年末年始は、なぜ、この時期なのか(7:最終回)
2020年1月 5日 (日) 投稿者: メディア社会コース
この連載の最終日です。
ユリウス暦が使われたため、1月始まりになったわけですが、こまったことというのは、肝心の春分がずれてきたのです。
農業でもキリスト教でも重要な春分が、毎年、同じような時期だったことが、ユリウス暦が1000年以上も使われてきた理由だったのですから、本末転倒というわけです。
この修正を行うために、閏年を減らすということがおこなわれました。これが、グレゴリオ暦です。16世紀のことでした。春分の日は毎年ほとんど同じになります。
私たちが使っている、現行の暦は、ほぼグレゴリオ暦です。それに、日だけではなく必要であれば時間の単位でも修正を加えます。
現在の時計はきわめて正確です。一方、春分や冬至は天文現象なので、これからも暦とはずれが生じ、修正が必要となってきます。暦の年末年始は絶対ではないわけです。
この年末年始、なぜこの時期が年末年始なのかについて、お読みくださって、ありがとうございました。
このようなことが考えられるのも3つのコースを融合させようというメディア学部ならでは、です。高校生のみなさん、ぜひ、メディア学部に来てください。きっと思いがけないことが勉強できるはずです。
(メディア学部教員 小林克正)
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