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新聞を再発見しよう! 連載#4「毎日新聞」

2020年4月16日 (木) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今日は「毎日新聞」をご紹介します。

 
既に紹介した読売新聞と朝日新聞の陰に隠れている感がありますが、何を隠そう毎日新聞こそ、東京で最初の日本語日刊紙なのです!
前身は「東京日日新聞」という名前でした。
ちなみに日本初の日刊紙は「横浜日日新聞」で、その後「横浜毎日新聞」となりましたが、1940年に消滅しています。
そのため、毎日新聞が日本最初の日刊紙と言われることもあります。
 
今でこそ読売・朝日の後塵を拝していますが、1960年代に経営難に陥るまでは朝日と双璧を成す二大新聞社の一つでした。
かの芥川龍之介も在籍していた(正確には当時西日本を管轄していた「大阪毎日新聞」にですが)ことがあり、記事を寄稿していたのです。
それまでは教職に就いていた芥川でしたが、毎日新聞への入社によって、文筆家として生活できるようになったというわけです。
 
さて、そんな毎日新聞ですが、政治的立場としては朝日新聞と同じくリベラル(左寄り)だと言われています。
もともとは政権に対して反対の立場を取ることが多かった新聞ですが、最近では記者によって論調が大きくぶれ、保守寄りになることもあります。
例えば徹底的な憲法改正反対の姿勢を見せたかと思えば、自衛隊の派遣に関しては容認の記事を掲載したりするのです。
とても極端な新聞のように思えるかも知れませんが、記事を読んでいるとあまり大きな特徴は見られません。
正直言って、とがっている部分がどこにもなく、味気ないのです。
しかし、実は毎日新聞は日本新聞協会賞を最多受賞しているほど、時々とんでもないスクープをするんですよね。
去年も4年連続31度目の新聞協会賞を受賞しています。
  
一方で、これまでいくつかの大きな不祥事を起こした新聞でもあります。
2003年には、同紙の記者が“人間の盾”として入国していたイラクから、何を考えたのかクラスター爆弾の不発弾を土産物として持ち帰ろうとし、帰国途中のヨルダンの空港で爆発して1人の尊い命が失われる事件を起こしました。
また、毎日新聞の英語報道メディア「Mainichi Daily News」でも、2008年に前代未聞の不祥事が発覚しています。
「毎日デイリーニューズ」、「WaiWai」等のキーワードで検索をかけると出てくると思いますので、興味のある人は調べてみてください。
 
時々いい方にも悪い方にも突出しますが、普段はあまり特徴が見えない。
ひょっとするとそれが毎日新聞の個性なのかも知れません。
 

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※ 画像はイメージです。

 
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(メディア学部 森川 美幸)

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