« ゲーム機で音楽制作 | トップページ | 誰もが経験したことのあるストーリーテリング »

【授業紹介】プロジェクト演習シナリオアナリシス

2020年4月24日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.

先日に引き続き,今日も私が担当している授業,「プロジェクト演習 シナリオアナリシス」を紹介します.
この授業では,アニメやドラマ,映画を作る際の仕様書とも言える,シナリオの書き方を学びます.
シナリオ,または脚本に要素と言えばまず想像するのが「おもしろいストーリー」ですよね.もちろんこれがおもいつくかどうかは大事です.
ただ,シナリオにとって大事なのはこれだけではありません.
ちなみに「おもしろいストーリー」が思いつかないからセンスがない,書けないというのも,私は違うと思っていますので,これについてはまた後日このブログに書きたいと思います.

さて,シナリオを書く上で注意しなければならないのは,シナリオはそれ単体で完結した作品ではない,つまり小説のようにシナリオ自体を読んで楽しんでもらうものではないということです.
最初にも書いたように,シナリオは映像作品の仕様書です.どのように作品を作るかが書いてある設計図といっても良いです.作品制作に関わる多くの人がこのシナリオを読んでそれぞれの専門性を発揮します.したがって,専門性の異なる様々な人が読んで,同じ画が想像できるように書く必要があります.小説のように「読み手それぞれの解釈の余地があることで楽しめる」ではダメなのです.

シナリオを書き上げるために,一つの物語を作り上げたい!という熱意は大切です.ですがそれだけではなく,人に伝えやすいシナリオ・共感を呼びやすいシナリオには共通の構造や押さえておくべきポイントがあります.
「シナリオアナリシス 」では,ただたくさんシナリオを書いて練習するだけではなく,授業名にもあるように,既存作品のシナリオの構造をしっかりと調査・分析して,ライターそれぞれの頭の中にある”妄想”を仕様書・設計図としてまとめる力を身につけることを目標にしています.
みなさんのご参加,お待ちしてます.

(文責:兼松祥央)

コンテンツ」カテゴリの記事

在学生向け」カテゴリの記事

授業紹介」カテゴリの記事

« ゲーム機で音楽制作 | トップページ | 誰もが経験したことのあるストーリーテリング »