遠隔研究指導で激烈に便利なアプリ5選 (前半)
2020年6月12日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の渡辺です。こんにちは。
当Blogでの投稿も、その多くが遠隔教育に関する内容になっています。2月からは直接学生を指導することは不可能となり、遠隔で指導できる方法を模索しました。しかしながら、調べてみると非常に便利なツールというのは存在するものでして、それらを駆使すれば対面と同等、あるいはそれ以上に快適な指導を行うことが可能となりました。講義形態で利用しているソフトウェアやサービスは他の先生方が紹介していますが、私は研究指導に役立てているシステムを2回に分けて紹介したいと思います。
1. Slack
Slack は簡単に言えばチャットのためのシステムであり、日本ではチャットシステムとしては LINE が非常に普及しておりますが、企業や大学ではこの Slack が多数活用される事例が多くなってきました。LINE と比べると、アカウントを複数使い分けることができたり、PC での利用や複数デバイスでの同時利用を念頭においているなど、大学や企業で利用する上ではより使いやすい面が多くあります。私も最近は、研究室や学会のやりとりは Slack で行われることが多いです。もちろん、研究での個別指導においても非常に役立っています。
こう書くとかなり固い印象を持つかもしれませんが、全体的にこのツールの雰囲気は「ユルい」ところがあります。絵文字も豊富かつユニーク(というかイカれてる)ものが多く、日常的なやりとりも楽しく行えます。実は我が家も家族間のやりとりはメールやLINEではなく Slack を使ってます。
2. クイックアシスト
「クイックアシスト」は Windows10 に標準搭載されている機能で、ネットワーク接続されている別 PC の画面表示や操作を行うことができます。本来は、トラブルサポートをオンラインで行うことを目的としたツールであり、以前は「リモートアシスタント」と呼ばれていたものがより扱いやすくなりました。リモート操作を実現する方法は色々とあるのですが、この「クイックアシスト」はトラブルサポートを念頭に置いているだけあって、とにかく簡単なことが特徴です。支援する側もされる側も、インターネットに接続さえできれいれば最低限の操作とパスコードのやりとりだけで簡単にできます。その上、安定性も性能もかなり良く、Zoom や Meet のような音声でやりとりできる環境と合わせれば、対面で指導している状況となんら遜色はありません。強いて難点を上げれば、支援する側とされる側でキーボード配列が異なると、キー入力が変になってしまうことくらいでしょうか。
3. Git + GitHub
本来 Git は「バージョン管理システム」と呼ばれる、ソフトウェアの変更履歴を管理するためのソフトウェアなのですが、複数人でプログラムを共有していくのにもとても便利なツールと言えます。GitHub は Git を無料で扱うことができるサーバーサービスです。特に学生は無料で強力なライセンスを利用する権利がありますので、かなり便利に使うことができます。大事なプログラムのバックアップとしても機能するため、自宅待機状態になる以前から利用はしばしば推奨されていたものでした。実は私自身は研究室のサーバーで Git サーバーを独自に運用しており、GitHub は個人的にはほとんど利用してきていなかったのですが、学生と共有するにはとても便利なものであると改めて実感しています。
次回は「Live Share」と「iPad + Sidecar」について紹介します。
メディア学部 渡辺大地
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