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2019年8月28日インドネシアUDINUSのConvocation Graduation Ceremonyにて来賓あいさつ(2019インドネシア出張報告その6)

2019年9月24日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース


インドネシア出張の最後は、2013年から交流があるUDINUS( Dian Nuswantoro University)のConvocation Graduation Ceremony(卒業式)における来賓あいさつです。

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国際会議IEVCに参加する機会にSemarangの提携校UDINUSを訪問しようという計画をして、こちらの日程を示してご都合をお伺いしました。訪問していいよという返事でした。しばらくしてから、実は卒業式なので、参加しますか?とのことです。もちろん大変貴重な機会ですので、ぜひ参加したいと伝えました。その後、せっかくだからあいさつをしてほしいという連絡がありました。あいさつくらいならいいかと思って挨拶はいいですよという返事をしました。あいさつの時間を聞いて、びっくりしました。30分ということです。

さすがに、最初からいろいろな条件をきちんと確かめておくべきだったと思いつつ、ここまで来たら、やるぞとばかりに、研究発表で利用するようなスライドを使えるか聞いてみました。何もない状態ではなかなか30分は持ちません。スライドがあれば大丈夫と考えました。すぐにOKが来ました。日本の卒業式などであいさつでスライドを使っていることを見たことがないので、少し心配でしたが、使っていいということで安心しました。

さて、その次は、あいさつの中身をどうするかでした。依頼者のpulung先生は、学生を励ましてもらえればいいということが希望でした。
いろいろ考えた末に、次のようにしました。


1.本学とUDINUSの関係、特に2013年にスラバヤ工科大学の博士課程の学生としてPulung先生が本学に来ました。そのとき、学長夫婦も一緒いお越しになっています。2か月間メディア学部に滞在し、渡辺先生と私が指導したことがきっかけであることをまず話すことにしました。その後、毎年のように交流があり、学生の見学受け入れ、講義、提携による正式な交流活動開始などを紹介しました。私があいさつをしている理由もこのような交流活動があるためです。

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2.日本とインドネシアの人口ビラミッドによる発展の違いや今後の発展、漢字「人」を使って、日本とインドネシアの協力や自立した人間になってほしいこと、さらには、AI技術の展開には、「愛」が必要であることなどを話しました。

3.「Mandela said, Education is the most powerful way to change the world. 」という言葉を紹介して、教育は大事であることを確認しつつ、それだけでは不十分で、学生らの「学び」が大切で、それがあなた方を変えていくことになると伝えました。大学という教育の環境やカリキュラムだけがあっても主体的に学ぶことが何より大切な時代です。日本でもリカレント教育がありますが、大学時代だけの知識では一生過ごすことはできません。必要になったら学ぶことが必要です。

4.地球の写真をみせることにしました。生まれた国は違うとよく言いますが、みんな同じ地球の上で生まれているのです。世界中に多くの友達を作ることが何より大切です。

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5.最後に3つのメッセージをまとめてみました。
  ・世界中に多くの友達を作ること
  ・自分の可能性を信じて、自分の道を切り開くこと
  ・友達たちと平和で安全な世界を作ること

このようなことを考えて、英語で原稿を用意しながら、スライドの画像や言葉を考えました。

当日は、VIP室に案内されて、学長らと記念写真をとったりもしました。服装が違いますね。
卒業式は2日間に分けて行われ、500名を超える学生とその保護者のみなさん、1000名以上の方が参加しています。
実は卒業式の開始時間とその長さをきちんと確認したのは、前日で、8時30分から12時くらいまであること、時間はあいさつ次第で長くなるかもしれないとのことでした。

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なぜ長いのかということは始まってからわかりました。500名を超える学生一人一人が学長や学部長らにあいさつをしていくのです。そのうえ、スクリーンには、一人一人の学生の顔写真や氏名などの情報が映し出されます。そのために、この学生が順番に挨拶する時間は比較的リラックスできます。私も写真を撮ったり、SNSにその様子をアップしたりもしました。

そうこうしているときに、私を案内している方に、私のあいさつは何番目か何時ごろかを聞きました。あいさつは参加者の様子から、学長、政府関係の方、そのあとではないかということを言いつつ、時間は不明のままでした。といっても、学生のあいさつなどが終わらないと私のあいさつもないので、のんびりとしていました。

学生らのあいさつが終わり、優秀な学生の表彰などもありました。その後、学長のあいさつです。学長のあいさつでもスクリーンを使って話をしています。私が特別でないことを知って、ほっとしました。

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その次に、私の名前が呼ばれました。隣の方のあととばかり思っていましたので、ちょっとびっくりです。

参加されている方にお辞儀をしてから、マイクの前に立って、用意したことを話しました。
話をしている途中で、学生の皆さんの声や反応が欲しいところで、声が上がったりしていましたので、私の伝えたいことが分かってもらえたかと思います。

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卒業式のあいさつは大変貴重な経験であり、このような機会をいただいたPulung先生に感謝します。

 

2019年8月19日インドネシア、スラバヤ工科大学(ITS)訪問、講義を実施(2019インドネシア出張報告その1) 2019年9月 6日
http://blog.media.teu.ac.jp/2019/09/post-b690f6.html

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2019年8月27日インドネシアTelkom大学にてAcademic Writingの講義(2019インドネシア出張報告その5) 2019年9月23日
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2019年8月28日インドネシアUDINUSのConvocation Graduation Ceremonyにて来賓あいさつ(2019インドネシア出張報告その6) 2019年9月24日
http://blog.media.teu.ac.jp/2019/09/post-ec25bf.html

 

大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄

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