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出会ってほしい映画はコレだ! 連載#5

2019年10月11日 (金) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コース着任2年目の森川です。
これまでオススメした映画は以下からどうぞ。
 
皆さん、そろそろ私の映画の嗜好がわかりかけたきたのではないかと思うのですが、キーワードは「音楽」なんです。
映画の中の音楽の力って、本当に強烈だと思うんですよね。
というわけで、今日は音楽映画を紹介します。
取り上げたい作品がたくさんあって困るのですが、今回選んだのはキャメロン・クロウ監督の『あの頃、ペニーレインと』です。
 
15歳のウィリアムは、少しダサいけどロック大好きな優等生。
地元誌に書いた原稿が、かのローリングストーン誌の目に留まり、人気急上昇中のバンド・スティルウォーターの全米ツアーに同行して密着取材することになります。
最初は子犬のようにただただバンドについて行くのが精一杯のウィリアムでしたが、バンドに同行するグルーピー、ペニー・レインとの出会いや、スティル・ウォーターのギタリスト、ラッセルとの友情、日々繰り広げられる刺激的なツアーを経験する中で、次第に人としてもライターとしても成長していきます。
ペニーに恋心を抱き始めた時、ウィリアムはペニーとラッセルが付き合っていることを知ります。
ラッセルには他に長年の恋人がいるのに。
そんな中、ニューヨークからその、ラッセルの恋人がやってきました。
ラッセルはペニーを置き去りにして彼女の元へ。
思い余ったペニーは、自殺を図ってしまいます…。
というお話。
 
主人公ウィリアムのモデルは、キャメロン・クロウ監督本人です。
何と、彼も15歳の時にライターとしてローリングストーン誌に雇われ、レッド・ツェッペリンやニール・ヤングのインタビューに成功しているんですよね。
若い頃からライティングスキルが高かったようです。
ちなみに本作の脚本ももちろん監督自身が手掛けており、第73回アカデミー賞脚本賞を受賞しています。
 
この作品で印象的なセリフのひとつは、主人公ウィリアムの姉が、子供の頃のウィリアムに言う、
"One day you will be cool."
(あなたはいつかクールになる)
です。
そのセリフに続くのは、
"Look under your bed, it'll set you free."
(ベッドの下を見て。あなたは自由になる)
ベッドの下にあったのは、姉が集めたロックのレコードのコレクションでした。
 
映画の中では数々のロック音楽が使われているのですが、最も心に残るのはエルトン・ジョンの『Tiny Dancer(可愛いダンサー)』を、ツアーバスの中で皆で歌うシーン。
DVDを買って、このシーンだけ何度もリピートして見るほど好きでした。
この夏、エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』が公開されましたが、その中でも同曲は印象的に使われています。
この曲以外も、是非映画にちりばめられているロックの名曲を楽しんでください。
架空のバンド、スティル・ウォーターの楽曲も素晴らしいですよ!
 
Morikawa2019_5
※ 画像はイメージです。
 
【DATA】
『あの頃、ペニー・レインと』
原題:Almost Famous
公開年:2000年
製作国:アメリカ
配給:コロンビア映画
上映時間:122分
 
それではまた明日!
 
(メディア学部 森川 美幸)

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