生研究紹介」(バイオ・情報メディア研究科 メディアサイエンス専攻)➡︎関連情報


◎研究棟C(3〜5階)

【メディアコンテンツコース】
「インタラクティブメディア研究紹介」(安原)➡︎関連情報
「卒業研究紹介(音楽系研究室)」(伊藤(謙))➡︎関連情報(昨年のOCでの出展予告)
「大学院生研究紹介(音楽系研究室)」(伊藤(謙))➡︎関連情報

【メディア技術コース】

「デジタル音響処理と人間の聴覚」(大淵・越智)➡︎関連情報
「IoT・インターネット研究紹介」(寺澤)➡︎関連情報
「ビジュアルシミュレーションの研究紹介」(柿本・戀津)★
「イメージメディアプログラミング演習の紹介」(柿本・戀津)★ ➡︎関連情報(一昨年のOCでの出展予告)
「VRとARの未来」(羽田)➡︎関連情報
「人工知能実験室」(藤澤)★ ➡︎関連情報(昨年のOCでの出展予告)
「地図メディア活用」(藤澤)★ ➡︎関連情報(Mapillary 八王子キャンパス)
「顔画像処理あれこれ」(永田)★
「インタラクティブ・コンテンツ研究の紹介」(太田)★

【メディア社会コース】
「コンテンツビジネスイノベーション研究」(吉岡)➡︎関連情報
「3D地図を利用しよう」(千代倉・飯沼)➡︎関連情報



各学部での出展および共通イベントの場所・時間は本学HPのOC紹介ページに掲載されていますので是非ご覧ください。メディア学部の出展内容はこちらでも確認いただけます。

このほか以下のイベントも開催されます。

・学部説明(10:00〜10:30/12:00〜12:30)[片柳研究所棟4階 KE402教室]
・模擬授業「Procedural Animation:最新 VFX 映像はこうして作られる」(菊池)(10:35〜11:05/12:35〜13:05)[片柳研究所棟4階 KE402教室]➡︎関連情報(6月16日OC模擬授業の予告)
(※下の写真は昨年のOPでの模擬授業の様子です)

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・「入試説明会」①11:00〜11:35/②11:45〜12:20[片柳研究所棟地下ホール]/(③14:20〜14:40[片柳研究所棟4階 KE402]
・「大手予備校講師による一般入試対策講座」①【数学】13:10〜14:10/②【英語】14:20〜15:20[片柳研究所棟2階 KE202]
・「メディア学部教員・学生による個別相談コーナー」10:00〜16:00[研究棟C4階エレベーターホール]


それから、メディア学部独自の「学生ガイドサービス」を今回初めて行います。片研会場から研C会場に向かわれる際、メディア学部の学生が研C会場まで皆さんをお連れするサービスです。是非お気軽にご利用ください。集合場所と集合時間は以下の通りです。


【片研会場】4階CTC前[集合時間:11:00 / 12:00 / 13:00 / 14:00 / 15:00]➡︎【研C会場】
【片研会場】5階MTC内[集合時間:11:30 / 12:30 / 13:30 / 14:30]➡︎【研C会場】



当日はこのほか片柳研究所棟と研究棟Cの間を循環するバスが運行されます。歩いたりバスを利用したりして、広大で緑豊かな八王子キャンパスをご堪能いただければと思います。

皆さまのご来場をお待ちしています。


(メディア学部:伊藤謙一郎)

本年度2回目のオープンキャンパス その4(研C会場編)

2019年7月29日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さん、こんにちは。

7月14日(日)に開催された本年度第2回のオープンキャンパスについては、片研(片柳研究所棟)会場の様子を、その1その2その3の3回にわたって兼松先生が詳しくリポートくださっていますが、今回はメディア学部の「本拠地」である研C(研究棟C)会場の当日の出展について「その4」としてご紹介いたします。

八王子キャンパスに足を運んだことがある方はご存知と思いますが、キャンパスがとても広く(380,811平方メートル:東京ドーム約8個分!)、北端の片研から緩やかな坂道を上って南端の研Cに移動するのは実はちょっと大変です。そこで当日は臨時の学内循環バスも運行されたものの、雨が降るあいにくの天候でどれくらいの方が研C会場に来られるか気がかりでしたが、多くの方が足を運んでくださいました。

ちなみに片研会場には、研Cの場所と徒歩ルート、学内循環バスの案内パネルを3箇所に設置しました。また、各会場の出展場所・内容を記載した配布チラシにも循環バスの運行をお知らせしました。8月のオープンキャンパスにいらっしゃる方は、研C会場へは循環バス、片研会場に戻る際は徒歩(下り坂)にされると楽に、そしてくまなくキャンパスをご覧いただけます。

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それでは、研C会場の各研究室の出展内容を階ごとにご紹介しましょう。

 

【5階】

◾️研C520「相互行為って何?」[山崎]
人と会話するとき、私たちは「話す」だけでなく、視線の向きや仕草などさまざまな「行為」を無意識に行っていますね。それは、会話の相手や置かれた状況・場の雰囲気によって変わるものですが、意識せず自然に行われていることです。そうしたコミュニケーションでの「当たり前」から「面白さ」を見出そうとする研究室で、分析にはカメラを活用するそうです。下の写真にもあるように「生み出す以外のメディア」というアプローチがユニークですね。

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【4階】

◾️研C419「卒業研究紹介」「大学院生研究紹介」[伊藤(謙)]
私の研究室です。学部生と大学院生の研究をポスターで紹介しました。研究室名は「ミュージック・アナリシス&クリエイション」と言うのですが、その名の通り、音楽に関する「分析」と「創作」を行っています。学部生のポスター展示は、今年3月に卒業した学生の最終発表を中心としたものでしたが、8月4日(日)のオープンキャンパスでは、現4年生が取り組んでいる研究の一端をお見せします。ポスターのほか、卒業論文を手に取って見たり、グランドピアノ(サイレント機能付き)を弾いたりして楽しんでいただけたようです。

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◾️研C420「コンテンツビジネスイノベーション研究」[吉岡]
「もっとこうなったらいいのに」をキーワードに、私たちが日常的に接する動画や音楽、電子書籍、ゲームなどのディジタル・コンテンツを、人々にとってより有用で便利なものにするためのビジネスモデルの提案を行っています。インターネットやスマホが幅広く普及した今、ユーザーの指向(嗜好)を分析し、いかに具体的かつ効率的に情報を提供するかはビジネスで非常に重要です。その手法に関するさまざまな研究がポスターで紹介されていました。

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【3階】

◾️研C316「健康メディアとスマートフォンの活用」「スマートフォンアプリデザイン体験」[千種]
メディア学において「健康メディアデザイン」という新分野の研究に取り組んでいる研究室です。充実した学生生活・社会生活を送るには、何よりも健康が大切です。健康増進・健康維持に身近なスマートフォンを活用するというもので、そのアプリ開発におけるインターフェースやデザインを提案しています。

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◾️研C318「デジタル音響処理と人間の聴覚」[大淵・越智]
「音」は映像とともにメディアに欠かせない要素です。空気が振動して伝わる音を電気信号に変えて「データ」として扱えるようにすると、さまざまな処理を施すことができるようになります。また、空気中を伝わってくる音は私たちの脳で情報処理されて「音」になるわけですが、どのように聞こえるか、その部分にもフォーカスした展示があり、実際に体験できるブースがいくつか用意されていました。

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◾️研C321「インタラクティブメディア研究紹介」[安原]
ゲーム開発を中心とした研究に取り組んでいる研究室です。開発にあたっては「Unity」というゲームエンジンを使っていますが、単に技術面だけでなく、プレイヤーが「面白い!」と感じるメカニズムを、人間の心理や嗜好を視野に入れて考えることが重要と安原先生はおっしゃっていました。ポスター展示のほか、演習で学生が制作したゲームを安原先生が紹介されていました。(写真でPCの前に座っている方が安原先生です)

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◾️研C323「次世代コンテンツ研究紹介」[椿]
VRやモーションキャプチャを使った映像制作、機械学習を使った映像生成・編集など、映像コンテンツの制作手法は多岐にわたります。こうしたさまざまな映像制作手法に関する研究成果を紹介したポスターの展示のほか、下の写真のように身体に装置を着けてのデモンストレーションも行われていました。

