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プロジェクト演習「ゲームデザイン」の授業

2020年3月12日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

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  メディア学部特任助教授の安原です
メディア学部コンテンツコースの「プロジェクト演習」は、ゲーム制作を行い東京ゲームショウに出展することを目指すものが良く知られています。そしてプロジェクト演習には他にも、自分が受け持つ「ゲームデザイン」を実践して学ぶ演習があります。自分が25年以上ゲームデザイナーとして培ったノウハウを「Unity」というゲームエンジンを用いて、ゲームデザインの初歩からひも解いて、学生自らがゲームのギミックを加えてゲームのプロトタイプ制作を実践し学んでいくものです。プロトタイプとは、新しいゲームをプレゼンテーションする際、関係者に動くものを実際に触ってもらいながら説明する為に用いられる、ゲームデザインのコアとなる基礎部分だけを組み込んだ「骨組み」のようなプレイアブルなプログラムです。実際、現在のゲーム制作現場では、企画職が単純なプロトタイプを自ら組んでプレゼンするケースがほとんどで、企画職を目指す学生にとって、プログラムを書くことは避けて通れないものとなっています。この演習は初めて学ぶ事ばかりだという学生がほとんどですが、楽しみながらもチャレンジングかつエキサイティングな実践的な内容を心掛けて行っています。
前年後期の実習内容は「キャラクターをつくる」「プレイヤー能力の制御」「レベルをつくる」「Unityについて」「Unityでプレイヤーをつくる」「Cinemachineを使う」「カメラのコントロール」「危ないもの」「動くもの」「撃つもの」「スイッチと攻撃」「競争相手」「アイテムと音」「シーケンス」というものを実習課題として順番に講義しました。毎回新しい一つの実装するギミックやアクションを解説して、学生は自分でそれを使ったあそびのアイデアを考え、Unityを使ってそれを実際に作り、何かしらの動くもの(プロトタイプ)を完成させて、次回の演習時間に全員に向けて発表します。
毎回こちらの予想をはるかに超えたユニークな作品が学生から提出されることは、こちらにとって大きな喜びです。実習で他の学生たちの作品を見ることで、参加した学生たち全員が刺激を受け、より良いものを作ろう、という意欲と気付きのフィードバックが生まれる空間になることを目標に、来期に向け新しい教材を制作していきます。皆さんの参加を待っています。

 

 

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