ゲームの「カメラ」の重要性
2020年7月18日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部特任准教授の安原です。
ゲームエンジンの最大手Unity社の主催するUnityの教員向けイベント「Unity道場-教育スペシャル」というネット配信イベントに、Unity側の講演者として登壇いたしました。そこでは本学で自分の担当しているプロジェクト演習の一環である「ゲームデザイン実習」で行っているUnityを使った授業の実践内容を、170余名の全国の大学、専門学校、高校の教育関係者に向けてシェアさせていただきました。
講演内容は「Cinemachineで教えるゲームの3つの大切なこと」というテーマでさせていただきました。
「Cinemachine」とはUnityのAssetの一つで、手軽にゲーム内カメラの挙動を自由にコントロールできるツールです。
通常は、ゲーム内ムービーのカットシーンなどで、カメラの移動や演出のために使われることが多い機能です。
自分はこれを使って、学生たちに好きなゲームに見立てた簡単なレベルを作ってもらい、そのゲームのカメラ位置を再現してもらいます。
上から見たら懐かしい2Dゲーム、横から見たら横スクロールゲーム、斜めから見たらアクションアドベンチャーゲーム、のように見えます。
作ってもらったどのレベルも、カメラ位置を変えただけで、様々な種類のゲームに早変わりします。
カメラはこのように、ゲームにとってとても重要なものです。そして、カメラはゲームをプレイするプレイヤーの「目」でもあるのです。
講演では、なぜ30年前のゲームは2Dゲームばかりだったのか?というその時代の技術的な制約やコントロール方法の変遷など、ゲームのカメラがどのように進化発展してきたかに触れながら、Unityの「Cinemachine」をどのようにゲームデザイン教育に用いているのかを紹介させていただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=Dx7qQQn7WEQ&feature=youtu.be