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それはわかりにくい文ではないかと考えられる

2019年9月14日 (土) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

卒研生や大学院生の研究成果を国際会議に投稿し、英語で学会発表をすることがあります。そういうときは、まず学生さんに原稿を書いてもらって推敲するのですが、そんなときに私が真っ先に削るのが、"It is considered that ..."という表現です。

英語での執筆に慣れていない人が論文を書くと、この表現が本当に良く出てきます。たぶん日本語の論文でも「~と考えられる」という表現を多用していて、それをそのまま英訳しているんでしょうね。しかし、こうした曖昧表現が文末に来る日本語の場合とは違い、英語では文の出だしがいきなり曖昧になり、わかりにくさが倍増してしまいます。

翻訳ソフトの精度向上で、英文論文の執筆そのものの敷居はずいぶん下がった気がします。しかし、上の例のように、わかりやすい論文を書くためには、やはり多少のコツが必要ですね。でも、こういうことに注意してわかりやすい英文を書くよう心掛けていると、ふだん日本語で書く文章もわかりやすくなると考えられます。じゃなくて、わかりやすくなります。

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