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ADADA International 2019 (学会参加報告)

2019年12月 8日 (日) 投稿者: メディア技術コース

11月の26日から28日まで、マレーシアのクアラルンプール近郊で行われた学会(ADADA International 2019)に参加して参りました。学会自体にはすでに他の先生についての記事があるようですし他にも出てくるでしょうから、ここでは私個人の体験と感想だけにいたします。

 

学会前日の飛行機は、濃霧のため成田で飛行機に乗ってから1時間半ほど待たされ、クアラルンプールの航空上空では雷雨による着陸待ちの混雑のため、旋回して待っておれとのお達しとのことで、こちらでも20分ほど遅れ、結局2時間ほど到着が遅れました。ということで、ホテルについたのが夜の10時半すぎになってしまいました。

 

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ディスプレイに映った飛行機の航路。旋回してます。

 

翌日は学会のオープニングでしたが、この学会のオープニングとしてこれまでになく豪華?な感じで行われました。実施会場は現地の大学でしたが、そこの学生も観客として集められたようで盛況な感じが醸し出されています。コーヒーブレイクになって、その後キーノートと呼ばれる招待者による講演が3つほどありました。そして昼ごはんになるのですが、そのときに「係の人が、座長担当の出席を確認してましたよ?」と近藤先生からのお言葉。なんじゃそれ?ここで初めて聞きましたよ?当日渡されたプログラムを見ると、本当だ、座長にされてる(なってる)。

 

「座長」というのは、学会ではいくつかのまとまったグループ(セッションと呼びます)毎に発表を行うのですが、そこでの司会をしろ(する)ということです。司会なんて簡単だから当日知らされるのでもまあいいじゃない、と感じるかと思いますが、座長の重要な仕事は実は司会そのものにあるわけではありません。学会では発表の後、質問やコメントをもらって議論する時間があります。日本やアジアの学会だと、このときに聴衆から質問があることが非常にまれです(欧米の学会だと盛んなことが多い気がします。お国柄でしょうか…)。そのときは時間が空いてしまいますので、座長が何か質問かコメントをしなければならないということになっているのです。今回は8件ほど発表がありましたので、それらほぼ全部について適切な質問をしなければならないということが座長の仕事として予想されるわけです。普通は事前に論文を読んで内容を理解しておくようなことをするのですが、当日の発表直前に知った私はそんな余裕が無いうえに、青いロジャーフェデラーのTシャツとジーンズというくだけた格好でおりました。まあ、格好はしょうがないですし、いまさら多少の知識を仕入れても中途半端なので新鮮な状態で発表を聞かせていただきました。

 

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この格好で座長をするはめに

 

翌日は自分の発表の番です。いままで行ったデジタルサイネージの研究をひとまとめにしたものを話しました。内容としては、コンテンツ内の人物やキャラクターからチラシをもらったり、複数ディスプレイをまたいで広告内の人物がおいかけてくるようなデジタルサイネージのアイデアについてです。写真だと少しまともな格好をしているように見える?かと思いますが、外が暑いせいか室内の冷房がきつくて寒いため長袖のシャツを着たのです。Tシャツよりまともに見える気がいたしますね。質問は、互助会的に同じ大学の先生や知り合いの先生がしてくださったため、議論が活発だったような感じにすることができました。どうもありがとうございました。

ただ、座長をしたセッションもそうだったのですが、オープニングの豪華さに比べると、発表を聴講している人は、自分自身もそこで発表する人がほとんどで少しさびしい感じでした。そうした人達は自分の発表のために余裕がなく、他の人の発表に質問をすることがほとんどありません。もう少し一般の聴講者が多くなって、活発な議論がある学会になるといいなあと感じました。

 

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   発表の勇姿

 

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最後に、ナイトマーケットの写真と、電車の写真をおまけにつけます…。私は外国に行くと電車やバスに乗ってみたくなるのですが、マレーシアは距離によらずどこに行くのもタクシーの国だったので、ひたすらタクシーばかり乗っておりました。最後の最後に、空港に行くときに電車に乗ることができました。よかった

 

太田高志

 

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