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◾️研C4階エレベーターホール「教員相談コーナー」「学生相談コーナー」
これまで片研会場5階で行われていたメディア学部の相談コーナーを、今回初めて研C会場で実施しました。4階でエレベーターを降りてすぐの場所にあり、多くの高校生・保護者の方々が利用してくださいました。

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今回の研C会場の出展数は7研究室でしたが、次回8月4日(日)は11研究室に増えます。詳細な情報については片研会場の出展と合わせ、このブログで改めてご案内したいと思います。

(メディア学部:伊藤謙一郎)

留学生の成果も併せて発表

2019年7月28日 (日) 投稿者: メディア技術コース

阿部です。こんにちは。

 

前回前々回で紹介した4研究室合同発表会。更に同時開催したものが、 ISART Digital からの留学生の発表でした。

渡辺研究室では 以前にも紹介したベンジャミン君が日々卒研室メンバーと一緒に研究活動をしています。彼の留学期間はまだ少し残っており、今回の合同発表会では中間発表という位置づけでポスター発表を行いました。写真は fast forward, ポスター展示の様子です。

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オープンワールド系ゲームのテライン(=土地)を高速に描画処理するというテーマを掲げ、日々研究、開発を進めています。彼の成果も対外発表の機会を伺っており、詳細紹介は発表が決まったらお知らせする予定です。

海外の国へ留学するだけでなく、更に学術研究、発表を行うことは本当に尊敬に値し、卒研室のメンバーだけでなく我々も日々刺激を貰っています。

 

(メディア学部 阿部)

早期卒業者の最終発表も同時開催

2019年7月27日 (土) 投稿者: メディア技術コース

少し晴れたかな? 阿部です。皆さんこんにちは。

 

先日お伝えした【三上、菊池、安原、渡辺】研の合同中間発表会では、9月に卒業のタイミングを迎える学生の最終発表も同時に行いました。

渡辺研からは2名が早期卒業対象となっており、昨日晴れて卒研最終発表を行う運びとなりました。

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2名とも昨年のNICOGRAPHにおいてポスター発表を行い、継続して研究を進めてきました。前日まで発表リハーサルを行い当日に備えていました。発表中は堂々たる発表ぶりで、大きな紛糾もなく無事に発表できたと思います。

本年度の同学会にも、今度は口頭発表で投稿予定です。内容の詳細は後日学会の様子と共にお伝えできればと思います。

 

(メディア学部 阿部)

タイのキングモンクート大学と共同シンポジウムを開催しました

2019年7月26日 (金) 投稿者: メディア技術コース

しばらく時間が経ってしまいましたが、去る75日(金曜日)に、King Mongkut’s University of Technology Thonburi (KMUTT) Industrial Education and Technologyという学部とメディア学部で、共同シンポジウムを開催いたしました。このシンポジウムは今回で4回目で、初回と三回目はKMUTT、二回目と今回は東京工科大学、と交互にキャンパスを訪れて開催しています。

 

Poster

 

今回のシンポジウムは、メインテーマを”Rebooting of Media Science”と銘打って行いました。再起動という意味ですが、この連携を初めたときに比べて多くの新たな技術が情報分野で現れました。それに併せて、メディア学として扱うべきことを一度整理しなおそうじゃないか、という意味合いです。そうしたテーマを受けたキーノートとして、KMUTTのスリヨン先生から技術の進化の講演があり、メディア学部からは飯沼先生から現在大きな課題となっているSDGsについての講演がありました。

 

初めにお互いの学部長からのウェウカムスピーチ、オープニングスピーチの後は、この連携の初めから関わってこられた近藤先生から、両大学の連携の歴史について紹介いただきました。このシンポジウムのシリーズをはじめとして、学生のインターンシップの受け入れや、お互いの教員のそれぞれの大学の訪問など、ここまでコンスタントに関わりを続けてきたことがわかります。

 

 

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 メディア学部学部長柿本先生のウェルカムスピーチと、KMUTTの学部長のオープニングスピーチ

 

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 近藤先生による連携活動の紹介

 

この後、コーヒーブレイクや昼食、あとに述べるポスターセッションをはさみながら、それぞれの大学から講演がありました。ARを使って化学反応の勉強ができるアプリケーションの開発や、Kinematic Sculptureといって、風や動力によって動く彫刻のデザイン、また、VRによって血液恐怖症の判定をする試みなどの講演がKMUTTからあり、メディア学部からは寺澤先生による小学生に対するプログラミング教育についての講演がありました。KMUTTの発表からは技術の応用分野の多様性を伺うことができます。また、プログラミング教育はどちらの学部にとっても関心のある項目であり、今回のシンポジウムのテーマにマッチした話題だったと思います。

 

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 キーノートスピーチ

 

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 プレゼンテーションやデモをはさんでのディスカッションの様子

 

 

午後の講演のセッションが一つ終わったところで、両校の学生によるポスターセッションが行われました。片柳研究所5FMTC前の廊下を会場としてポスターを張り出し、自由に発表者から説明を受け、ディスカッションをします。会場にはコーヒーや紅茶と、軽食のドーナツを置いて、皆、食べたり飲んだりしながらポスターについて議論できるようにしました。そのためか、非常に和やかなムードで活発に話ができていたように思います。メディア学部の学生も、英語でのディスカッションで苦労するところもあったかと思いますが、海外の学会を試そうと思うきっかけとしてモチベーションになったのではないかと期待しています。いくつかの発表についてはデモの機材も持参していて、VRコンテンツや教育ゲームなどを実際に試すことができました。KMUTTからの発表には、タイのキックボクシングの普及を目的とするゲームというのがあって、日本でいうと相撲の普及のようなものなのかと思いましたが、文化による研究テーマの違いが面白く感じられました。

 

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 ポスター発表セッションの様子

 

最後に、総括としてそれぞれの学部から挨拶のスピーチがありましたが、これまでの連携の継続をさらに進めていくことの確認とともに、両学部の教員間の共同研究などの試みを今後は推進していきたいという希望や期待が両方からあがりました。また、次の第5回シンポジウムを計画するとともに、実りある連携へとさらに発展させていきたいと希望を抱けるものになったと思います。

 

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 参加者集合写真

 

シンポジウム終了後は歓迎も兼ねて和風の食事処で親交を深めましたが、このような交流ではこういったコミュニケーションは大事なことですね。実は、今回KMUTTからいらっしゃった先生方のうち、学部長を含む3名の先生は日本の大学院を卒業されたとのことで日本語を話すことができました。そのため、日本語での会話もおりまぜながら、おおいに話も盛り上がりました。

 

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当日のシンポジウムについてなどの記事が大学のウェブサイトに掲載されています。

タイのキングモンクート大学 トンブリとメディア学部が合同シンポジウムを開催しMOUを締結

メディア学部がタイのキングモンクート大学トンブリ校との共同シンポジウムを開催

 

また、当日の講演のタイトルやスケジュールが以下のページに記載されています。

4th joint symposium of KMUTT and TUT

 

 

太田高志

 

 

 

 

 

4研究室合同の中間発表会の様子

2019年7月25日 (木) 投稿者: メディア技術コース

日差しが恋しい阿部です。こんにちは。

 

前期の通常授業期間も終わりに近付き、テスト期間に差し掛かった時期となりました。

渡辺研究室では近年、研究内容が近しい研究室と合同で中間発表会を行うことが通例となっております。

本年度は 三上研、菊池研究、安原研、渡辺研 の4研究室合同で、7/23(火)に中間発表を行いました。

 

今回は中間発表の様子をざっくり紹介します。

最初は開会前の10分程前、各人準備をしている様子です。適度な緊張感に包まれています。

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次は 開会後、fast forward です。ポスター展示の前に、自分の発表内容を1分で矢継ぎ早に紹介していくものです。

写真奥に順番待ちの列が見えますね。

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本番のポスター展示で、普段の研究指導とは違った意見を貰えます。(私も議論に参加してたので、全体写真は失念。)

 

最後は笑顔でお互いを労って終了です。

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10:00 ~ 18:00 の長丁場、お疲れさまでした。

本年度2回目のオープンキャンパス その3

2019年7月24日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部の兼松です.

今日も前回に引き続き,7月14日に行われた本年度2回目のオープンキャンパスの様子をお伝えします.

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今回は片柳研究所棟5階で展示を行っていた各ブースをご紹介します.

