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リモート授業始めました(感想あれこれ その2)

2020年6月 9日 (火) 投稿者: メディア技術コース

さて、遠隔講義はこれまで教室で行っていたことを単に今度はネットを通じて話しているというわけではありません。100分程度の長い間オンラインで講義をすると、多くの人がリモートワークや遠隔授業を行っているなかで通信環境が悪くなって聞けない人がでてきたり、何より長々とネットで受講しているのは疲れると思います。ということで、私は自分の講義を以下のようにしています。まず、各学生がダウンロードして自習するための講義内容のスライドと、その中で用意している演習問題を解説するスライドを用意しています。また、講義スライドの内容を簡単に説明する動画を、1週分を2つに分けて作成しています。ここまでは学生個々人に毎週、自習として勉強してもらいます。さらに、毎週の講義時間にはZoomを利用して、演習の解説と前週の内容の質問を受けることをオンラインで行っています。また、それらの資料をダウンロードできるウェブサイトはサーバーがダウンしてときのことを考慮して2つ用意しました。理解の確認は演習課題によって各自確認してもらうようにしていますが、3週に一度、小テストを行います。自主的な勉強よりも用意されたものをひたすらこなすという形になってしまうような懸念もありますが、とりあえずは学習して欲しい内容をきちんと伝えることを優先事項としています。

 

スライドはこれまでの教室で行う講義のときでも利用はしていましたが、それはあくまで説明の補助として図を提示したりする用途で用いていました。したがって、自習用にするためには相当の修正として説明の書き込みが必要になっています。また、演習問題の解説も、教室では直接説明すればよいですが、これもスライドで用意しなくてはなりません。逆に、スライド等で詳細に説明をしているので、データ量や視聴の負担を減らすために動画は短めにしようとしています(だんだん長くなってきている気がします…)。オンラインでの対応によって自習だけではカバーできないことを補おうとしていますが、オンラインの難しさは「その1」で書いたとおりです。

ところで、YouTuberの動画などは見ていましたが、自分自身で動画を作成するなんてことはしたことがありませんでした。現在、講義動画を作ってはいますが、自分で見返すとボソボソとテンション低く話していてガックリしてしまいます。が、誰もいない画面に向かってテンション高く話すというのはかなり難しいと認識いたしました。徐々に慣れてうまく話せるようになることを期待していますが、普通の状況だったら経験しなかったスキルだったなあと思い、モチベーションとしています。また、始めは間違わないように話さないとと思って緊張しましたが、すぐにそれだといつまでたっても完成しないと悟り、以降は普段の講義のように間違っても気にせずというスタイルになりました。

 

Screen-shot-20200604-at-201940-copy

しょぼい顔で隅に映っている私

 

 

動画は慣れるとともに話しやすくはなってきていますが、動画の出来ということになると単に話しているのを通して撮影しているだけです。本当は編集などをしたりするのがいいのかもしれません。また、動画の完成度が高まっても、学生とのインタラクティブ性を補完するための他のチャンネルとの連携と適切な課題のデザインが必要になることは言うまでもありません。普通の講義の準備でもそうですが、やはり始めから全部をうまく考慮したものを用意するのは難しいですね。だんだん愚痴のようになってきました…。

 

 

太田高志

 

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