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たった一人の日本人 ~Academy of Marketing Coference 2019参加レポート~

2019年7月15日 (月) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、森川です。
研究室のブログにも投稿しましたが、英ロンドンで開催されたマーケティングの国際学会「Academy of Marketing Conference 2019」に参加してきました!
私にとっては約6年ぶりのロンドン。
夏でも朝晩は寒く、常に重い雲が立ち込めているロンドンの暗いイメージとは裏腹に、今回滞在した1週間は見事に連日晴天で、日焼けしそうなほど強烈な日差しが照り付けていました。
そんなお天気の下、カンファレンスも盛大にスタート。
ロンドンの中心部にあるRegent's University London(下画像参照)を会場に、私を含め380ものプレゼンテーションが行われました。

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マーケティングのカンファレンスとしては世界的にも有名なだけあって、イギリス国内はもちろん、北米、南米、アジア、アフリカ、オセアニアなど、まさに世界中からマーケティング研究者たちが集結。
でも、日本からの参加者は私一人で、他のアジアの参加者たちからは「日本人の研究者とは全く会ったことがない」などと言われてしまいました。
私は前にも一度、このカンファレンスに参加したことがあるのですが、その時も日本人は殆どいませんでした(会場はアイルランドの大学でした)。
一方で、中国、韓国、ベトナムやタイの参加者は多く、イギリスへの留学生も多いようです。
日本人ももっと世界に出て研究発表をして欲しいとつくづく思います。

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今回、私は映画のユーザーレビューについての発表を行いました。
日本のデジタル・マーケティングの現状は、海外の人たちにとって興味深いことも多いようで、非常に好意的に受け止めてもらえましたし、かつ、状況を客観視できる海外の人たちならではの新鮮なコメントや指摘をいただくこともできました。
国際学会の良さはこういうところです。
研究の最終形は論文で、学術誌に論文が掲載されることにあります。
ですから、学会発表というのは、自分の研究をブラッシュアップし、研究を完成形に近づけるために活用するものなのです。特に大学院生の皆さんは、是非積極的に国際学会に参加してください。

さて、今回会場となったRegent's University Londonの最寄り駅は、かのBaker Street。
そう、シャーロック・ホームズで知られる、あのベイカー街です。
駅のそばにはシャーロック・ホームズが住む<ベイカー街221B>の下宿があり、シャーロック・ホームズ博物館として公開され、世界中のシャーロキアン(ホームズファンの人たち)が観光に訪れています。
私も学会の合間に、15年以上ぶりに行ってみました。
昔行った時は、中でホームズの扮装をし、ホームズの部屋で椅子に腰かけて写真を撮れたのですが、今回は展示物に触れることも禁止されており、何だかアトラクション感が薄まった感じがして残念でした。
展示物の骨董的価値が高まった結果のようです。

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それはまあ、20年近く経てば仕方ないよね、と思うのですが、6年前からお札も刷新されており、何と手元にあったポンド紙幣が使えなくなっていたのです!
地元の人に聞いたところ、銀行に行けば新紙幣に交換してくれるとのことで事なきを得たのですが、たった6年、されど6年、ですね。
Academy of Marketingのカンファレンスは、イギリス国内で行われることが多いので、またお札が変わらないうちに(さすがにもう当分変わることはないでしょうが)発表に行きたいと思っています。


(メディア学部 森川 美幸)

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