前回もご紹介しましたが,片柳研究所棟5階にはメディアテクノロジーセンター(MTC)があります.
4階のCTCに比べてぱっと見機材などは少ないのですが,オープンキャンパスの時には関係者以外立ち入り禁止になっていた奥側に少し機材がおいてあったりします.
また,MTC中央にはガラス張りの会議室,手前には少し広めのスペースが確保されていて,ここでも様々な演習を行っています.
以前の記事でご紹介したキャラクターメイキングの演習もこのMTCです.

そんなMTCですが,オープンキャンパスの際にはMTC前で大学院の研究ポスター展示を行い,MTC内では菊池先生,千代倉先生・飯沼先生,萩原先生の各研究室が,研究展示を行っていました.

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上の写真が大学院ポスター展示の様子です.ここでも現役の学生が各研究や大学院の紹介を行っていました.
高校生の皆さんは,まだあまり研究というものに触れたことが少ないかもしれません.
メディア学部が取り扱う分野は,まだまだ研究領域としては新しい分野や,未踏の領域が無数にあります.
また,メディアがまったく関係ない分野はどんどん無くなっています.
大学院メディアサイエンス専攻OBとしても,今後のメディアを考えて一緒に研究してくれる仲間が増えると嬉しいです.

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菊池先生の研究室からは,プロシージャルアニメーションの解説や,360度カメラで撮影した画像をVRで視聴できるように工夫したデモなどが展示されていました.
菊池先生は模擬授業も担当されていたので,模擬授業の前後でこちらのブースも見学していただけた方は,より深く興味を持っていただけたのではないでしょうか.

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千代倉先生,飯沼先生のブースでは,ソーシャルデザインを題材にデジタルの地図と3Dモデルなどを活用しながら,各地域や各国で起こっている社会問題を整理・分析する手法やコンテンツの紹介を行っていました.
昨今話題になっているSDGsも含め,メディアの力を使ってより良い社会を作っていくためにも注目の分野です.

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萩原先生のブースでは,プロダクトデザインに関する研究をポスターにまとめて展示していました.
身の回りの製品などのニーズや問題点を洗い出し,それらをクリアした新しいデザインの提案など,多くの研究が展示されていました.

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そして最後に一つ.
上の写真は今日ご紹介している5階ではなく,前回ご紹介した4階ですね(前回入れるのを忘れてました).
オープンキャンパスではメディア学大系という,メディア学部の教授陣がまとめた書籍をお手にとって読んでいただけるコーナーもあります.
まだお手にとっていただけていない方は,次の機会に是非一度ご覧ください.
くわしくはこちらの記事をご確認ください.

3回に渡ってご紹介してきました7月14日のオープンキャンパス紹介はこれでおしまいです.
その1からその3に渡って片研会場のご紹介をしましたが,その4として伊藤先生が研究棟C会場の様子をリポートしてくださいました.こちらも是非ご覧ください.

次回オープンキャンパスは8月4日です!
だんだん暑くなってきましたが,ぜひお越しください!

(メディア学部 兼松祥央)

本年度2回目のオープンキャンパス その2

2019年7月23日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部の兼松です.

今日は前回に引き続き,7月14日に行われた本年度2回目のオープンキャンパスの様子をお伝えします.
今回は片柳研究所棟4階で展示を行っていた各ブースをご紹介します.

メディア学部では研究棟Cと片柳研究所の二箇所で展示を行いました.
研究棟Cは,主に4年生が卒業研究を行うための研究室や各教員の居室が入っている建物です.
オープンキャンパスのときには,各研究室がそれぞれの研究を展示しています.
普段,大学生がどんなところで研究しているのかも直接見れますし,案内もそれぞれの研究室に所属している学生が行っていますので,色々詳しい話を聞いていただけたのではないかなと思います.

また,片柳研究所棟はメディア学部に関連する施設では,様々な授業を行う教室やホールのほか,4階にはコンテンツテクノロジーセンター(通称CTC)や5階にメディアテクノロジーセンター(通称MTC)があります.オープンキャンパスでは主にCTCとMTCを使って展示を行っていました.

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上の写真は4階CTC前の様子です.
CTC前はちょっとしたロビーのように机と椅子が置かれていますので,昼休みなどは普段から学生が集まって昼食をとっていたり,授業の合間に休憩したりする姿が見られます.
ただ,上の写真のように,ここまで多くの人がCTC前に集まっているのは,オープンキャンパス特有の光景ですね.

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今回のオープンキャンパスではこのCTC前で,近藤先生と近藤研の学生たちが,プロジェクト演習で学生が制作したアニメーション作品の展示を行っていました.
今でこそ技術としてはよく聞くようになりましたが,本学にはモーションキャプチャーの撮影ができるスタジオがあります.このモーションキャプチャーを使った学生作品なども展示していました.

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こちらの写真はCTC内部の様子です.
CTCにはPCをはじめとした演習用の様々な機器が設置されています.
学生が自主的に腕を磨くために使う場合ももちろんあるのですが,一番大きな用途としてはプロジェクト演習です.
ゲームやアニメ,CGに関するプロジェクト演習では,この部屋を使う演習が多いです.

今回のオープンキャンパスではこのCTCで,三上先生・渡辺先生・安原先生が担当しているゲームの演習紹介,竹島先生の研究室での研究紹介,川島先生のCG・アニメの演習紹介,そして三上先生と私の研究や授業を紹介する展示を行っていました.

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まずはゲームの演習紹介ブースです.
今回はタブレット用のゲーム2つと,PCゲーム3つが展示されていました.
これらのゲームは,TGS(東京ゲームショウ)出展を目標にして主に学部3年生たちが作っているものです.
まだ制作途中なので粗は目立ちますが,次回出展の際,またはTGS本番で同じゲームをプレイしていただければ,どんな風に進化・改良されたのか,なんて楽しみ方もできますよ(詳しくはこちら).

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また,CTCの出入り口付近では三上・兼松研の研究展示を行っていました.
ゲーム関連の研究はもちろん,私の専門分野であるシナリオ,キャラクター,そして演出に関する研究や授業の説明も行っています.
まだお越しいただけてない方は,是非次の機会にお越しください.

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竹島先生の研究室のブースでは,主に様々な情報の可視化に関する研究の展示が行われていました.
「そもそも情報可視化とはなんなのか」から,人口変動や,SNSから得られるデータをうまく活用したゲームプレイヤーの感情値の変動など,幅広い分野を対象にした分析,研究の紹介をしていました.

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最後に川島先生のブースです.
こちらでは「最新CG技術を使ったアニメーション制作」ということで,実際の作例を交えながらアニメーション制作手法について解説されていました.川島先生の演習については,先日このブログに掲載されていますので,是非川島先生の記事をチェックしてください.

今回は片柳研究所棟4階で行われた展示のご紹介でした.
次回は5階の展示をご紹介します.
ご興味を持っていただけた方は,是非8月4日のオープンキャンパスにお越しください.

(メディア学部 兼松祥央)

本年度2回目のオープンキャンパス その1

2019年7月22日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部の兼松です.

7月14日に本年度2回目となるオープンキャンパスが実施されました.
今日は,当日の様子をご紹介します.

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当日は残念ながら雨が降ってしまいましたが,それでも大変多くの方に来ていただきました.ありがとうございます.

以前の記事にも書きましたが,私は東京工科大学のOBでもありますので,私自身も高校生の時,お越し下さった皆さんと同じようにオープンキャンパスに来たことを思い出しながら会場を見回っていました.
オープンキャンパスの時は上の写真にあるように片柳研究所棟が受付・スタート地点になるのですが,高校生の私がオープンキャンパスに来た時は片柳研究所棟はまだ完成していませんでした.
各ブースで展示されている研究や作品はもちろんですが,この片柳研究所棟も含め,キャンパスの美しさも東京工科大学のおすすめポイントの一つですので,景観も楽しんでいただけていれば嬉しいです.
オープンキャンパスの時にはチャンスはほぼ無いと思いますが,深夜〜明け方になると稀にキャンパスに霧がかかることもあり,その様子もなかなか幻想的ですよ.

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オープンキャンパスといえば,まずは学部説明会ですね.
学部長の柿本先生によるメディア学部の説明会は,今回も満席になるほどの方に来ていただきました.

