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新聞を再発見しよう! 連載#1

2020年4月13日 (月) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
このブログには約半年ぶりの登場となりました。
この春は新型コロナウィルスの感染拡大予防でさまざまな行事が中止となり、特に新入生の皆さんは何かと残念な思いをされたことでしょう。
さらに授業開始も延期となり、異例づくめの春になってしまいました。
今もまだ大変な状況が続いていますが、それでも新たな気持ちで、大学生活の本格スタートを元気に待っていてもらいたいと思います。
 
さて、大学に入って一人暮らしを始めた(もしくは始める)、という人もいらっしゃると思いますが、皆さん、新聞は取っていますか(または取る予定ですが)?
私は「メディア文化と社会」という科目を担当していて、授業の中で履修生に新聞を読む習慣があるかどうか尋ねています。
すると毎年90%以上が「ない」と答えるのです。
デジタル化が進み、紙の新聞を購読する家庭が減少しているのは日本新聞協会の調査データからも明らかですが(日本新聞協会)、若年層の新聞離れは、ひょっとして新聞を読む面白さを知らないのかも、とも思います。
そこで、今回のブログでは7回にわたって、日本の新聞全国紙5紙+東京ローカル紙(つまり、東京で購読できる新聞)の紹介と比較をしてみることにしました。
具体的には、以下の新聞を取り上げます。
 
1.読売新聞
2.朝日新聞
3.毎日新聞
4.日本経済新聞
5.産経新聞
6.東京新聞

この順番は、発行部数の多い順です(参照はこちら)。
もし気になる新聞があったら、是非手に取ってみてくださいね。
私自身は昔から新聞が大好きで、一人暮らしをしていた大学時代もしっかり新聞を購読していました。
実家が朝日新聞を取っていたため、一人暮らしを始めてからも朝日新聞を取りました。
その後、海外(カナダとドイツ)に計4年ほど行くことになるのですが、カナダでは現地の日系人向け日英バイリンガル新聞の記者をしていました。
ですから、もちろんその新聞は読んでいましたが、現地の新聞は購読せず、たまに買って読んでいましたね。
お気に入りはクオリティペーパーとして名高いカナダの全国紙「The Globe and Mail」でした。
私が住んでいたトロントには、他に「Toronto Star」というローカル新聞もあり、地元ではそちらの方が一般的だったと思います。
あと、カナダでは無料の新聞(「Metro」など)も多く配布されていましたので、新聞購読をしていなくても私の新聞欲は概ね満たされていました。
 
ドイツでも新聞購読はしていませんでしたが、やはり時々買って読んでいました。
とは言っても、私のドイツ語力はすらすらと新聞が読めるレベルではありませんでしたから、気になる記事があったら電子辞書を片手に何とか読解していた、と言った方がいいかも知れません。
よく読んでいたのは「Der Tagesspiegel(ターゲスシュピーゲル)」という全国紙です。
私はベルリンに住んでいたのですが、ベルリン映画祭の期間中には確か会場でこの新聞が無料配布されていたと記憶しています。
また、ベルリンにも「Berliner Zeitung(ベルリナー・ツァイトゥンク)」というローカル紙がありました。
こちらも地元のニュースが知りたい時などに手に取っていました。
 
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海外生活を終え、日本に帰ってきて、まず私がやったのは、東京で買える新聞、つまり上記6紙をすべて買い、比較することでした。
読み比べて、どの新聞を購読するか決めようと思ったのです。
日本にいなかった4年の間に、日本のメディアを冷静に見る目を持つことができたことも大きかったと思います。
読み慣れている、という理由だけで朝日新聞を取るのは早計だと考えました。
読み比べると、各紙の違いが鮮明に見えてきたものです。
この連載で、その一端でもお伝えできればと思います。
 
それでは、明日からの連載、是非お楽しみに!! 
 
 
(メディア学部 森川 美幸)

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