NICOGRAPH発表報告: ゴムの劣化を音で知る
2019年12月 6日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
NICOGRAPHでの発表紹介の3件目は、3年生の加藤さんによる「輪ゴムの弾き音からの温度変化自動推定」です。
加藤さんは、1~3年生の間に卒業研究に準ずる内容を学べる「先端メディアゼミナール」の履修生でした。そこで、音響処理と機械学習の基本を学んだあと、この研究テーマを自ら提案してくれて、半年間の研究の成果を今回発表することになりました。最初は、比較的簡単に実験できるテーマだと思ったのですが、せっかくだから沢山のデータを集めようと、実験を自動化する装置を自作することにしてからは、なかなか苦難の道でした。でも、メディア学部の羽田先生にも協力していただき、どうにか装置が完成してからは、順調にデータ収集が進み、そのあとの分析も納得のいくものでした。
発表時には「それでこの研究は何の役に立つの?」なんて聞かれて、ちょっと答に詰まる場面もありましたが、輪ゴムそのものはともかく、いろいろな部品の打音検査などに役立つ可能性を秘めた研究です。今後の成果にも期待したいと思います。
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