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菊池先生の模擬授業では「最新CG映像の作り方」ということで,メディア学部の中でも特にコンテンツコースで行なっている研究や教育の代表格とも言える部分を体験していただけたと思います.

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オープンキャンパスでは学部説明や模擬授業のほかにも,各研究室が様々な展示を行っています.
もちろん,お越しいただいた皆様のお好みに合わせて自由に見てもらえれば良いのですが,どこを見れば良いのか迷ってしまう場合もあると思います.
そんな時は是非キャンパスツアーをご活用ください.
各学部に在籍している現役の学生が,各ブースの簡単な説明をしながら案内しています.

各研究室の展示の様子などはまた別の記事でご紹介します.
次回のオープンキャンパスは8月4日に開催予定です.
まだ参加いただけていない方も,リピーターの方も,是非ご参加ください.お待ちしております.

(メディア学部 兼松祥央)

タイ王国大使館学生部 公使参事官らの訪問

2019年7月21日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

2019年7月3日、タイ王国大使館学生部 公使参事官 ソムジャイ・クラーイスバン様と職員2名が本学を訪問しました。
現在、タイ政府派遣奨学生2名が在籍していることから、学生らの学習状況や卒業までの計画などについて報告をしました。在籍している学生は、ゲーオナーセン カンカノックさん(佐々木研究室)、リジットピアン ジャンジラーさん(近藤研究室)です。打ち合わせには本学からメディア学部長柿本正憲教授、佐々木和郎教授、近藤邦雄教授、学務課から2名が出席しました。

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はじめに、柿本学部長から公使参事官に本学とメディア学部の紹介などをしました。その後2名の学生の履修状況などを紹介しました。本学で2名の奨学生が大変よく学習しており、大学生活を楽しんでいる様子を知っていただき、公使参事官らには大変喜んでいただけたと思います。

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 今後は大学院生の受け入れや教員の共同研究の推進を勧めたいということを議論しました。その後、集合写真の撮影やコンテンツコンテンツセンターやメディアテクノロジ-センターの見学をしていただきました。

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この訪問の様子は、さっそく翌日の7月4日、大使館ホームページでも紹介されました。(2019年7月4日)
http://education.thaiembassy.jp/

 

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『アラジン』に見るコンテンツの力

2019年7月20日 (土) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、森川です。
前回に続き、ロンドンでのお話をもう一つ。

今回は学会のためにロンドンに行きましたし、朝から晩まで学会のプログラムが用意されていたのであまり自由な時間は取れなかったのですが、何とか1本だけミュージカルを見に行くことができました。
見たのは、今年実写版映画も世界的に大ヒットしたディズニーの名作『アラジン』です。
ロンドンのウェストエンドのミュージカルチケットは日本からでもインターネットで取ることができます。
チケットを取り扱っているウェブサイトはいくつかありますが、料金に手数料が乗せられていたり、正規料金より少し高く料金設定されていたりするところが多いので、こちらの公式サイトを使うことをおすすめします。

ネットでチケット予約をしたら、あとは当日、劇場のチケット受け渡し窓口で予約受付メールを見せればチケットを入手できます。
日本と違い、ロンドンのミュージカルチケットは、人気の高い作品でも比較的取りやすいと思います。
また、結構いい席でも平日だと空いていたりするので狙い目です。
私が確保したのは、何と1階2列目中央の席。
もちろん後方の席より料金は高いですが、それでも日本円で1万円くらいでした。
後方の席なら4,000円くらいからあります。

今回、『アラジン』を見に行くことにしたのは、ちょうど公開中だった映画版の『アラジン』を見たばかりだったから。
映画版はCGをふんだんに使い、魔法の世界を見事に実写化していましたが、あの世界観を舞台ではどのように表現するのかに興味がありました。
もちろん舞台でCGは使えませんからね。
それに、実写版映画が大ヒットした最大の要因のひとつはランプの精ジーニーを演じたウィル・スミスの存在感だったと思うのです。
ミュージカル版ジーニーはウィル・スミスほどの存在感を示せるのか!?

というわけでロンドンのプリンス・エドワード・シアターでミュージカル『アラジン』を見てきました。

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<画像:プリンス・エドワード・シアター>

席は、役者の汗まで見える絶好のポジション。
舞台下のオーケストラまで見えました。
やはりいい席は迫力がまるで違います。

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<画像:舞台下に見えたオーケストラの一部>

オープニング曲の「Arabian Nights」に乗せ、跳ね回る役者陣のダンスも歌も素晴らしく、すぐにステージに引き込まれました。
ジーニーを演じた役者さんは、もちろん人間サイズのままでずっと演じ切るわけですが(映画だと巨大化したりしますけど、舞台ではできませんからね)、とにかくパワフルですごい。
彼が舞台に出てくると、場の空気がさっと変わります。
キャスティングが見事にはまっていると感じました。

舞台演出で特に印象的だったのは、主人公のアラジンとヒロインのジャスミンが魔法の絨毯に乗って空を飛ぶシーン。
アニメでも実写でも、映画ならいろんなやり方でさほど難しくなく描き切れるこのシーンも、舞台なら大掛かりな仕掛けが必要になります。
下手をするとちんけになりかねないこの名シーンを、実に上手に表現していました。
月をバックに、雲の上を飛ぶ絨毯と、二人の男女の美しい姿、そして高らかに歌われる名曲「A Whole New World」。
『アラジン』は、根本的に元々のコンテンツ力が絶大な作品であることはわかっていましたが、そのコンテンツ力を120%表現し尽くせるかどうかは俳優とスタッフの力量にかかっています。
映画およびミュージカル舞台版の成功は、その、俳優とスタッフの努力があってこそ生まれていることを実感せずにいられませんでした。

今回の観劇では、インターバル明けの後半に、何と舞台装置の故障でで30分近く待たされるアクシデントにも遭遇。
いろんな意味で忘れられない思い出となりました。

皆さんもロンドンに行くことがあったら、是非ミュージカルや演劇を見に行ってみてください。
きっと日本で見るのとは違う、感動や興奮を味わえると思いますよ!

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(メディア学部 森川 美幸)

マレーシアのManagement & Science University (MSU)の学生との交流

2019年7月19日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

本学提携校であるマレーシアのManagement & Science University (MSU)の学生23名と教員2名がMSU Global Leadership Program 🇯🇵'JAPAN TIME TO TRAVEL'の一環として来学しました。
今回の訪問は、昨年4月に引き続き2回目になります。大学の見学、メディア学部などの研究教育紹介、本学の学生との文化交流を計画しました。

MSU、FISEの学生がMalaysian Floral Water Colour techniqueをメディア学部の学生に紹介したいことが一番の要望でした。そこで、教養学環の勝浦先生にご相談したところ、ちょうど訪問日に英語の講義があり、メディア学部の学生が履修しているとのことで、学生の文化交流を英語の時間に実施することとしました。おおよその予定は次のようです。
訪問は10時30分くらいから16時30分くらいとしました。午前の英語の時間でMSUの紹介をまずお願いしました。

 

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その後、
Malaysian Floral Water Colour techniqueを紹介していただき、学生同士の交流を図ることとしました。

 

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MSUからの贈り物は、交流をしている片柳研究所の水彩画です。MSUの教員が写真を見て、描いたとのことです。学部長の柿本先生とAinol先生です。

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マレーシアのManagement & Science University (MSU)の学生との交流

2019年7月18日 (木) 投稿者: コンテンツ創作コース

大学提携校であるマレーシアのManagement & Science University (MSU)の学生23名と教員2名がMSU Global Leadership Program 'JAPAN TIME TO TRAVEL'の一環として来学しました。

今回の訪問は、昨年4月に引き続き2回目になります。大学の見学、メディア学部などの研究教育紹介、本学の学生との文化交流を希望されました。MSU、FISEの学生がMalaysian Floral Water Colour techniqueをメディア学部の学生に紹介したいことが一番の要望でした。

そこで、教養学環の勝浦先生にご相談したところ、ちょうど訪問日に英語の講義があり、メディア学部の学生が履修しているとのことで、学生の文化交流を英語の時間に実施することとしました。一日の訪問は10時30分くらいから16時30分として午前の英語の時間でMSUの紹介をまずお願いしました。

その後、Malaysian Floral Water Colour techniqueを紹介していただき、学生同士の交流を図ることとしました。

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NICOGRAPH International 2019でリズムアクションゲームの発表

