発表できなかった発表:さあ、音ゲーを作ろう!
2020年5月 1日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
発表できなかった発表シリーズの4件目です。今回は、修士2年生の福永さんの「キー音を用いたリズムアクションゲームにおける譜面の自動生成」を紹介します。発表する予定だったのは、情報処理学会エンターテインメントコンピューティング研究会です。
「太鼓の達人」や「ダンスダンスレボリューション」「ビートマニア」など、いわゆる音ゲーが好きな人も多いと思います。こうした音ゲーは、元となる曲から、ゲーム制作者がひとつひとつのゲームの「譜面」を作っているのですが、それを自動化しようというのが福永さんの研究です。自分が好きな曲のmp3データだけあれば、音ゲーとして遊べるようになる、そんなふうになれば楽しいですよね。
昨日の記事に書いた矢島さんの研究と同じく、福永さんの研究も、途中経過を国際学会で発表済です(ブログ記事はこちら)。そのときの内容は、譜面自動生成の中心となる推定モジュールについて、精度を高める方法を見つけたというものでした。それから半年、自動化プログラム全体が完成し、実際にゲームを作ってみるところまでできるようになりました。今回の発表は、こうして作ったゲームをいろんな人にプレイしてもらい、ゲーム制作者が作ったゲームや、まったくランダムに作ったゲームととの印象比較を行ったという内容です。実験結果がわかるまではドキドキでしたが、結果として、ランダムに作ったものよりはずっと面白いという回答が得られ、これまでの研究努力が報われたという感じでした。
システムは完成しましたが、研究としてやりたいことは沢山残っています。ゲームの難易度を正確に調整できたり、「もっとリズム感のあるゲームにして」みたいな言葉での要求にも応えられるようにできたら、きっと多くの人に使ってもらえるようになるでしょうね。
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