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IMPの学外展開(1): りそなキッズマネーアカデミー

2020年7月29日 (水) 投稿者: メディア社会コース

2006年6月、東京工科大学とりそな銀行は、地域発展のための包括的な連携に関する協定の締結を発表しました。下の写真は、りそな銀行立川支店で行われたその締結式のときのものです。後方の5名は工科大とりそな銀行の偉い方々です。一方、前面の5名は実は当時のIMPの学生です。

20060622_05

なぜ、このような不思議なショットが生まれたのでしょう? 実は、この連携を後押ししたのは、すでに動いていたIMPとりそな銀行多摩地域の共同プロジェクトでした。りそな銀行はかねてより、子ども向けの金融教育を「りそなキッズマネーアカデミー」の名で全国の支店などで展開していました。子どもに銀行の仕組みやお金の大切さを学んでもらうために、銀行内見学やミニ授業、協調学習などを組み合わせるBlendedラーニングを行っていたのです。そして、ELP時代の我々の研究に関心をもった銀行側から、ミニ授業の部分をeラーニング教材にできないかということでIMPに声が掛かり、プロジェクトがスタートしたのです。そのときに制作したのが、小学高学年向けの「スイートのケーキ屋さん」というゲーム型のシミュレーション教材です。スイートちゃんという主人公が、ケーキ屋さんを開き、運営することをPC上で仮想体験するというものです。ストーリーの中では、銀行から融資を受けたり、収支決算や税金計算を行ったりするのですが、その過程において、算数や社会などの教科の一部内容が学べるような設計になっています。下図は、教材の1シーンです。この教材は後に、八王子市内のいくつかの小学校の「総合的な学習の時間」の中で使われるようになりました。

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また、ここから派生した、小学低学年向けのデジタル絵本「スイートちゃんとマネーくん:おかねのたび」、中高生向けのeラーニング教材「チャレンジ銀行員君の銀行員度をCHECK!」なども、りそな銀行監修のもとIMPで開発しました。

(文責: メディア学部 松永)

 

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