2019年7月17日 (水) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

 

NICOGRAPH International 2019での2件目の発表は、大学院生の福永大輝さんの"Training Data Clustering for Key-Sound Estimation in Rhythm Action Games"です。

 

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福永さんは、自分の好きな音楽を自動的にリズムアクションゲームにするということを目指して、研究を続けてきています。基本部分については、既に「リズムアクションゲームにおけるキー音の自動推定」というタイトルで論文にもなっているのですが、自動推定の精度が必ずしも十分なものではないのが懸念事項でした。

 

そこで本研究では、データのクラスタリングというアイディアを持ち込みました。そもそも、ある楽曲をどんなゲームに仕上げるかというのは、ゲーム作者の個性が大きく反映される作業であり、たまたまあるゲームデータが存在するからといって、それが唯一無二の正解であるとは限りません。そこで、機械学習に用いるデータをいくつかのクラスタに分け、ゲーム作者の個性が反映されるような複数のモデルを作成してみました。モデルが複数あるので、未知の楽曲に対しても複数のゲームデータが作成されるというわけです。

 

正解が唯一無二ではないとすると、評価をどうすれば良いのかというのが難しいところなのですが、今回の発表では、2種類の評価条件を比較し、ある程度の説得力のある発表ができたのではないかと思います。福永さんも始めての英語発表でしたが、必ずしも音ゲーに詳しくない聴衆からの質問にも、的確に回答していました。今後はさらに研究を進めて、自動作成したゲームでいろんな人に遊んでもらうところまで持っていきたいと考えているところです。

NICOGRAPH International 2019でサラウンド音響の発表

2019年7月16日 (火) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

 

先日の記事にも書いた通り、NICOGRAPH International 2019で2件の発表を行いました。そのうち1件目は、大学院生の矢島春香さんによる"Learning Effect of Fore-Aft Perception of Familiar and Unfamiliar Sounds"という発表です。

 

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この研究では、人間が音を聞いてその方向を推定するとき、左右よりも前後が難しいことに着目して、前後の聞き分けに対する学習効果や、音のタイプによる聞き分けの難易度などについて調べました。

 

矢島さんは、学部在籍時の昨年9月に国内で開催された学会でも、サラウンド音響に関する発表を行っています(紹介記事はこちら)。そのときは、左右の聞き分けだけに着目していたのですが、大学院に進学してから、より難しい前後の聞き分けに対象を広げ、様々な分析を重ねています。

 

今回は、初めての英語での発表でしたが、質疑応答も含めてしっかりとした議論ができました。質疑応答の中では、今後の実験に向けての貴重な提言もいただけたので、さらに研究を進めて、次の学会発表に繋げていければと思っています。

 

たった一人の日本人 ~Academy of Marketing Coference 2019参加レポート~

2019年7月15日 (月) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、森川です。
研究室のブログにも投稿しましたが、英ロンドンで開催されたマーケティングの国際学会「Academy of Marketing Conference 2019」に参加してきました!
私にとっては約6年ぶりのロンドン。
夏でも朝晩は寒く、常に重い雲が立ち込めているロンドンの暗いイメージとは裏腹に、今回滞在した1週間は見事に連日晴天で、日焼けしそうなほど強烈な日差しが照り付けていました。
そんなお天気の下、カンファレンスも盛大にスタート。
ロンドンの中心部にあるRegent's University London(下画像参照)を会場に、私を含め380ものプレゼンテーションが行われました。

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マーケティングのカンファレンスとしては世界的にも有名なだけあって、イギリス国内はもちろん、北米、南米、アジア、アフリカ、オセアニアなど、まさに世界中からマーケティング研究者たちが集結。
でも、日本からの参加者は私一人で、他のアジアの参加者たちからは「日本人の研究者とは全く会ったことがない」などと言われてしまいました。
私は前にも一度、このカンファレンスに参加したことがあるのですが、その時も日本人は殆どいませんでした(会場はアイルランドの大学でした)。
一方で、中国、韓国、ベトナムやタイの参加者は多く、イギリスへの留学生も多いようです。
日本人ももっと世界に出て研究発表をして欲しいとつくづく思います。

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今回、私は映画のユーザーレビューについての発表を行いました。
日本のデジタル・マーケティングの現状は、海外の人たちにとって興味深いことも多いようで、非常に好意的に受け止めてもらえましたし、かつ、状況を客観視できる海外の人たちならではの新鮮なコメントや指摘をいただくこともできました。
国際学会の良さはこういうところです。
研究の最終形は論文で、学術誌に論文が掲載されることにあります。
ですから、学会発表というのは、自分の研究をブラッシュアップし、研究を完成形に近づけるために活用するものなのです。特に大学院生の皆さんは、是非積極的に国際学会に参加してください。

さて、今回会場となったRegent's University Londonの最寄り駅は、かのBaker Street。
そう、シャーロック・ホームズで知られる、あのベイカー街です。
駅のそばにはシャーロック・ホームズが住む<ベイカー街221B>の下宿があり、シャーロック・ホームズ博物館として公開され、世界中のシャーロキアン(ホームズファンの人たち)が観光に訪れています。
私も学会の合間に、15年以上ぶりに行ってみました。
昔行った時は、中でホームズの扮装をし、ホームズの部屋で椅子に腰かけて写真を撮れたのですが、今回は展示物に触れることも禁止されており、何だかアトラクション感が薄まった感じがして残念でした。
展示物の骨董的価値が高まった結果のようです。

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それはまあ、20年近く経てば仕方ないよね、と思うのですが、6年前からお札も刷新されており、何と手元にあったポンド紙幣が使えなくなっていたのです!
地元の人に聞いたところ、銀行に行けば新紙幣に交換してくれるとのことで事なきを得たのですが、たった6年、されど6年、ですね。
Academy of Marketingのカンファレンスは、イギリス国内で行われることが多いので、またお札が変わらないうちに(さすがにもう当分変わることはないでしょうが)発表に行きたいと思っています。


(メディア学部 森川 美幸)

Visual Computing 2019 での展示

2019年7月14日 (日) 投稿者: メディア技術コース

実験助手の阿部です。こんにちは。

 

先月末にあった学会発表の様子をお知らせします。

Visual Computing(通称VC) 2019 が 6/27 ~ 29 の3日間、早稲田大学で開催されていました。共同研究をさせて頂いております渡辺先生の研究室より、2名 の院生がポスター発表を行ってきました。

本学会はその名の通りCGに関する技術カンファレンスであり、国内でも最高峰のCG学会です。ですが、ポスター発表は萌芽的・挑戦的な段階での発表も多くあり、参加しやすい懐の深さもあります。

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青木さんは『キャラクターイラストの洋服シワに対するシワ種別ごとの陰影自動生成手法』、津川くんは『候補経路情報を利用した動的な変化に対応する経路探索手法についての研究 』という題目でそれぞれ発表しております。両名とも学部生時代から継続して取り組んでいるテーマであり、完成が楽しみな研究を行っています。

発表時は笑顔で、裏では必死こいてプログラム作っていますので、もし彼らの発表を直に見る機会がありましたら忌憚なき意見を浴びせてあげてください。

 

さて、研究発表といえばオープンキャンパスですね(力一杯話題転換しています)。

今月もオープンキャンパスがあり、各研究室の研究成果や展示物が出展されます。特に研究成果の一部は前回からも展示場所が変更予定であり、より『研究色』に触れ易い展示になる予定です。

ぜひ皆さん足を運んでみてください。

中国・楊陵で開催されたNICOGRAPH Internationalに参加しました。

2019年7月13日 (土) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

 

中国の楊陵というところで開催された国際会議 NICOGRAPH International 2019 に参加してきました。楊陵は、古都として有名な西安から、西に80kmぐらいのところにある街です。東京から上海乗り換えで西安国際空港まで行き、そこから車で1時間ぐらいです。その楊陵にある、西北農林科技大学というところが会場でした。

 

西北農林技科大学には2つのキャンパスがあるのですが、学会会場となった南キャンパスだけでも、軽く1キロメートル四方はある広大さです。我々は、大学構内にあるゲストハウスに宿泊したのですが、学会・宿泊・食事など、すべてが大学構内で完結してしまい、楊陵の街がどんなところなのか、わからないままに帰ってきてしまったというのが正直なところでした。

 

