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2019年度 思い出す事など

2020年3月 8日 (日) 投稿者: メディア社会コース

今回の連続投稿の最後に、2019年度の筆者の研究活動を、ゼミ生の学会報告を中心に振り返りましょう。

2019年度は、ライラックの咲き誇る初夏の札幌大通り公園に始まり、梅香る水戸偕楽園へと続きました。この後3月に、記録的な暖冬を受けて桜舞う福岡大濠公園を尋ねられるかもしれません。今年度の足跡を以下に記しましょう(カッコ内は参加したゼミ生数)

情報文化学会北海道支部会、525日、北海道大学

ビジネス科学学会全国大会、629日、福岡中村学園大学(3)

情報コミュニケーション学会、721日、明治大学(1)

情報文化学会関東支部会、829日、本学八王子

進化経済学会オータムコンファレンス、912日、高山市民文化会館

情報文化学会全国大会、105日、東京大学(5)

社会経済システム学会全国大会、1026日、名古屋工業大学

社会情報学会第1回中国・四国支部会、1214日、島根大学(3)

社会情報学会第2回中国・四国支部会、21日、高知大学(1)

社会情報学会関東支部会、216日、茨城大学(2)

ビジネス科学学会九州支部会(参加予定)320日、福岡中村学園大学

それぞれの学会で、自分自身、そしてゼミ生の研究指導において、飛躍につながるヒントが得られました。学会の意義はこの点にあります。しかしここでは、研究以外に印象に残った、ささやかな出来事を記しておきましょう。

まず、5月の札幌は、文字通り風薫る、最も爽快な季節にあります。ただ、東京と違い、朝晩はまだ冷え込みも厳しく、開催校のT先生からは一枚羽織るものを決して忘れないようにとのご案内がありました。しかし、当日は真夏日に迫る蒸し暑い日で、学会終了後に、若干過ごしやすくなった広大なキャンパスを歩いていると、あちらこちらで学生たちがジンギスカンの煙を立てていました。T先生が恐縮していたことは言うまでもありません。

6月の福岡では、少し気を揉む出来事がありました。二人の学生が学内研究費を少しでも節約しようと気を利かし、非常に安いパックツアーを申し込んでいました。しかし、成田発着のLCC利用だったことに気がつかず、しかも早朝出発、夜遅くの帰着便で、二人とも女子学生ということもあり、無事に参加できるか、帰りは終電に間に合うか、連絡が来るまで大変心配になりました。二人とも無事に、立派に報告し終えたことは言うまでもありません。

御茶ノ水は、筆者にとって、思い出深い地です。その昔通っていたS予備校の界隈には、湯島聖堂の深い緑、ニコライ堂の鐘、山の上ホテルのたたずまい、漱石とも縁のある井上眼科の洋風建築、カルチェ・ラタンを思わせる駿河台などがあり、今時の東京とは異なる雰囲気に包まれていました。そして何より、総武・中央線の上りホームから見た、神田川、丸の内線、聖橋の交差がこの街を象徴していました。物心ついた頃から、これが東京だ、と強く焼き付いた風景でした。今では、明治大学もリバティータワーがそびえ、医科歯科大の病棟も様変わりしました。しかし、バス通りに楽器店が今も軒を連ね、一歩脇に逸れた静かな通りに残る匂いは、この街の矜持に違いありません。

高知といえば、鰹のタタキを思い浮かべる人も少なくないでしょう。しかし、本場でも高価な料理であることを知りました。高知駅にある全国的な居酒屋チェーン店で見た品書にやや驚いたくらいです。昨年ははるかに値段の安かった(確か六掛けくらい)マグロ丼を食べたことを思い出しました。ポン酢だけでなく、塩でも食べるようです。余談ですが、戦前生まれの父はタタキでは物足らず、刺身に限るとよく言っていました。さて今年は、タタキも少しいただきましたが、ウツボを初めて食べました。これも名物の唐揚げでしたが、皮がうなぎのように歯応えがあり、身は淡白で滋味深いものでした。強面の顔ながら、これだけ美味しいと哀れです。

216日開催の社会情報学会関東支部会では、見頃の梅咲く水戸偕楽園に立ち寄るつもりでしたが、春とは名のみの冷たい雨の降る天候のため、「ひたち」の車窓からの眺めとなりました。この時期、梅祭りが開催され、列車は水戸駅ひとつ手前の偕楽園駅に臨時停車します。ホームでは、晴れの衣装のミス偕楽園が二人笑顔で観光客を出迎えていました。受験もいよいよ佳境に入るこの時期、好文木は、水戸駅周辺にも、気品ある香りを漂わせていました。

梅が香にのっと日の出る山路哉(芭蕉)

(メディア学部 榊俊吾)

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