『アラジン』に見るコンテンツの力
2019年7月20日 (土) 投稿者: メディア社会コース
こんにちは、森川です。
前回に続き、ロンドンでのお話をもう一つ。
今回は学会のためにロンドンに行きましたし、朝から晩まで学会のプログラムが用意されていたのであまり自由な時間は取れなかったのですが、何とか1本だけミュージカルを見に行くことができました。
見たのは、今年実写版映画も世界的に大ヒットしたディズニーの名作『アラジン』です。
ロンドンのウェストエンドのミュージカルチケットは日本からでもインターネットで取ることができます。
チケットを取り扱っているウェブサイトはいくつかありますが、料金に手数料が乗せられていたり、正規料金より少し高く料金設定されていたりするところが多いので、こちらの公式サイトを使うことをおすすめします。
ネットでチケット予約をしたら、あとは当日、劇場のチケット受け渡し窓口で予約受付メールを見せればチケットを入手できます。
日本と違い、ロンドンのミュージカルチケットは、人気の高い作品でも比較的取りやすいと思います。
また、結構いい席でも平日だと空いていたりするので狙い目です。
私が確保したのは、何と1階2列目中央の席。
もちろん後方の席より料金は高いですが、それでも日本円で1万円くらいでした。
後方の席なら4,000円くらいからあります。
今回、『アラジン』を見に行くことにしたのは、ちょうど公開中だった映画版の『アラジン』を見たばかりだったから。
映画版はCGをふんだんに使い、魔法の世界を見事に実写化していましたが、あの世界観を舞台ではどのように表現するのかに興味がありました。
もちろん舞台でCGは使えませんからね。
それに、実写版映画が大ヒットした最大の要因のひとつはランプの精ジーニーを演じたウィル・スミスの存在感だったと思うのです。
ミュージカル版ジーニーはウィル・スミスほどの存在感を示せるのか!?
というわけでロンドンのプリンス・エドワード・シアターでミュージカル『アラジン』を見てきました。
<画像:プリンス・エドワード・シアター>
席は、役者の汗まで見える絶好のポジション。
舞台下のオーケストラまで見えました。
やはりいい席は迫力がまるで違います。
<画像:舞台下に見えたオーケストラの一部>
オープニング曲の「Arabian Nights」に乗せ、跳ね回る役者陣のダンスも歌も素晴らしく、すぐにステージに引き込まれました。
ジーニーを演じた役者さんは、もちろん人間サイズのままでずっと演じ切るわけですが(映画だと巨大化したりしますけど、舞台ではできませんからね)、とにかくパワフルですごい。
彼が舞台に出てくると、場の空気がさっと変わります。
キャスティングが見事にはまっていると感じました。
舞台演出で特に印象的だったのは、主人公のアラジンとヒロインのジャスミンが魔法の絨毯に乗って空を飛ぶシーン。
アニメでも実写でも、映画ならいろんなやり方でさほど難しくなく描き切れるこのシーンも、舞台なら大掛かりな仕掛けが必要になります。
下手をするとちんけになりかねないこの名シーンを、実に上手に表現していました。
月をバックに、雲の上を飛ぶ絨毯と、二人の男女の美しい姿、そして高らかに歌われる名曲「A Whole New World」。
『アラジン』は、根本的に元々のコンテンツ力が絶大な作品であることはわかっていましたが、そのコンテンツ力を120%表現し尽くせるかどうかは俳優とスタッフの力量にかかっています。
映画およびミュージカル舞台版の成功は、その、俳優とスタッフの努力があってこそ生まれていることを実感せずにいられませんでした。
今回の観劇では、インターバル明けの後半に、何と舞台装置の故障でで30分近く待たされるアクシデントにも遭遇。
いろんな意味で忘れられない思い出となりました。
皆さんもロンドンに行くことがあったら、是非ミュージカルや演劇を見に行ってみてください。
きっと日本で見るのとは違う、感動や興奮を味わえると思いますよ!
(メディア学部 森川 美幸)
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