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学会では、22件の口頭発表と10件のポスター発表とがあり、アットホームな雰囲気で研究についての議論が行われました。私の研究室からも2件の発表を行ったのですが、それについては別記事で紹介するつもりです。

 

発表はすべてシングルトラックなので、参加している人は基本的に全部の発表を聞くことができます。なので、夜に行われるバンケットなどでは、「〇〇の発表をしていた方ですよね」といった感じで、気軽に親交を深めることができます。発表を通じて研究について知ることも大事なのですが、インフォーマルな交流を通じて雑多な情報交換をすることも同じくらい有意義に感じられます。そして、そういう場合でも、発表こそが一番の自己紹介になるので、やはり学会は発表者として参加するべきだと実感しました。

 

古都・西安では、世界遺産にもなっている「兵馬俑」がとても有名なのですが、今回は日程が詰まっていて行くことができませんでした。次回は観光で訪れて、いろんなところを回ってみたいと思っています。

オープンキャンパス準備:展示用動画を撮影しました~バイノーラル録音と音楽とスーパーボールと~

2019年7月12日 (金) 投稿者: メディア技術コース

7月14日のオープンキャンパスで音の研究についての展示を行いますが、先日、オープンキャンパス展示用動画を撮影しました。これは、昨年度卒業生の工藤君による360度画像とバイノーラル録音との組み合わせについて提案する研究での知見にもとづいた展示です。

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バイノーラル録音とは、人間やダミーヘッドの2つの耳部分に取り付けたマイクで録音するもので、音の耳介での反射や頭での回り込みを再現できて高い臨場感が得られます。しかし、バーチャルリアリティ(VR)などで、聞き手が頭の向きを変えたりするさいに向きの変化に対応するには非常にコストや手間がかかります。

そこで、人間の聴覚をだます形で、バイノーラルで録った環境の音(風音や雑踏のガヤガヤした音など)を録って、バイノーラルでない録音と組み合わせて手軽にコンテンツ制作をできないかと考え、実験をしています。工藤君の実験の結果をもとに、今回は大学構内でバイノーラル録音と、楽器演奏の音を録音して、360度カメラの映像と組み合わせました。

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この360度画像とバイノーラル録音の研究は、現在は佐塚君がさらに発展させて継続中です。

さて、撮影ですが、演奏中にスーパーボールを飛ばしたりもしたので、どんなVR映像になるでしょうか。

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録画担当者と演奏者の間にスーパーボールを飛ばしています

メディア技術コース 越智

7月14日(日)オープンキャンパスのご案内

2019年7月11日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さん、こんにちは。

八王子キャンパスでは前回に引き続き、第2回のOC(オープンキャンパス)が7月14日(日)に開催されます。

すでに本学HPのOC紹介ページをご覧になっている方も多いと思いますが、当日のメディア学部の出展のラインナップをご紹介しましょう。
(★印は今年初めての出展です)


◎片柳研究所棟(4〜5階)

【メディアコンテンツコース】
「最先端のゲーム制作と開発技術研究」(三上・兼松)➡︎関連情報(東京ゲームショウ2018出展紹介)
「ゲーム教育カリキュラム紹介」(三上・兼松)➡︎関連情報
「ゲーム関連研究紹介」(三上・兼松)➡︎関連情報
「映像コンテンツのシナリオ・演出関連研究紹介」(三上・兼松)➡︎関連情報(昨年のOCでの出展紹介)
「コンピュータビジュアリゼーション」(竹島)➡︎関連情報(昨年のOCでの出展報告)
「最新CG技術を使ったアニメーション制作」(川島)★
「CGアニメーション作品紹介」(近藤・川島)★ ➡︎関連情報
「自然現象のプロシージャルアニメーション」(菊池)➡︎関連情報
「コンテンツデザインに関する研究紹介」(菊池)
「360°動画によるバーチャルキャンパスツアー」(菊池)➡︎関連情報
「卒研における学生のデザイン提案紹介」(萩原)★

【メディア社会コース】
「3D地図を利用しよう」(千代倉・飯沼)★ ➡︎関連情報

【大学院】
「大学院生研究紹介」(バイオ・情報メディア研究科 メディアサイエンス専攻)➡︎関連情報


◎研究棟C(3〜5階)

【メディアコンテンツコース】
「インタラクティブメディア研究紹介」(安原)➡︎関連情報
「次世代コンテンツ研究紹介」(椿)➡︎関連情報
「卒業研究紹介(音楽系研究室)」(伊藤(謙))★ ➡︎関連情報(昨年のOCでの出展報告)
「大学院生研究紹介(音楽系研究室)」(伊藤(謙))★ ➡︎関連情報

【メディア技術コース】
「スマートフォンアプリデザイン体験」(千種)★ ➡︎関連情報
「健康メディアとスマートフォンの活用」(千種)★ ➡︎関連情報
「デジタル音響処理と人間の聴覚」(大淵・越智)★ ➡︎関連情報

【メディア社会コース】
「コンテンツビジネスイノベーション研究」(吉岡)★ ➡︎関連情報
「相互行為って何?」(山崎) ➡︎関連情報



このほか以下のイベントも開かれます。

・学部説明(10:10〜10:40/14:15〜14:45)[片柳研究所棟4階 KE402教室]
・模擬授業「Procedural Animation:最新 VFX 映像はこうして作られる」(菊池)(10:45〜11:15/14:50〜15:20)[片柳研究所棟4階 KE402教室]➡︎関連情報(前回の模擬授業の予告)
(※下の写真は昨年のOPでの模擬授業の様子です)

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・「大学院進学説明会」(12:00〜13:00)[片柳研究所棟10階 アクティブラーニングセンター]
(※メディアサイエンス専攻の大学院生の研究紹介ポスターを片柳研究所棟5階の廊下に展示しています。ぜひご覧ください)
・「先端研究+入試説明会」(11:25〜12:05/12:20〜13:00)[片柳研究所棟地下ホール]
・「城南予備校によるAO入試対策講座」(13:10〜14:00)[片柳研究所棟地下ホール]
・「メディア学部教員・学生による個別相談コーナー」(10:00〜16:00)[研究棟C4階エレベーターホール]

 

なお、これまで片柳研究所棟5階で実施していました「メディア学部教員・学生による個別相談コーナー」が、上に書きましたように研究棟C4階エレベーターホールに場所が移りました。当日は片柳研究所棟と研究棟Cの間を循環するバスが運行されますので、研究棟Cでの研究紹介の見学とともに、個別相談コーナーにもぜひお越しください。

皆さまのご来場をお待ちしています!

 

(メディア学部:伊藤謙一郎)

入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート④【メディア学部で研究しよう!】(メディア学部藤崎実)

2019年7月10日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

いよいよ、7月14()には2回目のオープンキャンパスが開催されます。そこで、これからお越し頂く方々のために、2019年6月16日(日)のオープンキャンパスの様子を振り返ろうと思います。どうぞ、参考にしてください!

◆オープンキャンパスでは、来年度の入試やキャンパスライフ、寮のことなど、どんなことでもお気軽にご相談頂けます。
実際にキャンパスを探検できる点も魅力です!!

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◆片柳研究所に入ると、学生たちが迎えてくれます!!

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◆さあ、自由にメディア学部の研究をのぞいてみましょう!

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◆先輩の学生たちも、みなさんからの質問には丁寧に答えてくれるはずです。
どんな研究をしているのかなど、いろいろと聞いてみてください!!

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◆説明会や、模擬授業なども行なっています!!詳しくはパンフレットをご覧ください!
東京工科大では、充実した研究が行われています!

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◆片柳研究所の見学が終わったら「研究棟C」に向かいましょう!

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研究棟C」でも、メディア学部の研究が行われています。
オープンキャンパスでも説明会や展示会が行われています。少し歩きますが、ぜひお越しください!!

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◆キャンパスランチの体験も予定しています!

