ここにも7が (6)
2020年7月11日 (土) 投稿者: メディア社会コース
気を取り直して、7にまつわる話を続けます。
キリスト教の影響もありますが、科学や芸術の中にも、7が見受けられます。
まず、曜日と関連して、7天体があります。肉眼で見える、動く天体です。
古い時期から知られていました。
日本語では、そのまま曜日に入っていますが、
太陽から見た順で、地球の代わりに月をおくと、次のようになります。
太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星
曜日との関連は、複雑で、最初、これらの天体に1日の中の時間を対応させ、
日々それがずれていくので、その日の最初の天体がその日の曜日になったようです。
これらの星の動きの解明から、科学が進展していったのは、ご存じのとおりです。
これらの天体以外の惑星、準惑星、小惑星は、肉眼では見えませんから、
望遠鏡などの観測装置や理論的な予測から存在が明らかになりました。
次は、虹です。虹を最初に7色といったのは、ニュートンのようです。
日本では、おそらく、それが定着し、次のようになっています。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫
欧米でも少し異なった色になっていたり、必ずしも7色とは認識していないということです。
実際には、連続したスペクトルを人工的に分けているのですから、あたりまえなのですが、
何らかの基準がないと不便です。
それから、現在一般的な、西洋音楽の音階は、7音です。
周波数が2倍になり、同じ種類の音に聞こえる1オクターブの音程は8音目ですから、
異なる音階は7音ということになります。
ところで、いまは周波数が大きい音を高い、小さい音を低いと表現していますが、
細い太いと表現していた時代もあるようです。
音は波なので、実体があるものに使う表現では1対1にはならないのですね。
今日はこのあたりで。明日またお目にかかります。
(メディア学部 小林克正)
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