教授会を遠隔でやってみた
2020年4月 9日 (木) 投稿者: メディア技術コース
大学の学部では毎月教授会という定例会議があります。4月の年度初めは専任教員全員が集まる教授総会を開催することになっています。
COVID-19の影響で在宅勤務が推奨・要請されています。世の中の多くの会社員がやっている遠隔会議をメディア学部教員ができないのではシャレになりません。最近評判の「Zoomミーティング」で教授総会を実施してみました。
遠隔で実施と決まったのが3日前にも関わらず、教員全員が事前にZoomのインストールや登録をしました(そんぐらい当然という声が聞こえてきそうですが)。Zoomホスト初心者のくせにセキュリティのため直前にURLを送ろうと欲張った私が周知に手間取り、出席者が揃ったのが定刻5分遅れと波乱の展開です。連係プレーの協力に助けられ何とか始めることができました。いつもの会議室だと定刻10分前に入る人はほとんどいません。オンラインだと結構早目の時間から何人も集まることは意外でした。
結果として、いつもの教授総会とほとんど変わらない進行ができました。一番大きな理由は、音声の遅れがないことです。私は専門分野の関係で臨場感とかリアリティには詳しい方です。大画面とか画質とかよく言われます。しかし、双方向のやり取りということであれば、臨場感で決定的に重要なのは遅延のない音声だ、ということを痛感しました。
Zoom Video Communicationsは、シスコでWeb会議システムを開発したメンバーが立ち上げた会社です(キーマンズネットの記事)。シスコはインターネットの中継器であるルーターの老舗最大手です。遅延を極力少なくする仕組みはさすがです(ここ数日はセキュリティ上の問題が世界的に取り上げられましたが、対応は早かったです)。
さて、教授総会は何の違和感もなく閉会しました。広い会議室よりもメンバーが近くにいる印象がありました。発言ややり取りの感じもいつも通りかそれ以上に活発です。
リアルな会議だと終了後に雑談がつきものです。遠隔会議だと終了したら接続が切れるのでそれがないのは難点です。と思いきや、たまたま20分後に入ってみたら若手の先生方が接続したままでした。新任の助手の先生を囲んで雑談をしていました。
今週は学部内の各種委員会やワーキンググループも全部遠隔で実施されているようです。私も学生との研究室ゼミや、他の先生との個別ミーティングをZoomで行いました。
今月中にもう一度ある教授総会はまた遠隔での実施が確定です。その日には、新任教員の歓迎会も「Zoom飲み」で実施する予定です。
メディア学部 柿本正憲
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