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◆オープンキャンパスのチェックポイントはこちらです!キャンパスツアーや各種の相談コーナーも用意しています。

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東京工科大学の「2019年オープンキャンパス」は、下記のスケジュールで開催します。多くの方のご来場をお待ちしております!
7月14(84(825()   詳しくはこちらへ
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なお、オープンキャンパスのレポートはこちらも参考にしてください!
「研究生活編」「学生生活編」「充実のキャンパス空間編」

 

(メディア学部 藤崎実)(メディア学部 藤崎実)

 

2019年3月に卒業された卒業研究「プロダクトデザイン」の研究成果 その4

2019年7月 9日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

早いもので今年度の4年生も中間発表の日が近づいてきました。最近の就活多様化が進むなか、みんな卒研と就活の実施時間配分を上手に調整しながら毎週のゼミに出席し、活発に意見交換をしながら調査段階を終えてコンセプト立案に入っています。3月に卒業されたみなさんも勤務先に慣れ順調にお仕事が進み始めていることと思います。

さて本日は、長谷部さん、福井さん、松浦さんのポスターを紹介します。

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長谷部さんは、最近の子供たちの自宅学習の場は自室ではなく、リビングである場合が多いことに着目しました。アンケート調査を実施した結果、これを裏付ける解答が得られ、移動時の持ち運びや適切な照明に関するニーズの高さも確認しました。さらに現行製品やリビングでの学習に用いるモノの現行製品についても調査しました。これらの調査結果を踏まえ、折り畳み式で持ち運びしやすく、LED照明を装備し、消しゴムの消しかすや小物の収納ポケットを備えたリビング用学習マットのデザイン提案を行いました。

福井さんは、細かいハンドメイド作業を趣味や仕事をする人々が適切な照明環境を得ることに苦労している点を指摘しました。アンケート調査を実施した結果、作業者自身の影が作業を困難にしていることや、作業対象物をピンポイントで照らしてくれることへのニーズが高いことを確認しました。これらのことを踏まえ、腕時計のように手首回りに装着し、自由な位置に回転することで影をつくることなく、ピンポイント照明に近い状態ができる作業対象物を明るく照らす機器のデザイン提案を行いました。

松浦さんは、レディースシューズには例えばウエディングシューズのように特別感はあるものの高価なわりに使用シーンが少ないシューズが多い問題を指摘しました。現行製品と女性を対象としてヒアリングの結果、ウエディングシューズのようなものは必要だがレンタルでよいとの回答が多いことに着目しました。そこで、誰もが購入可能な基本形態を有するシューズをベースに、これを6個のパースに分け、カスタマイズ次第で各種の特別な場において使用できるレディースシューズのデザイン提案を行いました。

オープンキャンパスに是非お越しください。

7月14日のオープンキャンパスでは、3月に卒業なさったみなさんのポスターを展示します。その場では今年度の4年生たちとメディア学部におけるプロダクトデザインについての自由な意見交換も可能です。お待ちしております。

メディア学部 萩原祐志

2019年度ビジネス科学学会全国大会に参加して

2019年7月 8日 (月) 投稿者: メディア社会コース

さる629()、中村学園大学で2019年度ビジネス科学学会全国大会が開催されました。事前の天気予報では九州地方は大雨の予報でしたが、幸い福岡市の中心部は、薄日も射し、まずまずの天気でした。今年も博多駅前では、71日から15日まで公開されるという、博多祇園山笠の飾り山笠の一つが最後の仕上げを施されている最中でした。

博多駅前にて (筆者撮影)

さて、本年度のビジネス科学学会でも、当学会の特徴である、海外事例研究や、フィールド調査を重視した研究報告を中心に、マーケティング、組織論、会計、経済学など、研究アプローチの異なるバックグラウンドを持つ研究者/学生の参加で、非常に充実した議論が行われました。本年の報告も以下に示すように非常に多様なものがありました。

自由論題報告

 

 

院生・学部生セッション

 

 

本学からは、小生のゼミ生3名、当ゼミの演習講師を務めてくれている東工大の本田先生、そして筆者も報告を行いました。ゼミ生3名とも、この2週間で驚異的に実証研究を取りまとめ、研究者、大学院生に混じり、充実した報告を行ってくれました。質疑の答弁も立派にこなし、諸先生から大いに評価され、かつ、たくさんのコメントをいただきました。これこそ学部生といえども、学会に参加する意義といえます。

実学主義を具現化する「プロ演」

2019年7月 7日 (日) 投稿者: メディア技術コース

 東京工科大学は「実学主義」を掲げています。メディア学部で実学主義を具現化した代表例が「プロジェクト演習」(プロ演)です。
 
 プロジェクト演習は1~3年の各学年前後期で選択科目として設定されています。担当教員ごとのテーマ別に分かれており、約30のテーマがあります。1つのテーマの中で1~3年生が合同で取り組みます。プロジェクトの取り組みの中では上級生が教えるということも多く、サークルのような雰囲気があります。
 
 プロ演での具体的な問題設定に対して成果を出すには、知識の習得や原理の理解のような考えることだけでなく、自ら「手を動かして」成果物を作成する必要があります。
 
 先日、ある4年生と久しぶりに会って立ち話をする機会がありました。彼はプロ演(私の担当テーマではないですが)に積極的に取り組んだ学生です。企業でのインターンシップ体験を話してくれました。プロジェクト演習やその他の授業でソフトを使いこなして編集やデザインを行う経験が役立ち、企業の担当者の方から「手が動く」ことをすごくほめられた、とのことでした。
 
 そのように作業がてきぱきとできることは、職業人としてもちろんプラス評価になります。プロジェクト演習で習得した技能が活かされたということです。
 
 しかし彼はもう一つ、プロ演で習得した重要な「実学主義」の側面を再認識しました。それは、最終目的を見失わないことです。インターンシップで作業をやったとき、上司の指示の背景にある目的を常に把握していたおかげで、作業の成果も高く評価されたのです。プロ演で常に目的を意識するようにと教員から何度も言われたことがとても役に立った、とのことです。
 
 メディア学部のプロジェクト演習は選択科目ながらたいへん人気があります。入学前の高校生や入学したての1年生に聞くと、メディア学部の特長として「プロジェクト演習」の認知度が一番高いです。また、今年度前期のプロ演の履修者数は、学年全体の人数に対して1年生で8割以上、2年生で5割以上、専門科目や専門演習が忙しくなる3年生でも3割以上です。
 
 プロ演は、授業コマ数や修得単位数のわりには、授業外の時間が多くかかります。その代わり、そうやって苦労しながらもしっかり取り組んだ学生は、就活でも良い結果を出しますし、大学院進学してからも優れた研究成果を発表しています。
 
メディア学部 柿本正憲

プロジェクト演習 「オリジナルCG演習アニメーション制作」ほかCGクリエイターを目指す学生向け演習授業の紹介

2019年7月 6日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さんこんにちは。メディア学部 特任講師の川島です。
今回は、私の担当するプロジェクト演習について紹介します。

プロジェクト演習は、メディア学部の特徴的な授業の1つです。さまざまな分野の専門スキルを1年次から3年次まで、実践的に学ぶことができます。プロのCGクリエイター、ゲームクリエイターを目指す学生は、講義等から得る知識はもちろんのこと、在学中にプロに近い制作スキルを身に着けておく必要があります。メディア学部創設当初は、3年生にならないとCG制作系の演習を履修することができませんでしたが、社会のニーズを踏まえ、2003年からプロジェクト演習の1つとしてこの授業がスタートしました。

初心者向けの「オリジナルCGアニメーション制作」は、まずプロのCG制作の手順とソフトウェアオペレーションの基礎を学習し、15秒未満のショートアニメーション制作を通じて自身の適正を確認するための授業です。企画書や絵コンテの書き方など、独学では学べない知識についても学習します。さらに高いスキルを身につけたい学生は、2期目以降も「オリジナルCGアニメーション制作」を継続履修することもできますが、基本的には中級クラスである「アドバンストCGアニメーション制作」や応用分野の「ヴァーチャルリアリティCG制作」「モーションキャプチャ」などに進み、就職活動に対応できるレベルの技術習得と作品制作を継続していくイメージです。ゲームクリエイターを目指す学生には「インタラクティブ・ゲーム制作」シリーズの演習授業が用意されていますので、そちらのグラフィクスコースで別途専門スキルを身につけることができます。これらの授業をどのように履修していくかは履修生しだいですが、プロを目指すならば最低でも2カ年の実学ベースでのトレーニングが必要です。

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毎年、50名前後の学生が片柳研究所棟4Fのコンテンツテクノロジーセンターで授業やグループワークにワイワイ取り組んでいます。

