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【広告はいつも今と向き合う①】2020年の広告コミュニケーションができること(メディア学部 藤崎実)

2020年5月 4日 (月) 投稿者: メディア社会コース

広告はいつも今と向き合ってきました。

毎年6月には、フランスのカンヌで、カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバルが開催されます。世界の世界の広告クリエイターが集まるこのイベントでは、世界のトレンドが確認されたり、新しい可能性が議論されたりします。毎年、日本からも多くのクリエイターやマーケターが参加して、これからのコミュニケーションについて熱い議論を交わすのです。

そのフェスティバルも、今年はコロナ・ウイルスの影響で中止です。カンヌ事務局から届いたメールの記録を、今後のために記しておきます。特に注目したいのはその日付です。1週間ごとに状況が変わったことがわかります。

>3月12日(木) 「コロナウイルスのカンヌライオンズ開催への影響について」
(メール文)2020年度のカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルをコロナウイルスの影響を鑑み、20201026日~30日に延期する可能性があると、カンヌライオンズ本部より連絡がございました。こちらは、まだ確定情報ではございません。416日(日本時間)頃に正式結論が出る予定です。

>3月19日(木) 「カンヌライオンズ2020開催延長決定のお知らせ」
(メール文)2020年度カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルは、コロナウイルスの影響を鑑み102630日に延期することに正式決定されました。すべてのパス・スポンサー許諾・予約は引き続き有効です。作品の審査・受賞はグローバルの審査員によって予定通り審査を行う予定です。エントリーの締め切り日、参加資格などの日程も開催延期に伴い日程が後ろになるため、現在最終調整中です。週明けには、詳細を別途発表予定です。

>3月26日(木)「2020年カンヌライオンズ エントリー期間変更のお知らせ」

>4月3日(金)【2020年カンヌライオンズ 中止のお知らせ】
(メール文)本部より2020年のカンヌライオンズは中止との発表がありました。次回は2021621日~25日開催の予定です。エントリー、チケット、等の詳細は現在本部の決定を待っている状況でございます。以下、略。

◆カンヌ公式サイト https://www.canneslions.com/about/news/cannes-lions-2020-cancelled

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2020年の5月、現在進行形で、世界中が大変な状況になっています。こうした状況で広告業界は何ができるのか。
世界中のクリエイターやマーケターは真剣に悩んでいます。

こうした状況で思い出すのは2012年のカンヌフェスティバルでビル・クリントン 元米大統領が行ったスピーチです。 クリントン 元米大統領は、今後の世界がどうなるかについては、コミュニケーターが深い影響を与えるだろう、だから、できることから初めて欲しい、と講演を行ったのです。

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YouTube[Hult International Business School] President Bill Clinton Talks Hult Prize At Cannes Lions より引用

一般的に広告コミュニケーションは、商品を売るためのマーケティング・コミュニケーションとして捉えられていますが、現実の広告業界が担っている分野は、もっと大きなものとなります。

広告は企業や団体、NPOや地方自治体などと生活者を結ぶコミュニケーションなのです。これから1週間、2020年の今の広告コミュニケーションの対応を記しておこうと思います。

(メディア学部 藤崎実)

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