ポーランドの美術大学 その1
2019年11月25日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさんこんにちは!
コンテンツコースの佐々木です。
私はいま、ポーランドのシレジア地方にある、シレジア大学・カトヴィツェ校の芸術学部来ています。この学部の「ビデオ・ゲーム アンド バーチャル・スペース・デザイン」というコースの学生にむけて、授業やワークショップを行うためです。
この学部とメディア学部は、2017年より教育的な提携を結んでいて、これまでもさまざまな交流が行われています。教育内容もメディア学部のコンテンツコースにとても似ていて、まさに兄弟のような学部だと思います。
普段、私がメディア学部で行なっている教育的な手法が、ここでも活かせるかどうか不安です。教員としての腕試しのようなところもありますので、私自身、ドキドキ緊張しながら準備を進めて来ました。使用する言語はもちろん英語です。ポーランドに滞在していると、街中で英語が通じる確率は30%くらいな感じがします。タクシーやスーパーのレジなどでは、ほとんど通じません。この大学の教室では、一体どれくらい英語で通じるのでしょうか?
シレジア大学カトヴィツェ校の入り口です。
はじめから圧倒されてしまいますね。
今回の授業とワークショップのテーマは、"Quest to Japanese Traditional Game World"としました。こちらの学部は、芸術学部というだけあって、まさに「芸術」が中心なので、私の授業やワークショップも、日本の美術史を基本として、その中で現代のコンテンツデザインに活かせるようなテーマを選んでみました。
今週のテーマは「日本の美術史から生まれた妖怪」です。日本では7世記〜8世紀の古代に仏教の伝来があり、その後日本の彫刻美術は飛躍的な発展をとげました。それがいずれ、11世紀ころから、日本的な解釈が中で絵巻物などの形で生まれ、ジャポニズム的な芸術に引き継がれていきます。「ポケモン」や「妖怪ウォッチ」に登場するキャラクターは、その後江戸時代に花開いた、自由で発想豊かな絵画芸術にそのルーツを見ることができます。
でも、一体こんなにムズカシそうな固い話をしても、ポーランドの学生さんたちに通じるのだろうか? 教える言葉も英語で大丈夫だろうか? 歴史のあるポーランドの美術大学の学生さんって、一体どんな感じなのだろうか... 教えるほうの私が、ドキドキしていてはいけませんよね。
さて、このポーランドでの授業とワークショップ、いったいどんなことになるでしょう?
次回のブログで、続きを報告いたしますので、お楽しみに!
コンテンツコース・佐々木が担当いたしました!
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