心拍数その変動に基づくVR ホラーゲームの恐怖制御システムの研究
2020年6月28日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.
先日私はホラーが苦手だということをこのblogで書きましたが,今日はそんな私のような方におすすめの研究をご紹介します.
昨年度の学生が研究した「心拍数とその変動に基づくVR ホラーゲームの恐怖制御システムの研究」では,プレイヤーの心拍数を用いて,ホラーゲームの「怖いシーン」を変更する手法を提案しました.
簡単に言えば,平常時(ゲームプレイ前)の心拍数と,プレイ中にリアルタイムに計測する心拍数を比較し,心拍数が上がりすぎていれば次のシーンの怖さを少し控えめに,心拍数があまり変わっていなければ少し怖くする手法です.
怖さの調整は非常に難しいものです.
多くの人がプレイできるように怖さ控えめにしようとすると,ホラー風ではあるものの,全く怖くない,平坦なものになってしまいがちです.
そこでこの研究では,怖さを一律に下げるのではなく動的に調整する.さらに怖さを抑える方向に作用させたとしても,リアルタイムな心拍計測を用いて,ある程度心拍数の増減がおこるように,適度に怖い場面と落ち着ける場面を確保することを目指しました.
[趙博新、兼松祥央、鶴田直也、 近藤邦雄、三上浩司、心拍数とその変動に基づく VR ホラーゲームの恐怖制御システムの研究,日本デジタルゲーム学会第 9 回年次大会、2019]
(文責:兼松祥央)
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