IMPの学外展開(2): 八王子市教育委員会とのコラボレーション
2020年7月30日 (木) 投稿者: メディア社会コース
IMPの研究の中には、八王子市教育委員会(とりわけ文化財課)の協力を得て行ったものがいくつかあります。例えば、次のような研究です。
・絹の道を通じた八王子歴史学習のためのeラーニング教材の開発(2009)
・八王子の歴史を学ぶeラーニング教材の開発 ~八王子城築城以降の歴史と変遷~(2010)
・絹の道を通じた八王子歴史学習のためのモバイルラーニング教材の開発(2015)
最初の研究は、八王子キャンパスのほど近くにひっそりと佇む「絹の道資料館」がその活動の舞台でした。この資料館の展示物や周辺の旧絹の道沿いの史跡に関して、インタラクティブに学べるeラーニング教材の開発を行いました。展示されている機織り機の動く様子を3DCGで再現するなどの工夫を凝らしているのが特徴と言えます。この教材は、しばらく資料館に置かせてもらい、来館者に使っていただきました。
二つ目の研究は、小田原城の支城である八王子城に焦点を当てた八王子史に関するeラーニング教材の開発です。前年度の絹の道の教材が好評で反響が大きかったため、教育委員会の文化財課の勧めで開発に取り組むこととなりました。学生も私も知らない史実が数多くあり勉強になったのですが、八王子市の「郷土資料館」の館長に監修してもらう形で完成にこぎつけました。また、この教材は、郷土資料館にしばらく展示させていただきました。
三つ目の研究は、最初の研究と志向は同じなのですが、先の研究の教材がデスクトップPC用であったのに対して、この研究ではタブレット端末用のモバイル教材の開発を目指しました。資料館内で持ち運びながら適時参照できるよう、館内の展示イメージをできるだけ再現するとともに、解説内容や確認クイズについても充実させました。この教材もなかなか好評で、目論み通り、利用者は館内で時々立ち止まってはタブレットに目をやり、解説を読んだり、クイズに取り組むなどして楽しんでいる様子が窺えました。
(文責: メディア学部 松永)
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