2019年3月に卒業された卒業研究「プロダクトデザイン」の研究成果 その4
2019年7月 9日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
早いもので今年度の4年生も中間発表の日が近づいてきました。最近の就活多様化が進むなか、みんな卒研と就活の実施時間配分を上手に調整しながら毎週のゼミに出席し、活発に意見交換をしながら調査段階を終えてコンセプト立案に入っています。3月に卒業されたみなさんも勤務先に慣れ順調にお仕事が進み始めていることと思います。
さて本日は、長谷部さん、福井さん、松浦さんのポスターを紹介します。
長谷部さんは、最近の子供たちの自宅学習の場は自室ではなく、リビングである場合が多いことに着目しました。アンケート調査を実施した結果、これを裏付ける解答が得られ、移動時の持ち運びや適切な照明に関するニーズの高さも確認しました。さらに現行製品やリビングでの学習に用いるモノの現行製品についても調査しました。これらの調査結果を踏まえ、折り畳み式で持ち運びしやすく、LED照明を装備し、消しゴムの消しかすや小物の収納ポケットを備えたリビング用学習マットのデザイン提案を行いました。
福井さんは、細かいハンドメイド作業を趣味や仕事をする人々が適切な照明環境を得ることに苦労している点を指摘しました。アンケート調査を実施した結果、作業者自身の影が作業を困難にしていることや、作業対象物をピンポイントで照らしてくれることへのニーズが高いことを確認しました。これらのことを踏まえ、腕時計のように手首回りに装着し、自由な位置に回転することで影をつくることなく、ピンポイント照明に近い状態ができる作業対象物を明るく照らす機器のデザイン提案を行いました。
松浦さんは、レディースシューズには例えばウエディングシューズのように特別感はあるものの高価なわりに使用シーンが少ないシューズが多い問題を指摘しました。現行製品と女性を対象としてヒアリングの結果、ウエディングシューズのようなものは必要だがレンタルでよいとの回答が多いことに着目しました。そこで、誰もが購入可能な基本形態を有するシューズをベースに、これを6個のパースに分け、カスタマイズ次第で各種の特別な場において使用できるレディースシューズのデザイン提案を行いました。
オープンキャンパスに是非お越しください。
7月14日のオープンキャンパスでは、3月に卒業なさったみなさんのポスターを展示します。その場では今年度の4年生たちとメディア学部におけるプロダクトデザインについての自由な意見交換も可能です。お待ちしております。
メディア学部 萩原祐志
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