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次世代アニメ制作手法の研究について、国際会議「IEVC2019」にて研究発表

2019年9月 8日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さんこんにちは。メディア学部 特任講師の川島です。
今回は、少し前になりますが、インドネシアのバリ島で開催された国際会議「IEVC2019」での研究発表について紹介します。
ADVANCED SCENE CONSTRUCTION AND COMPOSITE SYSTEM FOR JAPANESE COMMERCIAL ANIME PRODUCTION
私の研究室では、次世代アニメ制作手法の研究をテーマの1つとして取り組んでいます。近年のアニメ作品では、作画と3DCGを組み合わせてダイナミックで複雑なショットを作る機会が増えていますが、3DCGデザイナーと撮影(映像合成のことをアニメ業界では「撮影」といいます)の担当者の両者の負担が増して、トラブルが起きやすいのが現状です。そこで本研究では、バラバラだった3DCGと撮影の作業工程を1つにまとめる、画期的なシステムを提案しています。

Pipeline

これを実現するツールを、近年の映像コンテンツ制作で多方面から期待されているゲームエンジン「Unreal Engine 4」をベースに開発しています。ゲームエンジンでは美しいCGをリアルタイムで表現できますので、この新しいツールを活用することで、制作作業の大幅なスピードアップが期待できます。

Tool

※ 権利関係の都合により、画像の一部をぼかしています

 

本研究は老舗で数々の有名アニメ作品を手掛けている旭プロダクション様との共同プロジェクトとして取り組んでおり、今後も実際の作品制作での活用を前提に開発に取り組んでいきます。
ところで、IEVC2019では、教員や研究者の方々だけでなく、多くの学生が口頭発表やポスター発表を行っていました。在学中に国内外の学会で発表することはハードルが高く感じるかもしれませんが、発表の前後では素敵な懇親会があったり、会場付近の散策などリフレッシュできる楽しみもあります。就職のアピール材料にもなりますので、ぜひ、チャレンジしてみてください!
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