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今学期の「オリジナルCGアニメーション制作」履修生たちの企画書・絵コンテの一部をご紹介します。初めての作品企画や絵コンテでまだまだ荒削りですが、入学時から温めてきたクリエイティビティが込められた個性的なものばかりです!これらの企画の完成版についても、またの機会にご紹介します。

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ゲーム理論とゲームについて(1) ゲーム理論の紹介

2019年7月 5日 (金) 投稿者: メディア技術コース

渡辺です。こんにちは。

 

最近、研究室の学生達と新しい研究を色々と進めておりまして、その中で「ゲーム理論」と呼ばれる学問がとても重要となってきました。せっかくですので、この「ゲーム理論」について不定期連載をしていきたいと思います。

 

もし「ゲーム理論」という単語を初めて見る人は、この単語からどのような内容を想像するでしょうか。おそらくは、ゲーム中のキャラクターがどのように動いていくかとかの、ゲーム内の様々な技術を総称したものと考えるのではないでしょうか?私も学生時代にこの単語を初めて目にしたときはそのような連想をしました。しかし、私の場合問題はその状況でした。というのも、この単語をはじめて聞いたのは経済学の授業の中だったのです。企業利益予測とか社会経済動向とかの説明の中で突如「ゲーム理論」という言葉がでてきて、最初は聞き間違えたかと思ってしまいました。

 

「ゲーム理論」を簡単に説明すると、複数の主体(人・企業・国)が何かしら目標を持っていて、それを達成するために各々で行動していき、その結果がどうなるのかを推測・分析するという学問です。このように抽象的に述べるとわかりづらいのですが、その典型的なものの一つが対戦型ゲームやスポーツ競技です。ババ抜きや七並べなどのトランプゲーム、あるいはテニスやマラソンなどがそれにあたります。これらのゲームやスポーツでは、ルールに従って勝利条件が定められ、勝利を目指してプレイヤーや選手が様々な方針で挑みます。ルールや条件を変えてみると、企業間の利益競争とか、国同士の発展も同じような法則を持つので、これを理論化したものが「ゲーム理論」というわけです。

 

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オープンキャンパス:相互行為って何?

2019年7月 4日 (木) 投稿者: メディア社会コース

7月14日のオープンキャンパスでは、研究棟Cの5階520で

「相互行為って何?」というタイトルで発表をします。

会話分析という専門的な研究を、ビデオを含めて解説をします。

もともと会話分析は、ビデオを見ながら研究するものなので、来て下さったかたに

ちょっと考えて頂きながら、4年生が解説をします。

どうか7月14日は少し遠いですが、研究棟Cにもお越し下さい。

 

 山崎 晶子

 

入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート③【充実のキャンパス空間編】(メディア学部藤崎実)

2019年7月 3日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

東京工科大学には様々な施設があります。その特徴を一言で言えば、デザイン空間でしょう。広大な敷地の中の建築物やデザイン感覚は圧巻の一言です。その様子はホームページでも見ることができますが、実際に歩いたり、見学できる点も、オープンキャンキャンパスの魅力です。もちろん、入学希望者にとっては4年間を過ごす大学の環境は多いに気になることでしょう。

そこで前々回の「研究生活」、前回の「学生生活」に続き、今回はアート感覚の視点から、2019616日(日)に行われたオープンキャンパスの様子を振り返ろうと思います。このキャンパスで研究したい!そう思う気持ちが高まるのではないでしょうか。

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◆紺碧の空の下、メイン会場の片柳研究所に向かいました。シンメトリーのデザイン空間は本学の特徴です。

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◆大学と八王子駅・八王子みなみ野駅の間は無料のスクールバスが走っています。入学したら、みなさんがお世話になるバスです。

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◆片柳研究所を入ると学生が迎えてくれました。壁面のアートにご注目ください!

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◆片柳研究所の受付に向かいます。天井の照明にもご注目。デザイン・配置ともに素敵ですよね。

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◆片柳研究所の受付を真上から見ると、なんと!地球が!!そこを歩いているみなさんは、お気づきでしょうか?

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◆ちなみに受付の奥には、緑と陽光溢れるくつろぎの空間があります。半円状のモダンなデザインですよね。

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◆さあ、メディア学部の研究発表フロアへGoGoGo!東京工科大学で行われている様々な研究や学生の話を直接聞ける点がオープンキャンパスの魅力です!

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◆メディア学部の説明会は、毎回満員でした。保護者のみなさん、入学希望の高校生たちは真剣に説明を聞いていました。

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◆研究や実験に使う機材が置かれていました。

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◆何気ない空間もデザインされています。

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◆オープンキャンパスには多くの学生がいますので、何でもお聞きくださいね。

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◆さて、片柳研究所を出て、入試相談などを行なっている「フーズフー」へ向かいましょう!

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◆青い空が広大なキャンパスに映えます。噴水の水がきらめいています。

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◆青空に佇む、アート作品。
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◆目的地の「フーズフー」は、ここです!

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◆オープンキャンパスでは、入試相談や、就職相談、在学生による相談、各種資料も取り揃えて、みなさんをお待ちしています。もちろんご相談は個別に行います。

入試のことや、大学での研究のこと。キャンパスライフ、寮のこと。どんなことでもお気軽にご相談ください!みなさんのお越しをお待ちしています。次回のレポートは最終回・総集編です。お楽しみに!

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東京工科大学の「2019年オープンキャンパス」は、直近では下記のスケジュールで開催します。多くの方のご来場をお待ちしております。
7月14() 84() 825()   詳しくはこちらへ
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(メディア学部 藤崎実)(メディア学部 藤崎実)

7月14日のオープンキャンパスで音・声を研究する展示をします!(大淵・越智研究室)

2019年7月 2日 (火) 投稿者: メディア技術コース

メディア技術コースの越智です。次回(7月14日(日))開催のオープンキャンパスで、大淵・越智研究室は音・声の研究についての展示を行います。メディア学部の研究室の展示は片柳研究所と研究棟Cの二か所で行われますが、大淵・越智研究室の展示会場は研究棟C3階の号室です。今回はその内容を紹介したいと思います。

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(1)音の振動を体感する・可視化する

物を振動させるスピーカーの音を聞いて、触って音の発生を体感します。また、声や音の共鳴を可視化してさらに理解を深めます。

(2)音響処理を体験する

世界のコンサートホール・地下駐車場・倉庫など、さまざまな空間での音の響きを音響信号処理により計算して聞き比べることで、音響信号処理の基礎を体験していただきます。

(3)バイノーラル録音で高臨場感を体験する

二つのマイクで録音するステレオ録音は広く使われていますが、人間の耳への音の届き方(肩や耳たぶでの反射や頭を回り込む音など)は再現できません。ここでは、バイノーラル録音という技術により、臨場感が高いコンテンツを体感して録音技術の奥の深さを体験していただきます。

(4)音楽ライブのための、プログラミング・AI・音楽を融合したパフォーマンス

音楽ライブの演奏の進化版として、プログラミングやAIを駆使したライブ演奏についての研究を紹介します。ライブパフォーマンスの可能性をぜひご覧ください。

他にも、これまでの研究室の卒業研究の成果を展示しています。7月14日のオープンキャンパスにお越しの際はぜひ大淵・越智研究室にお立ち寄りください。

技術コース 越智

タイのキングモンクート大学との共同シンポジウムを開催します

2019年7月 1日 (月) 投稿者: メディア技術コース

King Mongkut’s University of Technology Thonburi (KMUTT) Industrial Education and Technologyという学部と、75日(金曜日)に、東京工科大学、八王子キャンパスにおいて共同シンポジウムを開催いたします。

 

キングモンクート大学のこの学部とメディア学部は以前より、教育や研究活動での連携を行うことを取り結んでおり、共同シンポジウムも数年に一度の割合で開催しています。これまで互いのキャンパスで交互に3回行っており、今回はこちらの大学で第4回目のシンポジウムを行うことになりました。

 

過去のシンポジウムの記録は以下の記事から閲覧することができます。

 

第一回共同シンポジウム

第二回共同シンポジウム

第三回共同シンポジウム

 

 

当日の講演のタイトルやスケジュールが以下のページに記載されています。

 

https://ktcim.org/2019/jp/

 

こちらの大学とは、学生のインターンシップ交換や教員の相互訪問など行っています。興味のある方は、向こうの方達に直接話しを聞く良い機会ですので、是非ご参加ください。

 

 

太田高志

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