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ゲーム機で音楽制作

2020年4月23日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の伊藤(謙)です。

卒研が佳境を迎えつつある昨年の秋、「持続的な研究活動のためには体力が必要」と『リングフィット・アドベンチャー』を手に入れた卒研生T君(今年3月卒業)。私はかねてから運動不足を感じていたのですが、彼の「これ、結構良いですよ」の一言で即決。年末にゲーム機本体とともにようやく購入しました。が、生来の三日坊主で遅々としてステージは進まず…。ここしばらくリングはおろか、ゲーム機本体にも手を伸ばしていませんでした。

そんな中、T君が私のピアノ曲(※2019年度後期「音楽創作論」で作曲したもの)を『KORG Gadget for Nintendo Switch』に打ち込んでいたことを思い出し、同じソフトを入手して音楽制作してみました(←学生に感化されるタイプ)。このソフトには「ガジェット」と呼ばれる複数の音源が用意されていて、それらを組み合わせることで色々なスタイルの音楽を作れるのですね。やるからにはピアノだけでなくドラムやベースも鳴らしたいもの。

そこで、専門演習「作曲演習」でMIDIデータの入力練習課題曲にしている自作「Eight Bars」を入れてみることにしました。全部で9パートあり、曲名の通り8小節のみの曲で、ループして聴けるようになっています。

まずは、授業で使っているDAWソフト『Cubase Pro』での原曲を。
(※1分ほどの動画です)


そして今回、『Nintendo Switch』で打ち込んだものです。


いかがでしょうか? 原曲の完全な再現には至っていませんが、曲調は割と近づけられたと思います。音の強弱変化(エクスプレッション)や左右の定位(パンポット)の連続的な変化は、今回どうしてもエディットできなかったので今後の課題です。

「短い曲だから簡単に仕上がるだろう」という当初の想像以上に時間がかかり、完成までに延べ3日間、正味15時間ほどを要しました。ゼロから初めて触れたソフトということもありますが、DAWソフトとは異なり、ジョイコンとボタンを駆使しての操作には慣れが必要でした。普段からゲームに親しんでいる方であれば、きっと直感的に操れると思います。音色選びや音色のエディット、各種編集作業にも苦労しましたが、これはこれで新鮮な体験で楽しかったです。ゲーム機本体の画面をテレビに映すようにしてからは、作業ペースが格段にアップしました(若い皆さんは本体の画面でも大丈夫でしょう)。

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ご紹介したDAWのような使い方ができるほか、複数人で一緒に音を並べていって曲を作ったり、手に持ったジョイコンの上げ下げによってリアルタイムに音色を変化させたりもできます。そうしたゲーム的な要素が音楽制作やパフォーマンスに組み込まれている点がこのソフトのユニークなところで、むしろそちらがメインの使い方なのかもしれません。Youtubeなどにそうした紹介動画がいろいろありますね。

次回はそうしたプレイもぜひ試してみたいと思います。あっ、もちろん運動もしますよ!


(メディア学部:伊藤謙一郎)

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