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プロジェクト演習(VRコンテンツデザイン)

2020年7月20日 (月) 投稿者: メディア技術コース

遠隔授業についての以前のブログで、VRコンテンツを作成する演習について少し言及しました。今回はその後の進捗について少し報告いたします。もともと、この演習はヘッドマウントディスプレイのVRデバイスを用いたコンテンツを作成するものでしたが、遠隔授業のために大学に出てきて機材を使うことができなくなってしまいました。そこで、clusterというVR環境によるSNSのワールドを作成する内容にいたしました。clusterのワールドとは、そこに集まることができる、CGで作成した3D空間です。皆、自分のアバターでそこに参加して、音声やチャットで互いに話をすることができます。もちろん、その世界を歩きまわったり、物を掴んだりすることもできます。ところで、ワールドはあらかじめ用意されているものがあって、とりあえずこの環境でミーティングをしたいという場合にはそれらを利用することができます。しかしながら、この環境では、それぞれの用途に応じて集まる空間(ワールド)を自分で作成することができるのです。今期、この演習ではそれを行うことにいたしました。参加する学生の一人ひとり、自分が作るワールドのテーマを設定し、それを作成しています。

 

さて、今日は中間発表として、それぞれが作成しているワールドの途中経過を見るために、皆で順番に訪れました。それぞれテーマが違うので、映画館風の場所や広い野原、さらには地球に立って周りの星空を眺める世界など、多様な世界を次々に訪れました(ちなみに画像中の黒いTシャツを着ている若くてイケメンなのが私で、ロボット風のアバターはその他の者どもです)。

 

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普段は、スライドのプレゼンテーションでテーマのアイデアや進捗について発表しているのですが、そこで「う~ん…?」となっていたものも実際に体験してみると皆それぞれそれなりに面白く感じます。一人で体験するコンテンツと違い、大勢でそこに入り、コミュニケーションがとれるというだけでそれなりに面白く感じるようです。一方で、単に3Dのモデリングとしてワールドを作っているだけだとメディア学部らしくありません。設定したテーマに対して、どのような世界にするのかを、そこに集まる目的に照らし合わせてデザインすることが目的です。これが結構難しい部分で、皆、その部分をきちんと定義づけるのには苦労しているようです。後、一ヶ月くらい、さらに作り込んで最終発表としてまたすべての世界を訪れる予定です。このような仕組みを使って、大学の異なる教室を用意し、講義毎に移動して受講するということもできそうです。そのときは、教室一つ一つを異なるデザインにしたりして、架空の大学を作ると面白そうです。物理的な制約はありませんから、教室毎に違う広さや形でも全然構いませんからね。遠隔授業も毎回違う場所で受けれたら飽きないかもしれません。

 

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一つ一つのドアからそれぞれの世界へ瞬間移動します

 

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おまけ:皆と違うワールドに少人数で入ってしまい、寂しさにうなだれる羽田先生

 

 

太田高志

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